Momo & Anchoby

Momo's Story


はじめまして、ももちゃん

 朝、小鳥のようなピャーピャーという声が外から聞こえた。あんまり鳴き続けているので外へ見に行くと、まだへそのおがついたままで、目が開いていない小さい仔猫が草の影に落ちていました。空にはカラスが何羽も輪を作って飛んでいたので、このままでは殺されてしまうと思い抱きあげました。その瞬間鳴き止み、スヤスヤと寝てしまいました。母親が迎えに来たと思っているのでしょうか・・・安心した様子で寝続けました家に迎え入れ、タオルで来るんで暖かくしてあげました。母猫が探しに来て居なかったらかわいそうなので、外を気にしながら過ごしていました。何の用意もなく、とりあえずミルクを薄めて指につけて口元へもって行きましたが、口を開ける様子もなく、ただただ眠り続けていました。あまりの可愛さに、時間を忘れて1日中彼女を見ていました。
夕方旦那が粉ミルクやら携帯カイロやらいろいろ買って帰ってきました。近くのペットショップで彼女の事を話すと、飼い方など教えてくれました。彼が買ってきたスポイトで粉ミルクを飲ませると、昼間のぐっすりねんねがウソのようにぐびぐび飲み始めたので安心しました。今度はピャーピャーと鳴き出したり・・・。
猫とは程遠い鳴き声。まだママに鳴き方を教わる前だったのでしょう。うちはアパートだし、昼間は留守が多いので飼うことは難しいと、里親を探すことにしました。とりあえず名前は”ももちゃん”と名付けました。結局ママは迎えにはきませんでした。
翌日、私は会社をずる休みし、彼女に付きっきりでお世話をし、里親も探してはいたのですが、可愛くて手放したくなくなる気持ちが大きくなってきて、何とか手放さなくてよい方法を考えた末、実家でしばらく預かってもらうことにしました。実家との距離は車で20分くらいの距離ですが、私は仕事が終わるとまっ先に彼女に会いに行くという習慣になりました。
ミルクを飲ませ、抱っこし、名残惜しみながら帰宅する・・・
2日後、母から彼女のうんちが固い・・・昼間からちょっと落ち着きがないよとメールが来て、気にしながらいつものように会いに行きました。抱きあげるとフゥンフゥン言いながら仔猫特有の頭をぺこぺこしながら進んでいく動作を手の上でしていました。いつもはそんな動きをしてもしばらくするとコロッと寝てしまうのに、その日はそんな行動がずっと続いていました。明日にでも病院へ連れて行こうと決め、抱っこしながら彼女を見ていました。息をするおなかのふくらみをずっと見ていると、突然おなかのふくらみが止まりました。まさかと思い、抱き上げると力が抜けていて動かなくなっていました。私は叫びながら彼女を呼び続け人工呼吸をしました。母に近所の獣医さんに電話してもらい、今から診てもらえないかと聞くと、最悪なことに獣医さんは寝込んでいて起きれる状態ではないというのです。せめて処置の仕方を教えてもらい、小さい胸を人差し指を親指でつまむようにして心臓マッサージをしました。10分やって息を吹き返さないようならもうダメだと言われましたが、私は藁をもつかむ思いで1時間続けました。
彼女と過ごした6日間の思いが頭の中をめぐりながら涙が止まらなかった・・・。
母は彼女の小さい体がかわいそうだと私の手を止めました。だんだん冷たくなっていく彼女の体・・・眠っているように健気な顔。まさか死んでしまうなんて思ってもみなかった。彼に電話で彼女の死を伝えると、彼は電車の中で泣いてしまったそうです。
私は彼が向かえに来てくれる間中、彼女をずっと抱いて泣き続けました。あんなに声をあげて泣いたのは子供の頃以来かも知れない・・・。
母は彼女の死因を知ろうと、夜間やっている病院へ電話して聞きました。
おそらく、拾った時点で既に未熟児衰弱症候群にかかっていたんだろうとのこと。それを母親は知っていて見捨てたのではないかと言っていました。獣医さんでもこればかりは助けられる確立が極めて低く、母猫でしかわからない猫の不思議のひとつだそうです。普通、この状況だと1日~2日で死んでしまうというのに、1週間も人間の手で生き延びさせたこと自体奇跡だと言われました。拾ってすぐに病院へ連れていけばよかった・・・携帯カイロで風邪をひいてしまったのではないか・・・粉ミルクの濃さが悪かったんじゃないか・・・などと自分を攻め続けました。
Mar.16.2004 tue.
彼女は天国へと旅立ちました。
最後は最高のおめかしをして小さな小さな骨ツボに入りました。小鳥のような小さい細い骨はツボの中でも余るくらいカランカランと音がします。
大変だったけど、この1週間はとても充実していました。鳴いていても手の平で包むと鳴き止むこと、私のももの付け根でぐっすり眠ること、爪の力だけでぐいぐい前へ前へ進む姿、ミルクを飲んでいて急に要らなくなると手で払う仕草・・・ひとつひとつ鮮明に覚えています。
ペットショップの人がいい話を聞かせてくれました。猫は亡くなって3年後、必ず自分の所に帰ってくるんだよ。猫か犬か違う姿であっても必ずまた同じ飼い主の所に帰ってくると。だからももちゃんが帰ってくるまで待っててあげてねと言ってくれました。

1年後・・・(3年も待てなかった・・・)縁あって、ももちゃんの弟となるチョビーくんが我が家にやって来ました。ももちゃんが亡くなって、今度猫を飼えることになったら、ももちゃんと血の繋がった子がいいなぁと思っていました。でもそれはなかなかないこと・・・でも出会いました!チョビーはももちゃんの生まれ変わりかめぐり合わせか・・・それを信じて、ももちゃんの分まで彼を大切に健康で幸せな猫に育てようと思います。
チョビーは体は真っ白ですが、頭のてっぺんだけももちゃん柄のキジトラ模様なんです!小さかったももちゃんが、自分の存在を忘れぬようチョビーの体に残してくれたみたいです♪


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