”名も知れぬ人たちへ”・【承28】

・・・妻の傍にいたい・・・

我が家での生活。
娘と私の二人きり。
月曜日,朝4時に起床し,単身赴任先に車で行く。
娘に一声かけて行く,「行ってくるからねー」って。
「うーん,いってらっしゃーい」眠そうに言う。

娘が"起きたときにメールをよこしなさい",といつも話していた。
"おはようー"とだいたい7時ちょい前にくれる。
"おー,良く一人で起きたね。"と返信する。
"車に気をつけてな,しっかり前見てな"と付け加える。

私が単身赴任先に着くのが,だいたい7時30分ころ。寮に車を置いて,途中で買ったおにぎりをほおばりながら,会社へ。
歩くと25分くらいかかる。
朝早いときは,仕事に気合いが入る。眠いのを通り越していつもギラギラだった。
仕事が終わると,スーパーによって1週間分の食材を買う。ほとんど麺類(そば,うどん,ラーメン)だった。とりあえず魚の缶詰やキャベツも時々買った。
月曜日・火曜日の夜は娘が料理を作って一人で食べる。

その料理を写真に撮って私に送る。
"すごく美味しそうだね"ってメールする。
"今度お父さんが行ったら作ってくれよ"と。
"うん,いいよ"と絵文字を入れながら。
水曜日は,午後に休みをとり,我が家へ。いろいろと買い物をしたり,銀行等の手続きをやったり料理を作ったりした。
少しでも娘に楽をさせてやりたい,手料理を食べさせてやりたい。

・・・たくましい娘・・・
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