レムリアからの転生旅行者

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神坂俊一郎

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Jul 28, 2025
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カテゴリ: 心霊・幽霊



変な夫には、45年間一緒に暮らして、感心しつつも呆れています。
つい4日前には、濡れ縁の屋根にシート貼っていて、2メートルぐらいの高さのある脚立ごと転倒したのですが、何故かほとんど無傷なので驚いたのですが、今日になって、何だか膝の後ろが痛いなと思ったら、大きな痣ができていたことを発見したと言って見せてくれたのです。
10センチぐらいの大きさの痣でしたから、普通なら、直ぐに痛みで気付きそうなものです。
まあ、彼の場合、京丹波の家で4メートルぐらいある屋根から転落して、肋骨5本折れて右の肺が血気胸で死んでいたのに、大して痛くなかったからといって、シャワー浴びて着替えて自分で運転して病院に行って、豪傑が居たと、京丹波中の話題になったぐらいですから、元々鈍感と言うのか、痛みに対する感覚が常人とは違うようです。
まあ、今回はその程度で済んだから安心したというところですか。
それで、どこをどうしたら転倒した脚立のむしろ下敷きになるような体勢になることができたのかと、右膝の裏側に痣ができたのか聞いたのですが、本人は、恐らく0.1秒ぐらいの間のできごとだと思うと言いながら、脚立が倒れた時点では一番上に乗っかっていたので、やばいと思って倒れながら3段目ぐらいまで下りたところで、右ひざ関節を脚立にひっかけて、そのままばたんと倒れて頭を打つのを避けたのだろうとのことでした。
68歳にしてこれができたというのは、いまだに素晴らしい反射神経を持っていることが証明されたわけですが、彼の鈍感、今までも何度か、何故生きているんだと医者が首を傾げた状態になっていますから、そのうち本当に命にかかわるのではないかと言うことだけが心配です。

そう言えば、彼は、私も知る人ぞ知る怨霊だと言いましたから、この際その話を、もっと聞いておきましょう。

「うん。れんさん。」
「あなたとの関係は。」
「僕の前々世が愛した相手。」
それなら、怨霊にならなかったはずです。
「何故、怨霊になったのよ。愛されていたなら、奥様になれたんじゃないの。」
「そうしたかったが、時代が許さなかったから、自殺して怨霊になってしまったのだ。」
いくら昔は身分の差があったにせよ、時代錯誤的です。
「一体、何時の時代なの。」
「江戸から明治になった頃の話だ。」
それなら有り得るかなと思って、当時の事情をもっと聞いて見ました。
「もっと何かあったのでしょう。確か国籍の差もあったと聞いたけど。」

「そう。れんは、本名はイム・レンファ、朝鮮人だったんだ。だから、どうしても結婚を認めてもらえなかった。」
「でも、あなたと愛し合ったのよね。」
「そう。だから、更にかわいそうなことになってしまった。」
確か妊娠してしまって、それでも認めてもらえなくて、自殺したと聞きました。
「子供ができたのに、認めてもらえなくて自殺したのでしょう。」

「それって、当時はいい扱いだったのかしら。」
おめかけというと、最近はあまり聞きませんが、私が小さい頃にはそれほど珍しくなかったと記憶しています。
「当時は、日本人同士でもよくあったことだったから、悪くはないどころか、破格の扱いだったのだ。」
「じゃあ、なぜ上手く行かなかったの。」
「れんことレンファの姉のリーファが、問題をすり替えてしまったんだ。」
「どう。」
「妹を日本に売るのかと言ってしまったんだ。そうなると、父も認めることができなくなってしまっただけでなく、レンファは、堕胎を迫られた上に、帰る処がなくなってしまった。リーファは、妹のためを思ったのだろうが、その一言が、彼女を殺すことになってしまった。レンファは、逢引きの場所になっていた納戸で首をくくって死んだのだ。」
「そうだったんだ。可哀想な私。」
と言いつつ、美奈子が自分の首を触ったので、俊一郎は思わず笑ってしまった。
「悪い、笑えることではない。」
「そうよね。でも、私って、どう祟ったの。怨霊になっちゃったんでしょう。」
怨霊と言うからには、祟りがあったことになります。
「本当のことかどうかはわからないが、その後三代にわたって祟ったことになっている。」
「場所は、神坂家の大邸宅の跡地だったって言ってたわよね。」
それも、聞いたことがありました。
「そう。祖父母の三千坪あった邸宅の山の上に、異様にしっかりした木材で建てられた物置小屋があったんだ。」
「そこで、首を吊ったんだ。」
「いや、元の化け物屋敷と言われた大邸宅の廃材で建てられた物置小屋で、その材木がレンファが首をくくって死んだ納戸のものだったんだ。だから、霊感のある私には、レンファの怨霊を見ることができた。」
中学生ぐらいにしか見えない少女で、赤い襦袢に首に帯らしい紐を巻いていて、口と足の間から血を流していたと聞きました。
「私の怨霊、怖くなかったの。」
私と言われて、彼は苦笑しました。
「美奈子ではない。そして、僕が見たのは、恐らく残留思念のようなもので、何十年も前の映像だから、怖くはなかった。」
「でも、呼びかけたのでしょう。」
「そう。赤ちゃんを道連れに殺してしまったと、嘆き悲しんでいた。物凄い悲しみを感じたから、「悲しいね。巡り合えたら、今度は大切にして幸せにするよ。」と声をかけた。」
怨霊にプロポーズしたようなもので、このくそ度胸というのか、どうにも私には理解不能のことなのですが、私とは、前々世どころか、一杯いっしょになっているらしいのです。人間の歴史を全て知っているという、彼の前世のお友達だった天使も呆れた腐れ縁だそうですから、そんなことも言えたのでしょう。
「そんなこと、言ってよかったの。」
「うん。だから、こうして一緒に居るんだし、僕は幸せだから、言うことは無い。」
現世でも、いろいろ大変な目に遭わせたのに、その彼が幸せだと言い切ってくれるのはとっても有難いのですが、他にも悪事を重ねていそうですから、確認しました。
「だから、私の怨霊がやった悪さを教えて。」
「まず、僕の前々世の妻を呪い殺した。」
「子供は居なかったの。」
「居た。娘が一人。その娘は、夫とともに関東大震災で死んで、孫娘一人だけ生き残った。確か、青華って言う名前の娘。」
「その青華さんは、無事だったんだ。」
「レンファの怨霊、子供を道連れにしてしまったことを凄く後悔していて、子供には手を出せなかったんだ。そして、大震災の時、青華は横浜の乳母宅に預けられていて無事だったから、私が引き取って育てた。皮肉なことに、彼女の母親代わりになったのが、リーファだった。」
リーファって、レンファの姉だったはずです。
「どうして、そこに姉のリーファが出てくるの。」
「運命のいたずらで、私も彼女も、お互いの伴侶には早死にされてしまって、リーファは、竹野家の女中になっていたんだ。」
「変な関係。えっ、もしかしたら、あなたと何かあったの。」
ピンと来た美奈子は、俊一郎に確かめました。
「今風に言えば、内縁の妻だった。」
「私の身代わりってわけじゃなかったわよね。」
「リーファが死んでから十数年はたっていたから、無関係だが、青華にはいい母親代わりになってくれていたよ。」
「もしかして、その娘、現世でも一緒だったの。」
「青華、結婚して、長生きして、最後は、広島のピカドンで死んだ。」
「あなたは。」
「割と長生きして60過ぎまで生きたが、私の死後竹野家は無くなって、転生した前世は、京都帝国大学の学生で、何と、母の婚約者だった。でも結ばれずに、学徒動員で、フィリピン辺りで戦死した。」
「他にも、転生組は居るの。」
「転生した青華は、現世では、摩耶美紀子さんだったよ。」
しっかり、夫とは巡り合ったんだけど、私の責任ではないけど、結ばれずに43歳で亡くなっちゃったわけです。
「現世は、早死にしちゃったんだ。」
「そうだなあ、あれは残念。少し悲しかった。」
最後はいいお友達になっていた美紀子さんが亡くなっても、少し悲しいで済むところが、元々感情の無い夫らしいところです。
「私の悪行は、それだけ。」
「いや、ちゃんと三代にわたって祟ったよ。」
「確か、最初は竹野家だったわよね。」
「そう。でも、竹野家の犠牲者は、前世の私の妻蓉子だけだ。」
「後は。」
「竹野家の跡地に住んだ岡田家には、レンファの怨霊は、同じように当主の正妻に祟って、彼女を狂死させてしまった。すると、岡田家は大恐慌のあおりもあって、一挙に傾いて破産して当主は自殺し、一家離散になった。」
「岡田家で二代とすると、三代目って、もしかして、神坂家にならない。」
結局神坂家は、破産したようなものですから、三代祟ったと言えないこともありません。
「そうも言えるかな。でも、僕は、レンファの怨霊、三代祟ってやるなんてことは一切言わなかったと思うし、きっと偶然だよ。僕のところには、転生した美奈子本人が来たわけだから、美奈子に転生した段階で、怨霊も卒業しているから。」
平気な顔をしているところが、夫らしい、つまり、変人です。
「あなたは、元怨霊の私を娶って平気ってわけね。」
「美奈子の魂とは、何度も一緒になっているし、現世では、君との結婚は、運命と言うか、僕の未来幻視の結果だったし、それがお互い一番幸せになる未来だったから、僕はそれを選択した。それだけだ。」
「何時、私が元怨霊だとわかったの。」
「入社式の日に見かけて、将来の妻めっけとまず気付いたが、絶対前世で会っていると思ったから、記憶を探って数日後には美奈子の前世はレンファだとわかったよ。」
当時彼は、前世は孫娘青華の美紀子さんと付き合っていたはずです。
「美紀子さんが居たでしょうが。」
「彼女は、僕とは魂の双子、ツインソウルだったが、結婚するソウルメイトではなかった。」
「それでも、何故半年間待ったの。」
「美奈子と巡り合うきっかけを待っていた。それでなくとも、不思議に出会っただろう。」
夫の言うとおり、広い東京で、あり得ないぐらい彼と出会ったのです。
「そうよね。六本木で会ったのも奇跡的だったけど、午後3時ごろにお互い絶対乗りそうもない丸ノ内線の車内でばったり出会った時なんか、本当に不思議だなあって思ったわ。姉さんが入院した時だって、11時ごろに連絡が来て、慌てて病院に向かったら、駅の手前であなたとばったり会ったし、ああなると、本当に運命ってあるんだなって思ったわ。」
「僕は、最初から美奈子と結婚すると幻視していた。だから、美奈子と正式に交際する前に、所詮交際するには無理がある相手だった摩耶美紀子さんと別れて、君一人にしたんだ。」
「ブーブー、それって、二股かけそうになったってことじゃないの。」
時期的に見て、あり得ることでした。
「確かに近かったが、二股にはなっていない。」
確かに、信じられないほど紳士的というか潔癖だったことは確かでしたし、彼は、女性は美奈子としか付き合ったことがありませんから、今更言うことではありません。
美奈子は、引き下がりました。
「そうね。あなたは、誠実に対応してくれたから、言うことはないわ。」
「折角怨霊は卒業できたんだから、悪いことは考えないことだ。」
「そう言えば、あなたとれんは、前々世の仲よね。」
「そうだな。」
「私とは、現世だから、一代分開いているわね。」
「そりゃ、当然だ。」
「何故。」
「その間というか、竹野清十郎の後、何十年かの間、美奈子は怨霊やってたからね。」
「ああ、単純にその期間私は怨霊だったんだ。」
「そう。」
「どうやって卒業できたのかしら。」
「絶対とは言えないが、僕と巡り合えたからかもしれない。」
「でも、あなたが私の怨霊見たのって、4歳ぐらいだったんじゃなかったの。その時私は山形の田舎で幼児やってたはずよ。」
「いや、僕は2歳にもならないぐらいの時に、怨霊の居場所だった物置には行っているんだよ。それで、成仏して転生できたんじゃないかな。」
「あなたが見た怨霊の姿は。」
「何十年か前の、自殺した時のレンファの姿を、幻視できた。それで、呼びかけることもできたが、時間的なずれは、僕の過去から未来に至る幻視能力の賜物だから、無視できる。」
都合のいい解釈ですが、それができたからこそ、私を一目で見分けて未来の妻だと認識することができたと考える方が自然です。
「そうね。あなたは超能力者だから、何でもできるということにするわ。」
「あはは、京大同窓会でも、僕は超能力者と言われている。でも、僕のいろいろな経験談を聞いて、総合的に考察した結果、僕には、普通の人には見えないものが見える超能力者と考えるのが最も合理的だと、十数名の賢い面々が合意したのだから、そのとおりなのだろう。」
「そうよ。超越的頭脳のない私が考えても、あなたは超能力者と考えるのが一番納得できますからね。」
「幻視能力は、僕が余計なことを話しさえしなければ人畜無害だが、イージスは要注意だから、気を付けてくれ。」
そうなのです。
彼がイージスと呼んでいる一種の自動反撃能力は、強烈なのです。
彼は、自分に向けられた暴力も悪意も見事に反射するのです。
暴力は目に見えますから、本当に不思議な力ですが、相手にとっては、自分自身に殴られるような感覚で、彼は一切手を出していないにもかかわらず、痛い目に遭うのです。
ただ、暴力の場合は、お互いの自覚がありますが、悪意の場合は、本人は全く無意識の内に働くのです。
つまり、その場に居ないどころか、距離が離れていても、彼に悪意を向けた人間は、呪われると言うのがぴったりな不運に遭うのです。
変な言い方をすれば、何が起ころうが、彼にはアリバイがあるのです。
残るのは、不運に遭った人間が、彼の悪口を言ったとか、悪意を向けたという客観的事実だけなのです。
夫には、生来の自分自身の感情がないのです。
でも、68年だけでなく、数々の前世記憶からも、人間としての反応を学んでいますから、彼に感情が無いことを知覚できる人間はほとんどいないでしょう。
恐らく、現世では私と子供3人だけだと思います。
言って見れば、見事な役者なのです。
その結果、喜怒哀楽、特に憎しみ、妬み、といったネガティブな感情とは無縁というか、それ自体を理解できないのです。
ですから、悪意というものがありません。
神様が、そんな彼に、一種のご褒美として、絶対的な防衛能力としてのイージスを与えたのでしょう。
でも、本当に、要注意なのです。
そういう私も、2回も痛い目に遭っています。
人を呪わば穴二つ、を見事に体現してくれる超能力者なのです。
ただ、好意を持てば好意で返してくれますし、幸運ももたらしてくれる、福の神でもあるのです。
その点では、私は大変いい目に遭っていますから、プラスマイナスを考えると、プラスです。
そんな人間が実在することを、知ってください。








くそ暑い庭に咲いているお花です。





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Last updated  Aug 13, 2025 10:47:26 PM
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Yoko@ Re:ヤマトタケル異聞1(09/21) ずうずうしくリクエストをしたYokoです。 …
Yoko@ Re:ヤマトタケル?2(04/19) 21日のご返信に気が付かず、ご返信せずに…
神坂俊一郎 @ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ アメーバブログも確認したら全…
神坂俊一郎 @ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ 既に発見されたかも知れません…

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