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2006年03月04日
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倒れこんだハルメッヒは僕の腕に抱きかかえられたまま

「お、お、おら、たくさんの人の笑い声を聞くのがす、す、好きだったから」
ハルメッヒは震えながら言った。
「あのお金さえあれば、みんなおらと楽しく笑ってくれた」
ハルメッヒはそう言うと僕の目をじっと見つめ、
決心したような口調でゆっくりと僕に言った。
「あんたは、おらの友達か?」
「うん」僕は言った。


そう言うと彼は初めてニコリと笑い、「もう思い残す事はない」と言った。
そしてその瞬間、ハルメッヒの体は
砂の様に一気に崩れ去っていったのだ。
それは瞬きほどの速さで完了し、僕に理解の時間さえも
与えてはくれなかった。
こうして最後のスペレッツェもこの世から消えてしまった。

僕は何度も彼の名前を大声で呼び続けた。
でも、僕の枯れた声はもう2度と彼に届く事はない。
しばらくして低く立ち込めていた黒雲から
大粒の雨が一気に糸を引きながら落ちてきた。
激しい雨に頬を打たれながらも僕はその場を動けずにいた。



今回は本館の連載企画「モル辞苑」と同じ内容です。





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最終更新日  2006年03月04日 15時36分39秒
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