もいっか★フィンランド

もいっか★フィンランド

あやしい食べ物見つけた!

あやしい食べ物見つけた!@フィンランド編


前回の天候に次いで色々訊かれることが多いのがフィンランドの食べ物。食生活は海外にいて一番異文化を感じることの一つではないだろうか。ちなみにもう一つは 入浴の有無 だ。結論から言うと日常の食べ物は、他の欧米のそれとあまり変わらない。僕は以前、米国にも住んでいたこともあるので、こちらでもその時の生活をそのまま再現、何ら問題はない。パンや穀物類、肉類、野菜が中心で、あえていうならフィンランドは乳製品の種類が多いようだ。それから少し意外なのはライスをわりとよく食べる。だがライスとはいうものの、水分の少ないパラパラ状。ここで「御飯」とわざと書かない心境を察して欲しい。しかし全体として、それほど食生活に支障はないのである。

と、ここで話のネタ切れを認めるのもしゃくなので、フィンランドらしい食べ物についてもう少し話を続ける。通常、まず美味・珍味といった現地のオススメ食品を紹介するものだが、それは面白くない。そこで逆に、不味い、ヤバい、「なんじゃこりゃあ!!」と思わず ちゃぶ台をひっくり返したくなる 、そんな現地の逸品をお届けしよう。

■サルミアッキ Salmiakki■
フィンランドいえば、これは外せない。まず見た目だが、漆黒のグミ系キャンディー(「漆黒の」といった辺りで、「やばい」と思ったあなた、いい勘してます)。あえて例えるなら、酒のつまみに出てくる昆布を固めた物のようだ。

さて、口に含んでみる・・・・・


(#゚Д゚) なんじゃこりゃあ!!!!!


なんとも形容しがたいマズさ。苦くて、塩味があって、しかも薬臭い。正露丸とすこんぶを混ぜ合わせて、双方のマズい部分だけをわざわざ抽出して作った感じ。お菓子と思って食べると、あまりの衝撃で寝込むかも。しかもなんとか食べきった後も、匂いがほのかに鼻に残る。かなりスキャンダラスな食べ物だが、サルミアッキが好きというフィンランド人は多い。平気でもぐもぐ。そのせいかサルミアッキ風味が、キャンディーの他、ガムや酒のリキュールなどにも使われている。また嘘かホントかは不明だが、微量の有毒物質も入っているとか。なんでそんなもの売ってんねん!僕はこの味に、フィンランドと日本の地理的距離以上の隔たりを感じずにはいられない。異文化障壁とはこういうものなのか。

よって判定。 サルミアッキ = 87 Njk  (単位:Njk =「なんじゃこりゃ」。ちなみに1Njkは、コカコーラと思って飲んだら、実はドクターペッパーだったときの反応)


食べ物ネタ、次回につづく・・・かも。



====

ポスト・スクリプト

某情報紙からの転載。いまでも積極的にサルミヤッキを食べることはないが、最近あの味に少し慣れてきたような・・・人間の順応性ってすごいのかも。夏にサルミヤッキ風味のアイスクリームを販売していた。フィンランド人には一番人気らしい。解らんよ。
(2004年9月19日)



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: