もえうぉっち

もえうぉっち

2010.12.05
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カテゴリ: 活字主体の本
襖が一寸五分あいている

その向こうには男がいる

無になろうと願った男が


覘き小平次

覘き小平次

価格:1,050円(税込、送料別)





この男は家にいるときは一日中戸棚に隠れている。
男には妻がいる。
男は部屋で生活する妻をじっと覘いて過ごす。
ある日男は請われて旅一座の幽霊役の助っ人として加わる。
そこからさまざまな思惑が絡まって事態は動く。


まず、男の奇妙な習性について描写があります。
具体的に「○○だから戸棚に隠れる」という指摘はありません。
が、ともかくこういう男であるという前提で始まるお話なので
「へーそうなの」とともかく呑み込んでから読み始める。
御行の又市もののサイドストーリーといった仕立てですが、
実際に登場するのは九化けの治平さんだけです。
覗きの小平次のまわりの奇妙な人間関係が、
最終的には又市さんの仕掛けのように、それなりのところに収まります。
「収まる」というのとは少々違うでしょうけど。


そのあたりは巷説百物語のシリーズと共通してますね。

複雑な人間の思いの絡み合いをじっくり読むことができます。
ひねくれもののアナタにオススメ。






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最終更新日  2010.12.05 21:01:11
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