・V.A./The Go Go Train -doin' the mod Vol.1- Sanctuaryのモッズ関連音源再発シリーズdoin' the modシリーズのコンピ第1弾。個人的にこのコンピに限らずこのdoin' the modシリーズには心から感謝しております。素晴らしい仕事振りです!! で、この盤はハモンド全開のthe cooool!なBeat、R&B、Jazzなんでもありで選曲のセンスが良くて全曲が良く聞こえます!まず、オープニングのタイトル曲からして、その瞬間にグッとくる感じ(笑)The OrganisersからThe Alan Boun Setへの流れとか最高です。とにかく流れが凄く良い!! 2005.11.23.UP
・V.A./That Driving Beat Vol.5 Past&Presentのフリーク・ビート・コンピ・シリーズの5枚目です。オープニングからいきなりチープなオルガンが鳴り響くという期待を裏切らない内容で、またしても30曲ビッシリ詰まってます(笑)他のレビュー系サイトではあまり好評ではなかったみたいですが、個人的には4枚目よりも5枚目の方が好みですね。というか、個人的に嬉しい曲が多いってのもあるかも知れません。Bo Street RunnnersやThe Creationの前身Mark 4とかGary Farr & The T-Bonesなんかの聞きたくても聞けない系が収録されているので(笑)基本的にB級グループなんですがSoul Agentsなんかはもっと名前が知られても良いんじゃないかと思うクールな演奏を聞かせてくれます。こういうのに限って意外と名演が多いのが不思議ですよね。 2005.10.3.UP
・V.A./That Driving Beat Vol.4 Past&Presentというレーベルから出ているフリーク・ビート・コンピ・シリーズの4枚目です。名前も聞いたことのないようなB級フリーク・ビート・グループも含めビッシリ31曲も収録されています。所詮B級はB級なんですが、メジャー・グループには出せない凶暴な演奏が聞けます。後に79年の「マイ・シャローナ」の大ヒットによって米国の同名グループを訴えたThe Knackや、片腕としてグラム最盛期のデヴィッド・ボウイを支えることになるミック・ロンソンが在籍したThe Ratsや、ピート・タウンゼントがThe Rocking Vickersに提供した「Kids Are Alright」の原曲「It's Alright」なんていう音源も収録しています。個人的にはジャジーブルースな「Alex Harvey/Go Away Baby」や爆走マージービートっていう感じの「Thee/There You Go」が好み。ところで、「The Shanes/I Don't Want Your Love」のハープはキー合ってるのか??(笑) 2005.10.3.UP
・V.A./The Girls Scene はい、またしてもジョン・リード選曲による英デッカ音源を使ったコンピ・シリーズの女性ヴォーカル編です。散々、ジョン・リードと言ってきましたが、彼は一体何者かと言いますと、英国のネオ・モッズ世代、つまりポール・ウェラーなんかに影響を受けた世代の音楽評論家でありまして、確かネオ・モッズ系バンドの再発音源なんかでもライナーとか書いております。 で、このガールズ・シーンに戻りますと・・・女王・ルルを筆頭にモータウンなんかの黒人ものとはまた違った感じのパワフルな歌声がびっしり詰まっております。そう、意外なことに繊細な歌声というよりはパワフル!なのです。なんだかんだでアイドルということで元気の良いものが多いんでしょうか?? ビートルズをド派手にしたような「You Just Gotta Know My Mind」は物凄く格好良いです!「Nobody's Home To Go Home To」は初期デヴィッド・ボウイのような寂しげなメロディーラインがもろ好みです。ミック・ジャガー関連で有名なマリアンヌ・フェイスフルも勿論収録してますが、敢えてジャガー/リチャーズのペンによるヒット曲を外しているのがミソ?? 2005.9.12.UP
・V.A./The Nothern Soul Scene ジョン・リード選曲による英デッカ音源を使ったコンピ・シリーズのノーザン・ソウル版です。これはこのシリーズ全般にそうみたいですが、特別ノーザン・ソウルに執着したグループに限定しているわけではなくて、曲がそれっぽければOK!みたいです(笑)ということで、モータウン直系のワクワクするようなダンス・ナンバーがビッシリ詰まった好盤に仕上がってます。本当、晴れた日にこのコンピをかけてドライヴしたら気分良いでしょうね! 捨て曲なしの印象ですが、中でもファズがかったベースで弾かれるベース・ラインが非常に格好良い「Baby You Got It」、こうやって聞くと意外に黒くて驚いたデイヴ・ベリーの「Picture Me Gone」、それに続く「I Wanna Know」、それにチープなオルガンが素敵な「Something Beautiful」なんかが好みですね。こういうコンピものって、曲自体は選りすぐりのものですから、流れも曲を印象付けるのに重要だなぁと思いますね。 2005.9.12.UP
・V.A./The R&B Scene 英国の音楽評論家、ジョン・リード選曲による英デッカの60sコンピ・シリーズの一枚。オープニングとエンディングにロン・ウッド率いるザ・バーズのヘヴィーR&Bナンバーを持ってくるという気の利いた演出をしてます(笑)曲は粒ぞろいで、結構、格好良い曲も多くてなかなかの名盤です。デヴィッド・ボウイやロッド・スチュアートがバリバリのモッズだったことは有名な話ですが、その頃の音源も収録してます。それにしても、LULU(& The Luvvers)はこのシリーズで大活躍です。モッズ、ビート、R&B、ガールズの各コンピに収録されてます。さすが、女王・ルル!僕のお気に入りは・・・「John Mayall/Crawling Up A Hill」。クリーク(80~90sの)もやってますが、メイオールのヴァージョンの方がオルガンが効いてて格好良いですな。「The Breazers/Blue Beat」は、クリス・ファーロウのイメージがありますが、こちらもなかなかです! 2005.8.23.UP
・V.A./The Beat Scene 英国の音楽評論家、ジョン・リード選曲による英デッカの60sコンピ・シリーズの一枚。初期ビートルズ系のビート・グループが沢山収録されてます。なんていうか、ビート・シーンという割にはいまいちビートが効いている気がしませんが・・・そんなもんでしょうかね。モッド・フリークビートとして評価を受けているザ・クリエーションの前身、マーク・フォーの音源や、若き日のジョー・コッカーの音源、ストーンズのマネージャーにして後にイミディエイト・レコードを興すスウィンギン・ロンドンの裏の顔、アンドリュー・オールダムの音源なんてのもあります。玉石混在してますがバランスが取れているので充分聞けます。 とても気になることがあるんですが・・・プライベーツの「ステッピン・アウト」って、これの24曲目「The Hi Numbers/Heart Of Stone」のまんまですよね。進行もメロも。やっちゃったなぁ(笑) 2005.8.23.UP
・The Roulettes/Stakes & Chips アダム・フェイスのバック・バンド、ザ・ルーレッツのグループ名義の65年のLPにボーナス8曲を追加した編集盤。かなり良いです。初期はマージー系で徐々にモッドR&Bにシフトしていきます。演奏は荒々しさを持ちつつも安定していて素晴らしいです。何て言ったって、B4の登場で人気が低迷していたアダム・フェイスを完全復帰させてしまったくらいですから実力はお墨付きです。 バランスよく収録されているので捨て曲はありませんが、「Taste Of Honey」「Can You Go」「Tracks Of My Tears」「I Can't Stop」なんかがフェイヴァリット。他にもブッカーTばりのインストなんかもあってGOOD!! 2005.7.26.UP
・ブラー/ブラー 脱ブリット・ポップ宣言後初のアルバム。とは言え、十分に彼ららしいし、デーモン・アルバーンのポップ・センスは失われていない。むしろ、前作「グレート・エスケープ」の方が異様にポップ過ぎたと思う。悪くないけど、「モダンライフ・イズ・ラビッシュ」「パーク・ライフ」と比べるとインパクトに欠けるきがする。でも、オアシスが正統なロックで音楽性より言動が注目される印象に比べると、ブラーの方がルーツに執着せず実験性が高く音楽的にどんどん成長していってると思う。だから、僕はブラー派。 「You're So Great」がベスト・トラック。なんだかんだでザ・キンクス的な雰囲気。っていうか、僕、グレアム・コクソン好きだし・・・(笑) 2005.7.1.UP
・The Belfast Gypsies/Them ヴァン・モリスン率いるゼムの元メンバーがゼム脱退後、地元ベルファストで結成したR&Bビート・グループの編集盤。ゼムの大ヒット「Gloria」をパロッた「Gloria's Dream」なんてのもありますが、本物より格好良いかも・・・。基本は初期ストーンズ、プリティーズやゼムのような荒々しいビートR&Bです。「Boom Boom」はオルガンがザ・スパイダーズみたいで格好良いです。素敵なフリークビートに仕上がってます。全体に結構格好良いですよ。お気に入りは「The Last Will & Testament」。ジ・アニマルズみたいでGood!! 2005.6.28.UP
・The Pretty Things/The Pretty Things ストーンズ絡まりで紹介されたりしますが、そんなのはどうでもいいです。ディック・テイラー率いるプリティーズの1st。2nd「Get The Picture」がガレージ名盤として有名ですが、個人的にはもっとガチャガチャで出来上がってない感じでこちらの方が好みです。とことんブルース、R&Bのカヴァーで、お洒落さとかは全くないタイプです。特に1曲目「Roadrunner」が素敵。ストーンズよりかっけぇと思いますが、どうでしょう?? この頃は、まだファズ・ペダル導入前なんですが・・・ディック・テイラーのギターって好きなんですよねぇ。ファズの使い方とか物凄くセンスの良さを感じるんです。見た目は地味な人なんだけど一見して浮いてますが、ルックスもかなり好みです。髭とか・・・。 2005.6.24.UP
・Doc Thomas Group/The Italian Job 英国本国ではまったく売れずに終わったドック・トーマス・グループがイタリアで残した唯一のLPの復刻CD化。特別取り上げる程の曲はありませんが、全体にはまぁまぁといったところです。基本的にはカヴァーで、大道な選曲じゃないでしょうか。個人的には曲のアレンジなんかにスペンサー・デイヴィス・グループの影響を感じたんですが、どうでしょう? ちなみに、ザ・サイレンスというグループの再結成音源と2in1になってます。そちらは・・・どうでもいいです(笑) 2005.6.22.UP
・David Bowie/Early On デヴィッド・ボウイと言えばジギー・スターダストに代表されるグラム・ロック以降が有名ですが、69年のスペース・オディティの大ヒットの以前、彼がモッズで数枚のシングルを発表していたことも知る人ぞ知る話です。これはそのボウイがモッズだった頃に発表した音源をまとめたものです。一般的に知られるデヴィッド・ボウイとは別物ですが、結構グルーヴィーで素敵な曲もあります。というか、デヴィッド・ボウイうんぬん以前に単純にモッドR&Bとしても充分楽しめます。僕がコアなブリティッシュ・ビート・ファンだからかな??特に1曲目「Liza Jane」は必聴。 彼は、この後、パントマイムを学び、デッカの新興レーベル・デラムにアルバムを残し運命の69年を迎えるのです。 2005.6.20.UP
・V.A./The Blues Scene 英国デッカの60sコンピ・シリーズのブルース、ブルース・ロック編。ジョン・メイオールが大活躍。当然、エリック・クラプトンやピーター・グリーン絡まりの音源も収録してます。さすがにブルースとなると数に限界があるのか、このシリーズには珍しく同一グループで複数曲を収録しているのもあります。ただ、個人的にはブルース・ロック的な曲が結構あるのが残念です。浮いていて疑問の残る選曲ですが、やっぱりズート・マニーやグレアム・ボンド・オーガニゼーションはグルーヴィーR&Bで格好良いです。最初に聞いた時に「この人、歌うまいなぁ」と思ってクレジットを見たら、なんとオーティス・スパンだった(笑)やっぱり本物にはかなわないですなぁ・・・有名な白人より無名の黒人の方がかっけぇかったりして。残念、クラプトン・・・(笑) 注:オーティス・スパンは無名じゃないですよ。 2005.6.14.UP
・The Who/The Who Sell Out The Whoの3rd。「ザ・フーが売り出します。」というキャッチ・コピーで架空のラジオ局を想定したコンセプト・アルバム。バラエティに富んだ内容で、2ndと比べるとピート・タウンゼントの急成長を感じます。(っていうのは言い過ぎ?)コンセプト・アルバムなので、当然、有名曲は少ないです。ポップ・アート的なジャケット・デザインも含めて、これはこの一枚で一つの作品っていう感じです。 初期ザ・フーを聴くと何かしらザ・ジャムや、それ以降のモッズ・バンドを連想させるリフやメロディ・ラインがあって面白いです。それだけ、ザ・フーの与えた影響が大きいということでしょうが・・・ 2005.6.12.UP
・The Action/Uptight and Outasight 去年の発売当時、金を出し渋って・・・やっと購入したジ・アクションのBBC音源。2枚組みで、Disc-1がBBC音源で、Disc-2が98年の再結成ライヴ。BBCの方は音はあんまりよくないのですが、元々、編集盤やお蔵入りアルバムを含めても発表曲自体が少ないので、初出の曲があるだけで嬉しいです。 Disc-1は、スタジオ版よりもロウな演奏で好み。「Take Me In Your Arms」「Going To A Go Go」「I See You」「India」は初出(たぶん・・・)。彼らの場合、最初のインパクトは薄い(他に適切な言葉が見つからなかった、失礼・・・)のに、何故か取り付かれてしまうんですよね・・・でも、聞けば聞くほど魅力が増します。あと、特記しておきたいのがコーラス・ワーク。一聴くして下手なんだけど格好良い不思議な感じです。 Disc-2もまぁまぁ。他の再結成ものと違って、音が変っていないところが好感を持てます。いずれにせよマニア向けな気はしますけど・・・ 2005.6.9.UP
・The Yardbirds/Roger The Engineer この紹介の仕方は好きではないのですが、俗に言う三大ギタリスト、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジが在籍した伝説の(?)ブリティッシュ・ビート・グループ、ヤードバーズのジェフ・ベック期唯一のオリジナル・スタジオ・アルバム。いろいろとやっていて基本的には悪くないけど、一つ納得がいかないことがある。リード・ギターの音デカ過ぎやしないか??キース・レルフの歌唱力に弱いところがあるとしてもさ・・・。僕のCDがたまたまそういうミックスなんでしょうか?何にしてもジェフ・ベック中心になっているところが僕にとってはかなりのマイナス。 それでも格好良い曲も何曲かはあります。1曲目「Lost Woman」はかなりお気に入り、始めのカウントを除けば。「Happenings Ten Years Ago」はやっぱり名曲です。この2曲は飛びぬけて良いです。ゾクゾクするリズムですね。 2005.6.7.UP
・Sam&Dave/The Best Of Sam&Dave スタックスを代表する男性ヴォーカル・デゥオのベスト盤。特記するほど感動を覚えるような曲はないのですが・・・素晴らしいことには違いないです。僕はブリティッシュ・ビート&モッズ先行型なので、英国のモッズ・グループのカヴァーとオリジナルを比べて楽しんだりしてます。ジ・アート・ウッズの「I Take What I Want」とか、ザ・コーズの「Hold On,I'm Comin'」とか、ギョガン・レンズの「I Thank You」とかね。個人的には「Soul Man」が一番かな。 雑談ですが、モータウンなんかでも有りがちですが、同じ曲を同レーベル所属の歌手がそれぞれ録音して発表してしまうという・・・いわゆる、曲の使い回しというやつです。でも、そういうのを聞き比べたりするのもまた楽しいんだなぁ。 2005.6.1.UP
・The Beat Merchants/The Beats Go On イギリスのフリークビート・バンドの63~67年にかけての全曲集。録音が非常にローファイ。録音のクオリティー差が大きい。とはいっても未発表曲がほとんどだし、仕様がないのかな。曲はそこそこ、やっぱりシングルで発表されたものが曲も録音も格好良いです。 2005.5.19.UP