.。o○水青の部屋.。o○

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江國香織【1】


book-a【水青の読んだ本たち★江國香織】book-a


★間宮兄弟★江國香織★










彼らを知っているいる女性たちの意見を総合すれば、恰好わるい、気持ち悪い、

おたくっぽい、むさくるしい(^.^;)大体、兄弟ふたりで住んでるいるのが変?(゜_。)?

“そもそも範疇外、ありえない、いい人だけど、恋愛関係には絶対ならない”男たちをめぐる、

江國香織さんが描いた恋愛小説(o*。_。)o

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兄・明信は35歳、酒造メーカー勤務。弟・徹信は32歳、学校職員。2人暮らしで

読書家、母親思いで、マイペースで人生を楽しむ兄弟だが、おたくっぽいと女性にはもてない。

一念発起で恋人をつくろうと、徹信の同僚・依子と、ビデオ屋の店員・直美を誘って

家でカレー・パーティーを開く。不倫の恋に悩む依子は兄弟には興味なし(^.^;)

明信は直美をデートに誘うが断られる( ̄x ̄;)

その後、徹信は、明信の同僚・賢太の妻・沙織に心惹かれるが冷たくふられる(v_v;)

しかし、直美の妹・夕美は徹信に興味を持つ。

そして、兄弟の純粋な感性は次第に女性たちの心を動かすことになる・・・

間宮兄弟の全然ドラマティックではない日常を江国さんが淡々描く不思議な世界・・

いい年をした兄弟2人が一緒に暮らす?(゜_。)?と最初は思ってしまったけれど

自分を守るということがむずかしくなってしまったこの社会で時には傷つきながらも、

決して自分を崩さず、自分の好きな物を知っているし、母親思いで懸命に生きる

ピュアなイイ男たちなのだ(o*。_。)o 間宮兄弟は・・

ストリー中起こるイベントと言えば、兄弟のそれぞれ意中の女性を招いてのホームパーティーや

恋とも言えないような恋だけ。それだけなのに何故か惹きこまれてしまうのだ(〃σ_σ〃)

間宮兄弟の住まいや習慣って、ことごとく地味なのに妙に心地良さそうなので

この兄弟はいつまで経っても離れられないのでは?(゜_。)?と思ってしまう・・・

彼ら以外の登場人物たちもそれぞれに魅力的♪

兄弟のあまりの不器用さに少し胸が痛むれどあたたかく、

会話のテンポのよさに思わず笑ってしまうような場面の数々・・

色んな意味?でおもしろいストーリーなのだ

私も間宮兄弟のところへ遊びに行ってみたいなぁ~(*^_^*)

そんな気持ちにさせられた(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)

自分がもし?(゜_。)?間宮兄弟のどちらかと恋愛するとしたら、一体どっちかしら??

なんて(・x・。)?考えたりもした(^.^;)

読み終えたあとは何だか微笑ましく、間宮兄弟にはこれからも同じような時間が

続いていくんだろうなぁ、と思いなんだか爽やかな気持になった☆~(σ。σ)♪

その後の間宮兄弟に再開して見たい気がする(〃σ_σ〃)








★とるにたらないものもの★江國香織★










物事はすべてあるがままですでに凝縮されている。絶妙に溶け合う60の記憶とことば。

とるにたらないけれど、欠かせないもの。気になるもの。愛おしいもの。忘れられないもの・・・

江國さんの豊かな感性・表現力で描かれている、たくさんのとるにたらないものたち・・・

そんな有形無形の身のまわりのもの60について、やわらかく、簡潔な言葉でつづられている(o*。_。)o

様々なタイトル★緑いろの信号★輪ゴム★レモンしぼり器★煙草★ヨーグルト★石けん★りぼん

小さな鞄★愛称★焼き鳥★メンソレータムとオロナイン★カクテルの名前★トライアングル

★食器棚★地図、等、など、があり、そうそうこの気持ち(o*。_。)oと

共感できる部分も多くあった(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)/

無数のとるにたらないものものによって私は支えられているのだと気づかされた☆~(σ。σ)

日常のなかの、ささやかだけど愛すべきものたちにまつわる記憶や思い、漂うユーモア、

江國さんの絶妙なショートエッセイ60編は楽しく、味わい深いエッセイ集だった(〃σ_σ〃)








★いくつもの週末★江國香織★

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週末はいつも夫と一緒にいる。そして、ほとんど毎週末けんかをする。

小さなものから嵐のようなものまで。私たちだけの南の島で。

・・・・・いつも週末みたいな人生ならいいのに、と、心から思う。

でも本当は知っているのだ。いつも週末だったら、私たちはまちがいなく木端微塵だ。

南の島で木端微塵。ちょっと憧れないこともないけれど。

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いくつもの週末にデートを重ね、サラリーマンの彼と結婚した江国さんが

日々の想い、生活の風景、男と女のリアリズムを告白・・甘く、ときにはビターなエッセイ集。

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★公園★

公園は季節や曜日や時間帯によって、全然ちがう顔をしている・・

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★雨★

雨が好きで、雨が降ると雨をみる。窓をあけて眺めるのだ。

雨の音を聞いて、雨の匂いをかぐ・・

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★よその女★

よその女になりたい、と思う。よその女とはつまり、妻でない女・・

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★月曜日★

あれ、寝てたの?とか、風邪?とか、電話口で言われるのはきまって月曜日だ・・

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★ごはん★

ドアをあけ、ひとの顔をみて最初に言う言葉が「ごはんは?」がなんて、

途方もなく失礼な話だと私は思う・・

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★色★

大人にしかできない依存もあるのだと、夫に出会って知ったように思う・・

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★風景★

私たちはあのころ別々の場所にいたけれど、いつも会っては同じ風景をみた・・

いま私たちはおなじ場所にいて、たいていちがう風景をみている・・

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★歌★

私はよく歌を歌う。昼間、部屋のまんなかでぼんやりしながら、とか

夜、散歩をしながら、とか。歌を歌うことは体にいい、と結婚してから思うようになった・・

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★桜ドライヴとお正月★

我が家ではそれはたとえば春。一年に一度、夜、会社から帰った夫に「桜をみたい」と言う・・

一年に一度といえば、私はまだ一度も夫とお正月をすごした事がない・・

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★一人の時間★

無論誰にだって一人の時間は必要で、私など、それがなかったら絶対に

精神的安定をたもてない、という自信があるので、

夫のこともできるだけ一人にして上げたいと思う。そうは思っているのだけれど、・・・

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★自動販売機の缶スープ★

すぐそばの自動販売機に、今年も缶スープが入った。缶のままのむコーンスープ・・・

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★ジプシーだったころ★

夫と横浜にいった。横浜は私たちのはじめて出会った場所で、

たびたびでかけた場所でもある。私たちがまだジプシーだったころ・・

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★猫★

最近仲のいい野良猫がいる。小柄でしなやかなきじ猫で、

たいていいつも向かいのアパートの駐車場にいる・・・

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★甘やかされることについて★

・・・甘やかしたり甘やかされたりするのは大人の特権だ、と思っているから・・・

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★キープレフト★

キープレフトという言葉は自動車教習所で教わった。

ともかく左に寄り、落ち着いて、スピードをだしすぎずにいきなさい。

落ち着いて、左に寄って、ほら大丈夫だから。仲なおりはそれに似ている・・・

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★RELISH★

RELISHという単語がある。味わう、とか、おいしく食べる、という意味の動詞だけれど、

この動詞は二種類の目的語をとる、食べ物と生活だ。生活とは味わうものなのだ。

RELISHは好きな単語だ・・・

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★おわりに★

結婚してもうじき二年、という秋から、もうじき三年、という秋までのあいだに書いたエッセイです。

状況は刻一刻変化しているので、これはすでに一つの物語です。

なにを書いてもいいと言ってくれた夫に感謝します・・・

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江國さんの妻としての可愛らしさが伝わって来て、こんな結婚生活もいいな♪と思ってしまった(*^_^*)









★デューク★江國 香織 (文) 山本 容子(画)★

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“伝えておきたかったひとことが、ありますか?”

クリスマスソングが流れる12月の街、私と「彼」との奇跡…。

「歩きながら、私は涙がとまらなかった。21にもなった女がぴよぉぴよぉ泣きながら

歩いているのだから、他のひ人たちがいぶかしげに私を見たのも、

無理のないことだった。それでも私は泣き止むことができなかった。

デュークが死んだ。私のデュークが死んでしまった・・・」

「つめたいよるに」収載の短編が絵本になった♪

愛犬を亡くし、涙の止まらない私が出会った深い目の色をした「彼」。

クリスマスソングが流れる12月の街で起こる奇跡を描いている・・・

江國香織さんの文に山本容子さんがどんな絵を描いたのかしら?

とても気になり買ってしまった絵本♪

はかなさと愛情が伝わってきて胸がジーンと熱くなる素敵な1冊だった(^-^)

容子さんの描いた犬がとてもイイ(≡^・^≡)

表紙のデュークにドキンとしてしまった・・ほら、デュークが私を見てるヮ♪

とても親しみを感じてしまった(*⌒ー⌒*)

犬のどんなお話しなのかしら?小さなこの絵本の世界にしばし入り込んでいた・・・

デュークがコロ(昔、飼っていた犬の名前)とだぶってしまって、

きゅんとせつなくなったけれど、ラストシーンの少年あのことばに心が温かくなった(*^^)







★日のあたる白い壁★江國香織★

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=偶然で必然の、絵画との私的な出会い=

ゴーギャン、セザンヌ、ゴッホ・・・

とびきりの画家24人の作品を愛する理由を

つづった、初めての美術エッセイ&画集!

☆まえがきより☆

いろんな国のいろんな街で、美術館にいきました。そこで出会った絵について書くことは、

でも勿論私について書くことでした。一枚の絵の力を伝えようとするこは、でも

勿論文章の力を伝えようとすることでした。もし私に美しい絵をかく力があったら、

この本をかくことはなかったと思います。

=オレンジのある静物= ゴーギャン

ドイツの美術館でこの絵を目にしたときに、こんなおいしそうなオレンジをみたことがない。

そう思った。そして画家の名前をみてちょっとおどろいた・・・・

=想い= カリエール(大原美術館所蔵)=

私は描かれた女というものに興味がある・・・いまからおよそ百年前に描かれた一人の女。

この女のフォルムがまず私は好きなのだろう。

顔つきとか、色味のなさとか、それに、なんといっても意志の強そうな、頑固そうなところ。

私は意志の強そうな「描かれた女」をみるとぞくぞくする。波長の合う絵、というのがある。

好き嫌いとは別で、もっと整理的なもの・・

絵の中の気配と自分の中の気配がしっくり合う、というか、肌に馴染む、というか

私にとって、カリエールの「想い」はそのような絵だ・・・

=海辺の部屋= エドワード・ホッパー(1951年)

真空パックみたい・・・

ホッパーの絵を見るとそう思う。時間が止まっていて、静寂というより完璧な無音、

日の光か電気のあかりか、必ずどちらかがふんだんにみちていて、

その真空パック感を高めている・・・

この絵を選んだのは、この絵がまるで、ほーら、全部あなたの感情でしょう?

と言っているみたいな構図だからだ・・・

=入浴= ボナール(1925年)

ボナールは好きな画家だ。この人は、小説を書くように絵をかいた画家だと思う。

どこが好きかというと、まず、描く対象。どう描いたか、という以前に、何を描いたか、

ということだけで、私はこの画家に惹かれずにはいられないのだ・・・

=昼寝= ジュール・パスキン1913年(池田20世紀美術館所蔵)

私は姉妹ものに弱い。姉妹のでてくる小説や映画は、どんなものでも観たい(読みたい)と思う。

妹にこの絵をみせたら、「なつかしいね」と、いった。

「なんにもすることがなくて、怠くて、よくこんなふうにぐにゃぐにゃしたね」と・・・・

学生のころパスキンが好きだと言ったら、

「不健康な絵が好きなんだね」と言われ、考えてしまったことがある・・・

=夜のカフェテラス= ゴッホ(1888年)

ピカソには「青の時代」と呼ばれる時代がある。ミロの青は鮮烈で、私の友人には、

その青に、「いつも息をのみ、わかっていても、そのたびに殴られたような衝撃を受ける」

と言うひとがいる。私自身は、ゴッホの青が好きだ青というより紺なのだが、

あれほど深くつめたく澄んだ青は他にない。落ち着くし、高揚する・・

ゴッホは、絵に風を確実に閉じ込められる画家だ・・・

=ざくろのある静物= ポール・セザンヌ

セザンヌの描く果物は、まずひたすら美しい・・・・

「ざくろのある静物」は晩年の一枚で私がずっとスイカだと思い込んでいた絵だ。

スイカにせよざくろにせよ、とぼけている。とぼけていて、それでいて、

ぱっくりと割れた果物の様子は、やっぱりひたひたと美しい・・・・・

セザンヌの果物は油絵で描かれたものが多いけれど、こんなふうに肩の力が

抜けた感じのユーモラスな水彩画が、私はとても好きだ。

=海にとび込むイザベル= マネ(1880年)

なんて風通しのいい、ユーモラスな。

海がすこし荒れているところが、まず素敵。遠くに墨雲がでているところも、

イザベルの大きなお尻も。美術館でこの絵をみて、私は興奮してしまった・・・

=家族達= 小倉遊亀 1958年 (滋賀県立近代美術館所蔵)

みて!私が描いたわけでもないのに、私はこの絵について、ついそう言いたく

なってしまう。みて!こんなにすこやかで堂々として、みずみずしく、生命力に

溢れた絵を、日本の女性が描いたのよ、と・・描こうとするものだけを、画面中央に堂々と描く、

というこの画家のやり方は気持ちがいい・・・

=お伽の森の子供たち= ムンク (1903年)

ムンクは、絵に感情を色濃く込める画家だ。その感情は─解釈ではなく─奇妙なほど伝わる。

具象なのに特性を持つ絵、といえばいいだろうか。

観る者の内側に像を結んでしまう絵だと思う。

=ヴァイオリンのある室内= アンリ・マティス(1917~18年)

色彩の画家と呼ばれ「青には魂に訴える色がある。赤には

血圧に作用する色がある」とか。「すべての色には、それぞれの

グレーがある」とか、色彩を考え抜いたらしい発言の多いマティスが

晩年、車椅子の上でもハサミを持って、切り紙という手法で絵を描いたのは素敵な思いつきであり、

きっと自然なことだったのだろう。それでもたぶん、到着点以前の、

つきつける以前のマティスの絵の方がさらにもっと好きだ。

シンプルを獲得する以前の思いきり豊かな。豊かさ。マティスの絵はどうしてあんなに豊かなんだろう。

まるで、豊満な女性みたいな美しさの絵たちだ・・・ヴァイオリンはマティスが好んで描く楽器だ・・・

マティスは自分の絵にはストイックだったけれど、人間関係には柔軟なひとだったようだ・・

など・・など・・・江國香織さんの絵画をみる視点は、自由で読んでいると、

今すぐにでもその絵に会いに行きたくなってしまう♪

ゴーギャンのオレンジ◆ゴーギャン「オレンジのある静物」

完璧に保存される物語◆カリエール「想い」

体の奥がざわめくなつかしさ◆ホッパー「海辺の部屋」

祖父の家◆児島虎次郎「睡れる幼きモデル」

ボナールのバスタブ◆ボナール「THE BATH」

ポケットに入れて◆ドラクロウ「FLOWER BATH」

うつくしいかたち◆東郷青児「巴里の女」

あの怠さ◆パスキン「昼寝」

意志的な幸福◆カサット「劇場にて」

ユトリロの色◆ユトリロ「雪の積もった村の通り」

宗教のような、音楽のような◆ゴッホ「夜のカフェテラス」

同化するということ◆荻須高徳「カフェ・タバ」

セザンヌのざくろ◆セザンヌ「ざくろのある静物」

過渡期の人・マネ◆マネ「海にとび込むイザベル」

あるべき場所のこと◆グレコ「聖アンドレと聖フランシスコ」

ひらがなのちょうちょ◆ルドン「BUTTERFLIES」

豪胆さと繊細さ◆小倉遊亀「家族達」

プリミティヴという力◆ムンク「お伽の森の子供たち」

かって持っていたくまのぬいぐるみ◆ワイエス「GROUNDHOGDAY」

豊かさ、幸福さ、まっとうさ◆マティス「ヴァイオリンのある室内」

インタレスティングということ◆カラヴァッジョ「聖トマスの懐疑」

見知らぬ絵◆カーシュテン「赤い台所」ほか

オキーーフの桃◆オキーフ「PEACH AND GLASS」

絵のための絵◆パルテュス「窓、ロシアの中庭」ほか

どの絵にも物語があるのだということを教えてくれるこの本はとても素敵でお薦めの一冊よ♪








★ウエハースの椅子★江國香織★










「私の恋人は完璧なかたちをしている。そして、彼の体は、

私を信じられないほど幸福にすることができる。

すべてのあと、私たちの体はくたりと馴染んでくっついてしまう」

・・・・三十八歳の私は、画家。恋愛にどっぷり浸かっている。

一人暮らしの私を訪ねてくるのは、やさしい恋人(妻と息子と娘がいる)と

のら猫、そして記憶と絶望。完璧な恋のゆく果ては…。

とても美しく切なく狂おしい恋愛長篇。

恋人の寝息は、ひそやかで安定している。うすい唇をほんのすこしひらいて眠っている。

私は死について考えていたことを忘れ、恋人の寝顔に見入ってしまう。

恋人の体はあたたかく、恋人は生きている。生きていて、ここにいるのだ。

照明をしぼっているので寝室は暗く、オードシャルロットの匂いがする。

私は恋人によってこの世につなぎとめられていると感じる。

それは奇妙な感覚だ。恋人がすべてであると感じるのではなくて、

恋人といるときの私がすべてだと感じる。私はそれを、淋しいと思うべきなのか

満ちたりていると思うべきなのかわからなくて混乱する。

正しいと思うべきなのか正しくないと思うべきなのかもわからないので、

しまいには考えるのをやめてしまう。恋人の顔に指先で触れる。

それはあたたかく、本質的に水分を含んでいるが、

表面はざらりとする。男の肌だ。(本文より)

登場人物に名前がないけれど、違和感がなく面白い♪

読み進むうちにこの先には何があるのか気になりだす(゜_。)?

昔のこと、嫌いなこと、好きなこと、そして彼女の周りにいる人のこと・・

そんな話が淡々とショートストーリーのように流れていく。

人を愛し、愛しすぎることで起こるこころの歪み、不安定さ、

孤独や絶望・・ここから逃げ出すことは出来ない・・

抜けられなくなってしまった迷路のような恋・・・

どちらに向かって歩いても、出口はない・・・(v_v;)

江国さんの小説を読むといつもそこから逃れられなくなる・・・

主人公の生きる世界に迷い込んだような気分にさせる不思議な力を持っている・・・

彼女らしさがあふれていてラストが素敵な作品だと思う(*’-’*)

★*~*☆*~*★*~*☆*~*★*~*☆*~*★*~*☆*~*★

江國香織さんは講演で、マザーグースの

「男の子ってなんでできてる?」になぞらえて、

自分はブルーナーのうさこちゃん(ミッフィー)と

絵本二冊そしてカルピスでできていると語られたそう♪







★東京タワー★江國香織★









 「恋はするものじゃなく、おちるものだ」。

ふたりの少年、透と耕二。そして彼等の年上の恋人・・・

“待つのは苦しいが、待っていない時間よりずっと幸福だ・・・”

恋の極みを描く待望の長篇恋愛小説。

「世の中でいちばんかなしい景色は雨に濡れた東京タワーだ。」の

書き出しでストーリーは始まる・・。

透の年上の恋人は詩史(しふみ)。

彼は思う・・ここに詩史はいないのに、自分は詩史に包まれていると感じる

耕二は思う。うしなえない、と自分は貴美子をうしなえない。

たとえいつか別な女と結婚しても・・・

★*~*☆*~*★*~*☆*~*★*~*☆*~*★*~*☆*~*★

透と耕二の恋愛はそれぞれがまったく対照的でストーリーは

興味深くどんどん進み予想できそうで出来ない展開にわくわくしながら読んだ♪

「・・・でも、わたしはあなたの未来に嫉妬してるのよ。」

もしかしたら、年齢の離れた年下の恋人を持つ女性が、感じることなのかしら?

若い彼らの視点も興味深かった・・透の詩史を想う気持ちが痛い程に伝わってきた・・

重く深い内容でも、江國さんのさらっとした文章はほどよい寂しさを残す

独特のあと味が、彼女の魅力なのだと思った。

『東京タワーは「月」のようだ。

いつでも 見守っていてくれてどこにいても 安心させてくれる「月」のように。』

あとがきで“あらまあ、”と思っていただけたら嬉しいですと江國さんは書いていた(*'-'*)

うらやましかったり、切なかったり、恋したい気分になったり・・遠い過去にかす

かに似ていたり?(゜_。)?面白いストーリだった








★江國香織とっておき作品集★江國香織★









フェミナ賞を受賞した処女小説「409ラトクリフ」を初収録。

珠玉の中短篇小説とファンタジー、そしてビートルズ訳詞集、さらに、

異色絵本『夕闇の川のざくろ』もカラーで完全収録。

父・江国滋の「香織の記録」と妹・晴子の「夢日記」も初公開。

単行本未収録作品がたっぷり、欲ばりでぜいたくな作品集。

☆彡収録作品☆彡

◆409ラドクリフ◆

「私」のアメリカ留学の日々を描く瑞々しい恋愛小説。
フェミナ賞受賞の記念すべき処女小説。(写真・大野晋三)

◆放物線◆

ある日、大学時代の仲間たちが集まった。

昼下がりの幸せな時間を切り取った傑作短篇。(絵・唐仁原教久)

◆ビートルズ訳詞集◆

ビートルズは、偉大な詩人。

名曲三篇を軽やかな日本語で楽しむ(原文付)

☆EIGHT DAYS A WEEK★一週間に8日だぜ☆

うー、きみの愛がいつよ、ねえ、知っているとは思うけどきみにもいるんだといいな、

ぼくの愛が、こんなふうに(でも、まさかね)

抱きしめてよ、愛してよ、ぎゅっと抱いて、愛してほしいほかにはなんにもないけどね、

一週間に8日、愛してる毎日きみをあいしてる ねてもさめてもおもってる

これだけは絶対確かなんだけど ぼくはきみをいつもいつもいつもいつも愛してる

一週間に8日、愛してる一週間に8日って、言っとくけどぼくにはまだたりない

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ・・・・・・ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

私の持っているCD“BEATLES1”に収録されていたので

聴きながら訳詩を楽しんだ(^。・)♪

◆九月の庭◆

鳥になりたいおじいさん、究極の紅茶入れ女、ピアノになったおばさん……

おかしな家族をめぐるファンタジー(絵・玉村敬子 カラー)

◆があこちゃん◆

なほちゃんは、あひるのがあこちゃんが大好き。

ちょっと怖い不思議なメルヘン。(絵・川上隆子 カ ラー)

◆夜と妻と洗剤◆

妻が必要とするものはみんなコンビニにある。

奇妙な味のショート・ショート。(絵・山本容子 カ ラー)

◆物語の復権◆

物語をうまく「語る」というのは、私の野望です。ロング・インタビュー。

◆とろとろ◆

彼と私のとろとろの恋、とろとろの日々、とろとろの人生……

官能的な短篇集。(絵・宇野亜喜良)

◆ラブ・ミー・テンダー◆

熱愛しているエルヴィスからの電話を、母は毎晩待っている。

異色短編。(絵・唐仁原教久)

真夜中にTelをかけていた人物とは(・o・?

◆『夢日記』江國睛子◆

姉ほど「おかしな夢」を見る人を私は知らない…妹が描く初公開エッセー。

◆ぬるい眠り◆

ぬるい昼寝のように混沌とした夏と、狂おしい恋の終わりを描く見事な中篇小説(絵・松尾たいこ)

大学生の雛子さんの考え方・・・生き方・・・なんだかイイなぁ~と思った・・

◆『香織の記録』 江國滋◆

娘の誕生から六歳までを克明に記録した愛情あふれる成長日記、初公開。

江國さんのお父さまのこの日記を読んでいると、そうなんだぁ~

こんなふうに生まれて幼児期を過ごし、現在の江國さんが存在

するのネ♪と、とても興味深かったし、感動した(*'-'*)

◆夕闇の川のざくろ◆

ビーフシチュウの匂いがただよう台所で、不思議な物語がはじまる。

傑作絵本をオールカラーで完全収録。(絵・守谷恵子)

江國さんの文と守谷さんの絵がマッチして不思議な世界へ・・入り込む・・・

この作品集は江國さんファンにはたまらない1冊だと思う(=^_^=)

絵本、短編 、中篇、亡くなったお父さまの最長日記、妹さんが書いた夢日記など素敵♪が、

いっぱい詰まっていて、嬉しくなってしまった♪








★雨はコーラがのめない★江國香織★










“かって私は、しばしば音楽にたすけられました。

いまは雨にたすけられています。”

「私たちは一緒に暮らし始めて2年3ヶ月になる。

はじめて雨に会った日のことは、忘れられない。

凍えそうに寒い、12月の、雨の日だった。

その少し前から、私はまるで幽霊みたいに日々を

暮らしていて、その日もまるで幽霊みたいに、

雨だというのにデパートの屋上に煙草をすいにのぼった。

なにしろ幽霊なので、雨に濡れても平気だった。

なにがどうなってもいいのだった。その屋上に雨がいた。」

★=====★=====★=====★=====★

そう、“雨”って2歳の犬(オスのアメリカン・コッカスパニエル)

なのだ♪静岡生まれの雨の事と、彼と一緒に聞く音楽のことを書いている。

このエッセイからは雨のことが本当に愛しくて仕方ないんだと

気持が伝わってくる(=^ε^= )

読んでいて私も雨のことが大好きになってしまった(^。・)/

大好きな雨と、雨との生活の中にいつもある音楽。

まるで口にして語るように、自然な文章で話は進んでいく。

素敵な言葉、心を乗せて流れてくる音楽♪

安らかで満たされた心地よい時間が伝わってくるようだ(=^_^=)

江國さんの日常のひとこまを覗いてしまった気がした(o^ー^)o

登場する音楽は私の知らない曲の方が多かったけれど、
(知っている曲の時は((。_。)((。_。)ウンウンって感じ♪)

彼女がロッド・スチュワートの声が好きと知って(私も好き♪)

嬉しくなり思わずCDを聴いている♪

音楽好きと、犬好きには、たまらないエッセイかも♪









★あかるい箱★江國香織 ★

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江國香織と宇野亜喜良というゴールデンコンビが生み出した愛のファンタジー絵本♪

「あたらしい町にひっこして一週間になる。

あたらしいマンションはきれいだし、あたらしい学校にも慣れた。

でも大切なのはそんなことじゃない。

私が待っているのは島本陶太くんからの手紙。

島本くんは私の天使。はじめてリリコさんのうちに遊びいったとき、

リリコさんのうちの中は雪がつもっていた。びっくりした。

だって9月の、晴れた日曜日だったから。美しいリリコさんも、恋人の帰りを待っている。

単身赴任中のおじさんも、若い奥さんも、お兄さんも、おばあさんも、

みんな何かを待っている。みんなの思いが充満して、部屋の中は、雪が降ったり海になったり…

島本くんが手紙を書いてくれなかったら、私はもうどこへももどれない 

もうどこへももどれない。



江國香織さんの素敵な文章と

宇野亜喜良さんの繊細で美しい絵がハーモニー♪♪♪

1992年に刊行され絵本の増補改訂版。

新版のために新たに7画面が描き加えられたのだそう♪

☆彡私の心を魅了した宝石箱のような素敵な絵本(o^ー^)o







★温かなお皿★江國香織★

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季節の彩りを添えた12皿の美味しいショート・ストーリー。

=目次=

朱塗りの三段重 ☆ ラプンツェルたち

子供たちの晩餐 ☆ 晴れた空の下で

さくらんぼパイ ☆ 藤島さんの来る日

緑色のギンガムクロス

南ケ原団地A号棟 ☆ ねぎを刻む

コスモスの咲く庭 ☆ 冬の日、防衛庁にて

とくべつな早朝



江國さんの文章はとてもやさしい・・・

ユーモアと温かさが心に伝わってくる

12篇の短編集は大人のためのメルヘンといった感じ♪

数行読んだ瞬間に江國さんワールドに迷い込み

“((。_。)((。_。)ウンウン、そう、そう、”と頷いてしまう(*'-'*)

彼女の小説を読み終えた後は

いつも心地良い余韻に浸っている(o^ー^)o








★こうばしい日々★ 江國香織 ★









ウィルミントン(アメリカで一ばん古く、二ばん目に小さな

デラウェア州にある)の町に秋がきて、僕は11歳になった。

映画も野球も好きだけど、一番気になるのは

ガールフレンドのジルのことなんだ…。

アメリカ育ちの大介の日常を鮮やかに綴った

代表作「こうばしい日々」と

結婚した姉のかつてのボーイフレンドに恋するみのりの、

甘く切ない恋物語「綿菓子」。

大人が失くした純粋な心を教えてくれる、

素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。



「こうばしい日々」はアメリカに住む日本人家族の物語♪

『ジルは、ほかの女の子たちとくらべてだぜんいいんだ。

席についている姿にしても、なんていうか、きゅっと前むきでさ。』

英語が微妙にミックスした会話・・・日本とアメリカが混ざった日常など

11歳のダイの言葉で語られていく・・・

食堂で働くパーネルさんのエピソードもなかなかイイ♪



“綿菓子”

『今朝、夢をみた。夢の中で、私はおばあさんになっていて、

淋しい、淋しい、と言って泣いていた。はだかんぼうだった。

私の横にはおじいさんがいて、淋しい、淋しい、と言って

おじいさんも泣いていた。やっぱり、はだかんぼうだった。

淋しい、淋しい、と言って二人で泣いていたら、

涙がみんな綿菓子になった。私の目から綿菓子。

おじいさんの目からも綿菓子。あとから、あとから綿菓子。

そのうちに、わたしはとてもくたびれて、おじいさんも

とてもくたびれて、綿菓子の中で一緒に眠った。

目がさめると・・・・・・・・』で始まる「綿菓子」は

小学6年生から中学1年生になる“みのり”の

気持が連作短編で綴られてる・・・

年の離れた姉の昔の恋人、次郎くんに恋をするみのり♪

主人公の“みのり”が次郎くんにコーヒーを飲ませてもらう

シーン⇒「目をあけなくてもわかる。確かに金色だったのだ。

とたんに、私は全身の力がぬけてしまった。

とろとろとあたたかい液!体は、たちまち私のからだの

すみずみにまでいきわたる。」

まるで童話のようにかわいい物語は本当に素敵♪



こんな気持ちになったことがあるヮ♪と、懐かしくもなる

爽やかなせつなさを残してくれる“こうばしい日々”は

童話のようにサクサクと読めてしまう♪










★★



















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