.。o○水青の部屋.。o○

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江國香織【2】


book-a【水青の読んだ本たち★江國香織】book-a


★絵本を抱えて部屋のかたすみへ★江國香織★









自分が自分だと気づく前に遇ってしまっていた絵本。

愛してくれている大人の温もりと共に身体にしみこんでしまっている絵本。

人生の複雑さを知った心に響いて忘れえぬ一冊となった絵本。

ブルーナ、ポター、クーニー…私がいまの私になるために、

絵本たちとのとても大切で幸福な出会いがあった。

絵本という表現手段への愛情と信頼にみちた、

美しく豊かな言葉で紡がれた35編のエッセイ。

★☆★ 目次 ★☆★

★わたしに似たひと〓〓〓フランシスの絵本によせて★

★ここではないどこか〓〓〓センダックの絵本によせて★

★生活の愉しみ〓〓〓プロヴェンセン夫妻の絵本によせて★

★個人的なこと〓〓〓童謡絵本によせて★

★地上の天国〓〓〓バーバラ・クーニーの絵本によせて★

★憧れのパリ〓〓〓マドレーヌ絵本の世界★

★日常生活はかくあれかし〓〓〓がまくんとかえるくんの絵本によせて★

★たくさんの人生〓〓〓ビアトリクス・ポターの絵本によせて★

★のびのびしたアメリカ〓〓〓アメリカ古典絵本の世界へ★

★骨までしゃぶる〓〓〓グスタフ・ドレの絵本によせて★

★悦びのディテイル〓〓〓ピーター・スピアの絵本によせて

★素朴と洗練、それから調和〓〓〓まりーちゃんの絵本によせて★

★単純に美しいということ〓〓〓ディック・ブルーナの絵本によせて★

★外国のいぬ〓〓〓アンガスとプレッツエル、ハリーの絵本によせて★

★くらくらする記憶〓〓〓『おこちゃん』によせて★

★☆★ 〓〓〓ほか~20編〓〓〓 ★☆★

1編6ページくらいで、江國香織さんが好きな絵本を紹介している♪

絵本の実物写真もカラーでみられれので、大いに興味をそそられる(o^ー^)o

絵本の紹介本はほかにもたくさんあるけれど

彼女の文章はさすが(*^ー°v 

ぜぇ~んぶ読みたく(みたく)なってしまう(*'-'*)









★ きらきらひかる ★江國香織 ★









私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、

おそろしくやっかいである―。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。

そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。

セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは。

傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。

★*~*☆*~*★*~*☆*~*★*~*☆*~*★*~*☆*~*★

“笑子”と“睦月”ふたりの視点で語られていくこの物語は

それぞれの気持ちが痛いほどに、ひしひしと伝わって来てその世界に引き込まれてしまう・・・・

脛に傷持つ者同士という笑子と睦月はお互いを許しあって結婚した

しかし、周囲の人たちの雑音に繊細な二人は悩まされ傷ついてしまう・・

『“ずっとこのままでいられますように・・・”という願いも

打ち砕かれてしまいそうになる・・夫には男の恋人がいる・・・

“僕は男が好きなわけじゃないよ、睦月が好きなんだ”

笑子は胸がざわざわした(v_v;)それじゃぁ・・私とおんなじだ・・

睦月たちって銀のライオンみたいだって、時々思うのよ・・・・

切なく、泣きたくなるような連帯感を持った三角関係・・・・』

アル中の女性とゲイの男性の夫婦なんて、思ってしまうのは早計で

江國香織さんの潤いのある文章でアブノーマルな愛の形のひとつが

とても感動的描かれている♪この物語の中の人間関係は、

柔らかく優しいい雰囲気が漂っていて読んでいくうちに

だんだん心が癒され、何度も登場するエビアン水みたいに

心が澄み透明になって行くような気がした(*’-’*)

時々、精神不安定になってしまうの笑子さんは

可愛いらしさがあって憎めないし、

睦月さんはさり気ない大人の優しさ(心から・・)がとても素敵♪

睦月さんの恋人、紺くんも、やんちゃだけれど優しいし、純粋さが魅力的。

常識や周りの概念の枠を超えて向き合う笑子と睦月に(^^)//(^^)//

ほんのりと悲しなり、彼らの事がいとおしくてたまらなくなってしまう(v_v)

この微妙なバランスで保たれている3人の関係は崩れることなく

永遠に続くのかしら(・o・?・・・ずーっと、続いて欲しい・・・

読み終えてからとても気になっている(*'-'*)

世の中にはいろいろな形の愛があって、それがどんな形でも、

お互いを思いやることもひとつの愛であるということを

しみじみと分からせてくれるこの小説は

恋愛と関係ない生活をしている方にも?(゜_。)?

そうでない人にも?(゜_。)?お勧めです(^。・)/







★ ぼくの小鳥ちゃん ★ 江國香織 ★

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書店で探している小説がなかなか見つからず

ふと、この文庫本(江國香織さんの)に目が止まった(∂_∂)

迷わず買って来て、読み始めたら1時間チョッとで

読み終えて、ホットな気分になっていた(=^_^=)

雪の朝、ぼくの部屋に、小さな小鳥ちゃんが舞いこんだ。

体長10センチ、まっしろで、くちばしときゃしゃな脚が濃いピンク色。

“あたしはそのへんのひよわな小鳥とはちがうんだから”と

きっぱりいい、一番いいたべものは、ラム酒のかかったアイスクリーム、

とゆずらないしっかり者。でもぼくの彼女をちょっと意識しているみたい

小鳥ちゃんとぼくと彼女と、少し切なくて幸福な、冬の日々の物語・・・

☆:*:☆:*:☆:*:☆:*:☆:*:☆:*:☆:*:☆:*:☆:*:☆

“ぼく”の部屋に「小鳥ちゃん」が突如やってきて

不思議な共同生活が始まる・・・

“ぼく”と“小鳥ちゃん”とは何故か会話ができる?(゜_。)?

不思議なストーリーだけれど、すんなりと入っていけた・・・

キュートでりりしい小鳥ちゃん♪

ラム酒のかかったアイスクリームが好きな小鳥ちゃん♪

お布団の中で眠る小鳥ちゃん♪

彼のガールフレンドにやきもちなんか妬く小鳥ちゃん♪

なぜか教会に行きたがる小鳥ちゃん♪

“ぼく”の散歩にもついて行く小鳥ちゃん♪

スケートをしたがる小鳥ちゃん♪

どこかへ遊びに出かけて、2~3日戻ってこないこともある。

気まぐれで我ままで、生意気・・・

そんな小鳥ちゃんだが、なぜか憎めない。

ぼくとぼくの彼女、そして小鳥ちゃんの3人の

何気ない普通の日常が微笑ましく新鮮に思えたりする(^。・)/

文章もメルヘンチックな挿絵(荒井良二氏)もほのぼのと

させてくれ、不思議な世界を覗かせてくれる(∂_∂)

心がホッとし、暖かくなる♪

この小鳥ちゃんの生き方には私もあこがれるヮ(=^~^=)

寒い日に、心から温まりたい方は読んでみては如何(・o・?

時間がないけれど何か読みたいナという人にもオススメ♪

寒い日に出遭ったあたたかな一冊に( ^_^)/☆\(^_^ )








★ 号泣する準備は出来ていた ★ 江國香織 ★









体も心も満ち足りていた激しい恋に突然訪れた破局、

そのその哀しみや絶望も乗り越えてゆくよすがを

甘美に伝える表題作など詩のように美しく、光を帯びた文章が描く、

繊細で透明な12の物語。

濃密な江國香織の世界に浸れる待望の短篇集。

第130回 直木賞受賞作。

☆彡目次☆彡

★前進、もしくは前進のように思われるもの★

★じゃこじゃこのビスケット★

★熱帯夜★  ★煙草配りガール★

★溝★  ★こまつま★

★洋一も来られればよかったのにね★

★住宅地★  ★どこでもない場所★

★手★   ★号泣する準備はできていた★

★そこなう★

日常であいまいにしていた通り過ぎていった気持ちが

この小説を読んでいるとふと、よみがえってくる・・・・

江國香織さんの作品は心せつなくする・・・

生きてるから、愛を知ってるから、感じてしまう寂しさに、孤独感・・

どこかでそれを冷静に受け止めながら、生きるひとたちが描かれている。

“あとがき━━号泣する準備”の中でいろいろな人たちがいろいろな場所で

いろいろな記憶を持ち、いろいろな顔で、いろいろな仕種で、でもたぶん

あいも変らないことを営々としている・・・・・・

たとえば悲しみを通過する時、それがどんなにふいうちの悲しみであろうと

その人には、たぶん、号泣する準備ができていた。喪失するためには

所有が必要で、すくなくとも確かにここにあったと

疑いもなく思える心持が必要です。そして、それは確かにそこに

あったのだと思う。








★ すいかの匂い ★ 江國香織 ★









誰にも言えない、とてもどきどきしたから・・・

記憶は次第にうすくなっていくのに、

あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。

ビニールプールのへりの感触・・おはじきのたてる音・・

そしてすいかの匂い・・

無防備に出遭ってしまい、私ひとりで、これは秘密、と思い決めた・・

なつかしい風景の中に鮮やかに描く、

11人の少女の、かけがえのない夏の記憶の物語。

☆彡目次☆彡

★すいかの匂い★ 蕗子さん ★ 水の輪 ★ 海辺の町 ★ 

★ 弟 ★ あげは蝶 ★ 焼却炉 ★ ジャミパン ★

★ 薔薇のアーチ ★ はるかちゃん ★ 影 ★

★*~*☆*~*★*~*☆*~*★*~*☆*~*★*~*☆*~*★

幼い頃を思い出し、悲しくなるときもある・・・

これから大人になろうとしている子供だけが持つ、

優しさ、独創性、そして残酷さ・・・・

この小説はそれが見事に表現されていると思った♪

だれもが幼い頃に不思議な出来事や出会いが

あったのではないかしら(・o・?と思う・・・

私の子供の頃にも似たような事や思いがあったヮと

懐かしさがこみ上げて来た・・・(/.\)

江國さん言葉の感性に惹きこまれてしまった・・・









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