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Sacred Hoses(KA)
足元のウォードが、僅かに動いたような気がした。
ガラハッドが念の為に止めを刺そうと思った瞬間、左右から新手が迫って来た。
即座に標準を切り替え、双剣を交差させて其々を斬り伏せた。
改めて足元に意識を移した、その時。
下半身はすでに自由が利かないらしく、片腕で上半身を支えもう片方の腕で剣を握る戦士は、その一撃に全ての力を込めて剣を振るった。
避けようとした動きは僅かに遅く、太腿を斬られた。
「このやろっ…」
辛うじて体勢を保ったまま止めを刺したガラハッドは、地面に突き立てた剣に縋る格好で膝をつく。
「ガラハッド!!」
背後から迫っていた敵は、振り向きざま斬りつけたガラハッドの剣と、駆け寄ったガウェインの斧に呆気なく倒れた。
「大丈夫か?」
周囲の敵から視線を外さないまま、ガウェインが問い掛ける。
「大丈夫だ」
剣を支えになんとか立ち上がり、ガラハッドは答えた。
残りの敵の数を数えながら、ガウェインはメイスを握る手に力を込めた。
昨日の戦闘で脇腹に受けた傷が疼く。
あと、5人。
逃げようとした最後の一人に投げたナイフは、致命傷だっただろうか。
倒れた事は確かだが、確実に止めを刺せたかどうかは確認しなかった。
その場を離れる事の方が、先決だと思った。
頭の隅に一抹の懸念を残しながら、ガウェインはガラハッドに肩を貸して身を隠せそうな場所を探していた。
最初に目に付いた洞窟は、人が隠れるには小さ過ぎた。
上空を見上げれば、木々が生い茂り空の半分以上が覆われている。
夜になっても星は殆ど見えない――これ以上森の奥に進むと、位置を見失うかもしれないと思った矢先、運良く比較的大きな洞窟が目に入った。
夕闇にも増して薄暗い洞窟の中は、不気味な静けさが満ちていた。
外から見えない程度の場所まで入り、ガウェインはガラハッドを肩から下ろして壁際に座らせる。
己の身一つに意識が戻ると、脇腹の痛みが数段増した。
「ガウェイン…?」
痛みを堪えて顔をしかめたガウェインに、ガラハッドがどうしたと問い掛ける。
「何でもない」
平静を装ってガラハッドをかわし、ガウェインは一旦洞窟を出た。
生暖かい風が、雨が近い事を告げていた。
ガラハッドの視界から出た事を確認し、大木に背を預けて大きく息を吐く。
「くそっ」
鎧の下に手を入れれば、ぬるりとした血の感触とすでに用を成さなくなった包帯があった。
傷は完全に開いていた。
安静にしていればそう大したことのない怪我。
砦に帰るまで持てばいいと思っていた。
しかし日を置かずしての重ねての戦闘では、負荷が大きかった。
ともすれば手放しそうになる意識を必死に繋ぎ止め、ガウェインは使えそうな木切れを探した。
木の根元にホコリタケの一種を見つけ、それも持ち帰る事にした。
この種のキノコの胞子は、血止めに使える。
洞窟に戻ったガウェインは、火を熾す為に火付け石を出そうとしてその手を止めた。
傷からの出血が、白い皮の袋をじっとりと染めていた。
ガラハッドには――見せられない。
「火付け石…持ってるか?」
「ああ。あんたは・・・持ってないのか?」
落とした、と言ってガウェインはガラハッドから小さな石を受け取った。
石を打ち合わせるだけの小さな動きが、傷口に響いた。
ガラハッドに背を向けて、黙々と作業を進める。
小さいながらも火がつくと、周囲の温度が僅かに上がった。
外では、雨が降り出していた。
火が大きくなったところで、ガウェインはナイフを炙った。
「ほら、足出せ」
ガウェインに促され、ガラハッドは傷に巻いた布を解いた。
露わになった傷口に熱したナイフをあてる。
原始的な処置ではあったが、この状態ではそれが出来得る中で最良の手段だった。
「うあ――…っ」
肉の焼ける匂い。
痛みに声を上げて、ガラハッドはガウェインの肩を強く掴んだ。
「…っ――」
顔を顰めて息を詰めたガウェインに、ガラハッドは慌ててその手を離した。
そして、ふとガウェインの脇腹に目をやったガラハッドは、そこに血が滲んでいる事に気付いた。
返り血ではない。
内側から滲むそれは。
「ガウェイン、それ…」
「ああ、別に大した怪我じゃない」
バツの悪そうな笑みを浮かべて、ガウェインは再びナイフを火に翳す為に背を向けた。
「ガウェイン」
「お前の手当てが先だ」
有無を言わせぬ調子で、ガウェインはガラハッドを制する。
その強さに飲まれ、ガラハッドは大人しく従った。
包帯を巻き直し、一通りの処置を終えてからガウェインはやっと自分の傷の手当てに移ろうとした。
風向きが変わったのか、湿った風が吹き込んで来た。
時折強くなる風から火を守る為には、ガラハッドに背を向けたままではいられない。
座る位置を変えたガウェインは、ちょうどガラハッドの方に傷を見せる形になってしまった。
片手でナイフを炙りながら、もう片方でベルトを外す。
「嘘だろ…」
ガラハッドはガウェインの傷を見て息を呑んだ。
無造作に巻かれた包帯は、今日の戦闘後に施したものではない。
昨日の戦闘ですでに傷を負っていたのか。
「そんな状態で戦ってたのか?そんな状態でオレに肩貸して歩いてたっていうのか?!」
「他にどうしろってんだ」
捲し立てるガラハッドを見遣り、ガウェインは投げやりに答えた。
「ごめん。オレ――気付かなかった…あんたが怪我してたなんて…全然――」
「なんでお前が謝るんだ。やられたのは俺の不手際だ」
気付かれた事が一番の不手際だが。
包帯を解き、傷口にナイフをあてる。
ガラハッドは反射的に目を逸らしていた。
「…寒い」
「何――?」
ガウェインは隣に座るガラハッドを見た。
確かに夜が更けてから洞窟内の温度は下がっていたが、火を焚いている事もあり寒さを感じる程ではない。
ぐったりとガウェインに凭れかかるガラハッドの額に手をやると、傷のせいか熱が出ているようだった。
ガウェインはガラハッドにマントを渡した。
「横になってろ。すぐ戻る」
「どこ…行くんだ?」
いつになく不安げな表情で、ガラハッドがガウェインを見た。
マントの一部を破り、それを手にガウェインは立ち上がった。
「外で濡らしてくる。ないよりマシだろ」
「無理して動くなよ…あんただって…辛いんだろ?」
「人の心配してる場合かよ」
呆れたように笑って、火のついた枝を手にガウェインは外へと足を向けた。
拙い。
傷さえ塞げばガラハッドは大丈夫かと思ったが、甘かったらしい。
ガウェインの表情が曇る。
味方の陣地までは、そう遠くない筈だった。
帰還予定は4日後だった。
捜索隊が出るのは、予定の期日を過ぎても帰還しない場合だ。
早くて5日後。
捜索隊を待つか、ウォードに発見される事を覚悟して砦を目指すか。
幸い、傷の痛みはどうにか我慢できる程度には治まっていた。
ともかく、どちらにしてもこの雨が止んでからだった。
ガウェインは外から見えるギリギリの場所で立ち止まり、じっと気配を探った。
雨音が気配を乱す。
「これだからこの島は嫌なんだ」
誰にとも無く悪態をつき、ガウェインは溜息をついた。
とりあえず、動くものの気配はないようだった。
洞窟の間際に生える枝葉の上に、マントの切れ端を広げる。
適度に雨水が染み込んだところでガウェインは中へと戻った。
「ガラハッド、水だ」
濡れた布を手渡されたガラハッドは、体を起こしてそれに口をつけた。
渇いた喉を潤すには十分ではなかったが、それでも随分と楽になった。
「こっちは頭に載せてろ」
言われるままにガラハッドは水を含んだマントの切れ端を受け取った。
寒さを訴える体に反して額は熱く、濡れた布が心地よかった。
夜明けと同時に雨は止んだ。
木々の上に残る水を求めて外に出たガウェインは、違和感を感じて周囲に視線を走らせた。
本能が敵ではないと告げているが、何かしらの気配。
太い木の枝に、一羽の鷹がとまっていた。
それが敵の遣うものであれば、こちらの位置を知られた事になる。
しかし、ガウェインには確信に似た何かがあった。
「イゾルデ…か?」
トリスタンが常に連れる鷹の名がガウェインの口から漏れた。
鷹はその猛禽の瞳を一瞬ガウェインに向け、東へと飛び去った。
東は、砦のある方向だった。
彼女がきっと知らせてくれる――。
危険を冒して砦を目指すより、助けを待つ方が無難だと考えたガウェインは、ガラハッドにそれを告げた。
数時間が過ぎた頃、馬の嘶きを聞き外を窺いに再び外に出たガウェインは、そこにガラハッドの愛馬を見つけた。
初日の戦闘で、二人を乗せていた馬は森へと消えた。
その一頭が、どこをどうしたのか主人の居場所へと来た。
思わぬ再会に驚くガウェインの耳に、馬と人の訪れを示す音が聞こえた。
咄嗟に剣に手を掛けたガウェインは、現れた人物に胸を撫で下ろした。
「トリスタン…」
「お前の馬が砦に戻った。お前を乗せずにな」
主人を乗せずに戻った馬を不審に思い、アーサーは捜索を命じた。
ガラハッドの馬はさっき森で見つけた、と言ってトリスタンは馬から降りた。
「ガラハッドはどうした?」
「奥だ。怪我のせいで熱が出てる。早めに来てくれて助かった」
「ガウェイン」
ガラハッドを呼びに戻ろうとしたガウェインを、トリスタンが呼び止めた。
「怪我人は大人しくここで待ってろ」
「……参ったな、お見通しか」
ガウェインは苦笑いを浮かべる。
当然だ、と言って奥へと向かったトリスタンは、間もなくガラハッドを伴って現れた。
「帰るぞ」
「ああ――」
安堵感が広がると同時に、数日分の疲れが一気に襲って来たような錯覚を覚える。
ガラハッドの馬は主人を探して森に留まり、ガウェインの馬は主人の危機を知らせに砦に戻った。
馬はかつて戦場で命を落とした戦士の生まれ変わりだという。
作り話だと思っていたが、あながち嘘ではないのかもしれない。
ガラハッドをトリスタンに預け、ガウェインはガラハッドの馬の背でぼんやりとそんな事を思っていた。
presented by MISSING LINK/Mar.5.2005
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