心の整頓日記

心の整頓日記

2011年04月21日
XML
カテゴリ: ぼんやり



「集団行動も問題なくできているし、お友達とも遊んでますよ~」
らしい兄。

(あぁそれなら良かった・・・頑張ってるんだな・・・)

毎日ただただ、そう思っていた。





一昨日、家でパニックになったとき、
「どうしてぼくだけいっつも違うの!」
と兄が叫んだ。


兄は通常時でも、自分の気持ちや状況を説明するのに、
全然ちがう言葉や言い回しをすることがある。
だからその言葉も、本当にそう思って言ったのか、
間違って出てきた言葉なのかはわからない。


けれど私はドキっとした。

いつかそういう質問をされるのだろうなとは思っていた。

こう答えよう、みたいなものも考えてなかったわけではないけれど、

咄嗟に口から出てきたのは
「何が違うの?兄は何にもみんなと違わないよ、みんなと一緒でしょ?」


そんなこと、いうつもりではなかった。
だってそれじゃ、結局みんなと違うのは悪いってことになる。
そんなこと本当は思っていない。いや、思っているから口から出てくるのか・・・
とにかく私が言いたかったのはそんなことではない。
誰もがみんな、一人ひとり違うんだってことを言いたかっただけ。
それでも、うまく説明できなくてそんな言い方しかできなかった私は馬鹿だ。
自分が馬鹿なのは知っていたけれど、本当に情けない。落ち込んだ。



次の日、実母と電話をした。
最初は何気ない話だったけど、私も言わなきゃ良かったんだけど、
兄の近況話からぽろっと、「そいういえば兄が~」と上記の言葉を言ったと話してしまった。
すると母は、兄が園でいじめられているんじゃないかと言う。
園の子か社宅の子に、それ的な事を言われたんじゃないかと言う。
いっつも母はそうなのだ。暗いことを言って、私をよけいにへこます、
私以上にネガティブで兄の将来を悲観している母。
何かにつけて、「いじめられるよぉ~」「かわいそう」と言う。
そういう考えにもう負けないと決めたのに、
また母の言葉に動じて眩暈がし、地震と勘違いしている自分がまた、
母以上に腹立たしかった。
結局どん底の気持ちのままお迎えに行った。




いつもはすぐ教室に入り、先生に一日の様子を聞いて
(大抵きょうも問題なかったと言われてすぐ終わる)
さっと帰る所を、
先生に気付かれるまで、教室の外から兄の遊んでいる様子を眺めた。


目にしたのは、
家では見たことがないような緊張した表情で、
おそらくみんなの中に溶けこもうと必死な兄の姿だった


衝撃だった。



それは母が言うように誰かに言われたのかもしれないし、
もっと小さい時からの私の態度や周りの反応から、
なんとなく感じ取ってきたのかもしれないけど

とにかく、兄はもう、自分がみんなと違う事を知っている
「なんでぼくだけちがうの?」っていうのも
本当にそう思ったことがあるんだなという事、
そしてそれが好ましくないと思っている事、
だから必死にみんなに合わせようとしている事、
でもなかなかまだうまくいかない事・・・

見ているだけではっきり分かった。


これは疲れるよね
家で乱暴なのも分かるわ
帰ってきてからおやつがたくさん食べたくなるのも、
ボケ~とポケモンばっかり見たくなるのもわかるわ・・・






私は、事情があって、小さい時から皆と違っている事を求められ、させられてきた。
それがとても嫌で、ずっと皆と同じことがしたくて、普通の子になりたくてなりたくて、
大人になって自立して、やっと普通の人になって。
それが、なんで兄も・・・
しかもこんなに小さいうちから、疎外感感じて。
これからいつまで私と同じ思いしていくの?


兄は強い子。必ず乗り越えて、ちゃんと生きていく力がある。
だからフォローはするけど、悲観もかわいそがりも絶対しない!


だけど今日だけ、ここでだけ泣かせてください。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年04月21日 14時34分18秒
コメント(5) | コメントを書く
[ぼんやり] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: