オシャベリみゆの独り言

オシャベリみゆの独り言

作戦決行まで


本当に神経疑う。
妹は見る見るうちに痩せていき、苦しさのあまり自分の身体を傷付けたりもした。

手紙を見つけた翌週、私は妹が気になり地元へ帰って、妹のマンションに直行した。
今まで溜めていた物が溢れた。
泣きじゃくりながら、今までの経緯を話す妹。
「えらかったなぁ。よぉ頑張ったなぁ。しんどかったやろ?」
手紙を見つけた時の、冷静な判断・行動には本当に感心した。思いっきり誉めてあげた。
気が付くと、飲まず食わずで5時間しゃべってた。
二人で泣いて泣いて泣きまくった。
そして妹が言った…。

「ねぇちゃん…興信所に頼みたいねんけど、恐いから一緒に来てくれる来てくれる?」
妹なりに、考えて考えて、悩んで悩んで、一人じゃどうしようもない。
頼めるのは姉の私しかいない。
出来る事は何でもしてあげたかった。
「いいよ。アンタがしたいんやったら、すればいいやん。」

2003年8月31日

喫茶店で待ち合わせをし、一通りの事の流れを話した。

細かい事は書けない。
それは興信所の人との約束。
興信所の人は、話を聞き終わり一言…。
「旦那さんの事、まだ愛してるんやねぇ。」
ん?
私と妹は顔を見合わせた。
「だって、この3時間、1回も旦那さんの悪口言うてないよ(^-^)
お姉ちゃんもそう。気付いてなかった?」
え…そう言えば。
“あの子にかぎって、まさか!あり得ない!!”
私たちの中では、それしか頭になかった。
興信所の人は言った。
「旦那さんを懲らしめよう…とか、相手の女性を恨む…とかじゃなくて、帰って来ないから心配で依頼した…
 と言う気持ちでいてね。」
そこから色々作戦を練った。

そして肝心の料金。
安くはないとは思っていたけど、私たちの予想を超える金額が出てきた。
妹は
「そんなお金…ないわぁ」
専業主婦には自由になるお金がない。
『どうする?お金がどうとかの問題は置いといて、アンタがやりたいかどうかやで。』
「やりたい…でも…」
お金は後で相手の女から慰謝料で取ればいい。
『分かった。じゃあ、私が出しておくわ』
「いいの?貸してくれるの?」
こんな事、誰にも頼めない。
勿論、親になんて頼めない。
余計な心配をかけたくないし、反対されるのは目に見えてる。


決まった。

そして2003年9月
作戦は結構された。




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