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Darker than darkness(KA)
「あなたちはサルマティアの方ね。私たちと同じ――」
死を前にしたやつれ切った少女は、クラインの腕の中でか細く呟いた。
健康だった頃はさぞ美しかったであろうその顔に生気は感じられなかった。
「私の・・・兄もローマに・・・行きました。もし・・・会うことがあれば」
途切れそうになる言葉を必死に繋ぎ、少女は言った。
「これを・・・兄に――私たちは・・・元気でいると・・・」
胸に掛かる護符を示し、少女は笑おうとした。
「必ず――伝えよう。お兄さんの名前は?」
少女が告げた名は、ガウェインには聞き取れなかった。
「お願い・・・」
祈るように、消えかかる声を最後に、少女は永久の眠りについた。
クラインは少女の体を横たえ、首に掛かる護符を手に取った。
立ち上がり振り返った兄に、ガウェインはかける言葉を持たなかった。
「・・・―――」
何度も繰り返し見る夢。
体を起こし、ガウェインは窓の外を見た。
この島にしては珍しく、強い雨。
「くそ――」
こんな雨の日だった。
ガウェインは誰にでもなく悪態をついた。
***
アーサーの騎士団に加わる以前、徴兵されて数年経った大陸にいた頃。
ガウェインと兄のクライン、そして数人の同胞はローマ人の下級士官らと共に故郷にほど近い村へ行くよう命じられた。
何の説明もないまま村へ向かった彼らを待っていたものは、想像を絶する凄惨な光景だった。
疫病に侵された村は、地獄と呼ぶ以外なかった。
家々には身動きの取れない病人が横たわり、辛うじて動ける病人たちが彼らの世話をしていた。
死んだ母親に縋る幼子もまた病魔に蝕まれ、一家が全滅した家は葬る者もなく遺体が放置されていた。
病を逃れた人々は村を捨てたようだった。
残された村人たちが助かる見込みがないことは誰の目にも明らかだったが、村を焼けとの命令にガウェインたちは耳を疑った。
病を広げない為にはそうするよりないと頭では判っていても、とても従えなかった。
しかし、まるで穢らわしいものでも見るように、人間を人間と扱わないローマ兵を見たガウェインたちは、自らの手で病人を殺し村を焼いた。
その日別働隊が上流にある自分たちの村に向かった意味を、誰もが知っていた。
少女に託された護符は、長い間しかるべき人物の手になかった。
兄の遺品の中に護符を見つけたガウェインは、その時初めてそこに描かれた紋章とそれに繋がる人物を知ったのである。
牙と爪が矢になったライオンは、トリスタンの盾に描かれたものと同じだった。
護符を渡すべき相手を知りながら兄がそれを持ち続けていた事に驚くと同時に、事実を告げる事を迷っていたであろう兄の葛藤を思い、ガウェインは愕然とした。
あの時から、そして大陸を離れてからもう長い時間が過ぎていた。
今更どんな理由をつけて渡せばいいのか――そう思いながらも、護符を託された兄はもはやおらず、約束を果たせるのは自分だけだという事実がガウェインを駆り立てた。
「大陸にいた頃の任務で頼まれた。兄に渡してくれと――元気でいると伝えてくれと」
そんな嘘が通じる筈もないと知りつつ護符を差し出したガウェインに向けられた答えは、予想外のものだった。
「俺の村に行ったのはお前だったのか」
普段から感情を表に出さないトリスタンの一際抑えた声に、ガウェインは全てを悟りずっと抱いていた親近感の理由を知った。
ガウェインがトリスタンの村を焼いたあの日、ガウェインの村に向かった別働隊の中にトリスタンがいた事を、二人同じ闇を抱いている事を。
そして、トリスタンもまた気付いた。
出会って間もない頃、戦いの意義を語りだした仲間たちを横目に、殺戮を芸術だと言ったトリスタンを否定しなかったガウェイン。
”そこにいるから戦う。鳥がなぜ飛ぶかを知らずとも飛べるように、戦う事に理由などない”
そう言ったガウェインに、トリスタンは己と同質の闇を感じていた。
「俺たちは――同類か」
二人が共有するそれは、仲間や友と呼ぶには余りに昏い。
ガウェインは誰に対しても公平だが、それは裏を返せば誰に対しても一定の距離以上近づかないという事だった。
アーサーですら何の疑いもなく”太陽のような男”と評したガウェインが笑顔の下に隠していた闇の深淵を、トリスタンは確かに見た。
***
「やはりここにいたか」
城塞の一角、回廊の突き当たりにガウェインはトリスタンの姿を認めた。
どういう訳かこの区画は外の音が届かず、激しい雨の音も聞こえない。
「そう言うお前もな」
トリスタンは視線だけをガウェインに向けて答えた。
「・・・この雨だからな」
ガウェインは壁に凭れて立つトリスタンの隣に座り込んだ。
互いにそれ以上何も言わなかった。
この島では滅多に降らない激しい雨は、遠い記憶を呼び覚ます。
同胞を殺したあの日。
消えてゆくぬくもり、雨に燻る炎。
数え切れない戦場を生きるうち、その感覚を思い出す事はなくなった。
しかし決して忘れてはいない。
思い出さないだけで、闇は確かに存在する。
消えない染みが、醒めない夢が。
「明日は任務で出るんだろう。寝ておいた方がいい」
無言のまま暫く経った頃、ガウェインが口を開いた。
「俺よりガラハッドを心配しろ。最近――無茶が目立つからな」
「言って聞くならどうにかしてるさ」
ガウェインはため息をついた。
彼は、まだ若い。
少年のような瞳で故郷を語る彼は、未来を見ている。
ガラハッドに出会い、二人は自らの抱く闇を再認識した。
「あいつを故郷に帰してやろうな、トリスタン」
「ああ――あいつには未来がある」
口癖のように、何度も繰り返された遣り取り。
遠い昔に失った希望を、二人はガラハッドに託していた。
ガウェインが立ち上がり、トリスタンに並んだ。
そして、どちらともなく歩き始める。
雨は、いつの間にか止んでいた。
presented by MISSING LINK/Sep.25.2004
小説版にあった、ガウェインの”兄”をオリキャラとして敢えて出してみました。
原書では”brother”でしたので、弟(ガレスとか)を指してると思うんですが、まぁ折角の設定だし、使わないと勿体無い。←意味不明
でも”brothers”にはなってないので、そこまで穿った設定じゃないのかもしれません。
騎士団への加入は、クライン→トリ→ガウェ→ガラの順だと捏造。
”あのトリスタンと仲良くなれるくらいだから、お子様の相手もできるだろ~”と暗黙の了解でガラの保護者に任命されてるガウェ。
”いい玩具ができた”と満更でもないかんじのトリ。
ガウェとトリに口を揃えて「ガキだなぁ」と言われてもそう気にしないガラ。←日常
でも他の人に言われると本気で怒ります(オイ)
・・・私の中の3人の位置関係はそんなかんじです。
どうでしょうか。←同意を求めないように
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