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今日で5月も終わりになりましたが、早朝の午前4時46分頃に、熊本地方を震源とするやや強い地震が発生しました。熊本県八代市・上天草市・宇城市、鹿児島県長島町で最大震度4を観測したほか、長崎・熊本・鹿児島各県で震度3を観測しました。震源の深さは約10Km、地震の規模を示すマグニチュードは4.6と推定されています。震源に近い地域を走る肥薩おれんじ鉄道では線路点検のため、始発から8時30分過ぎまで運転を見合わせたほか、JR鹿児島本線でも運休や遅れが見られました。今のところ大きな被害の情報は入ってきませんでしたが、8年前の熊本地震を思い起こした人もいたようです。震源の近くには地震の切迫度が最も高いSランクの活断層である日奈久断層帯がありますが、この活断層と今回の地震に関連性があるかは不明です。しかし気象台によると今後も大きな地震への備えが必要とされています。今年の元日には能登半島で大きな地震もありましたので、場所に関わらず、日頃からの災害の備えをしておいた方が良さそうですね。それでは、今日はここまで。
2024年05月31日
今日は2016年に熊本地震の『本震』が発生してからちょうど8年にあたります。『前震』が発生したおとといに続き、熊本県内各地では犠牲者へ黙祷が捧げられました。熊本の人々にとって忘れられない日である今日4月16日、先日の熊本県知事選挙で初当選を果たした木村敬新知事が就任し、知事として県庁に初登庁しました。都市部の課題である交通渋滞の解消を選挙戦で訴えた木村新知事は約20分かけて徒歩で登庁しました。県庁に到着した木村新知事を、県庁の職員たちが拍手で出迎えました。そして知事室に入った木村新知事は「身の引き締まる思い。本当に重い職責を背負ったなと改めて実感しました。」と語りました。その後就任式が行われましたが、まずは熊本地震の犠牲者へ黙祷が捧げられました。そして県庁職員を前に木村新知事は、「県民の命と暮らしを守ることを第一に考えてほしい。災害など社会的に厳しい状況の中で、埋もれかねない小さき声にしっかりと耳を傾け、思いを寄せる県職員であって欲しい。」と訓示しました。また「野菜を売る人、牛の世話をする人、そうした方々のために全力で頑張るのが、熊本県庁の職員だと私は思っています。」と語り、どこかの売国(元)知事とは異なるスタンスであることを強調しました。熊本県はトマトやスイカ、不知火(デコポン)、い草の生産がトップクラスですし、阿蘇のあか牛、幻の地鶏・天草大王、馬刺しなど畜産も盛んです。木村新知事にはこうした特産品を全国に広めてもらいたいですし、TSMCの日本生産拠点稼働による雇用の創出やインフラ整備にも力を入れてもらいたいですね。そしてやはり、熊本地震や豪雨災害で被災された方々の復興にも全力で取り組んでもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2024年04月16日
2016年4月14日に前震、16日に本震が発生した熊本地震から8年が経ちました。前震発生からちょうど8年となった昨日は熊本県内各地で追悼行事が開催されました。熊本県庁でも追悼の行事が行われ、今日15日をもって4期16年の任期を終えた蒲島郁夫知事や遺族ら28人が参列しました。蒲島知事は、「大きな犠牲の上にある教訓を決して風化させることなく、県民の皆様が安心して幸せに暮らすことができる熊本を築いて参ります。」と挨拶しました。この地震で熊本のシンボルである熊本城も甚大な被害を受けましたが、天守閣は再建が完了しました。現在は国の重要文化財である宇土櫓の再建が進んでいますが、昨日から再建中の宇土櫓の一般公開が始まりました。周囲に組まれた足場から被災している壁面や歴代城主の家紋が彫られた瓦などを間近で見ることができるそうです。(熊本地震発生前の熊本城宇土櫓、2011年3月撮影。)宇土櫓の一般公開は原則月1回(第2日曜日)行われますが、来月はゴールデンウィーク期間の5月3日~5日の間に行われます。宇土櫓の再建が完了するのは2032年の予定です。それまでには熊本地震で被災した地域の復興が今より進むといいですね。それでは、今日はここまで。
2024年04月15日
2016年4月に発生した熊本地震では熊本県の広い範囲で大きな被害がありましたが、熊本県阿蘇市の阿蘇神社では国指定重要文化財6棟すべてが被災しました。このうち5棟は2019年までにすべて復旧し、重文ではありませんが倒壊していた拝殿も2021年に再建されました。残りは江戸末期の1850年頃に建てられた楼門のみとなっていましたが、建物が倒壊するなど被害が大きく、復旧までに10年はかかると言われてきました。しかし残った部材の7割を再利用するなどして工夫が行われ、地震発生から7年8カ月で倒壊前の姿に戻りました!さらに建物の中には鋼材を組み込み、熊本地震と同程度の地震にも耐えられるように耐震補強が新たに施されました。そして今日、工事の完了を祝う竣功祭が厳かに執り行われ、宮司や関係者が参列して儀式やお払いなどが行われました。熊本地震からの復興がまた1歩進んだことを感じさせるとともに地震発生前の立派な姿で新年を迎えられる喜びもあります。復旧した阿蘇神社の楼門が末長く愛されることを心より願っています。それでは、今日はここまで。
2023年12月07日
2016年4月に発生した熊本地震の影響で、熊本のシンボルである熊本城は大きな被害を受けました。その後大小天守は修復が行われ、2年前の2021年3月に復旧が完了しました。一方で『第三の天守』と呼ばれている宇土櫓は、それ自身に大きな被害はなかったものの、南側にある続櫓が倒壊し、石垣が圧力で押し出されるなどの被害が出ているため立入禁止となっています。(復旧工事中の大小天守(右)と宇土櫓(左)、2019年5月撮影。)宇土櫓の復旧について、有識者による会議が行われた結果、部分的な修繕では全体の歪みを直せないと判断され、一度すべて解体し、耐震補強を施して組み直す形で復旧が行われることになりました。そして今日、解体工事直前ということで宇土櫓の内部が、地震発生後初めて報道陣に公開されました。漆喰でできた壁や床が剥がれたり、木製の柱に亀裂が入ったりと、熊本地震がどれだけひどかったかを表していました。現在、宇土櫓は素屋根でおおわれており、解体作業はこの素屋根の中で行われるそうです。修復工事の完了は2032年の予定だそうで、↓のような宇土櫓が見られるまでしばらくかかりそうですね。(熊本地震発生前の熊本城宇土櫓、2011年3月撮影。)2032年に再び、綺麗な姿の宇土櫓を見ることができるといいですね。それでは、今日はここまで。
2023年10月19日
2016年4月の熊本地震で大きな被害を受け、長い間にわたって一部運休が続いていた南阿蘇鉄道で今日の始発から全線で運転を再開しました!地震発生直後は全線不通となっていましたが、被害が少なかった中松~高森間は2016年7月に運転を再開しました。しかし第一白川橋梁など被害が大きかった立野~中松間(10.6Km)の復旧作業は、橋の架け替えやトンネル跡地の枕木敷設など時間がかかっていました。そして今年3月にようやく完成し、試運転を経て今日7年3か月ぶりに全線運転再開を迎えました。朝6時に高森駅から1番列車が立野へ向けて出発し、復旧区間を通過して無事に約30分後、立野駅に到着しました!!高森駅でも立野駅でも1番列車を見届けようと多くの方が駅を訪れていました。そして南阿蘇鉄道では今日からもう1つ大きな変化がありました。朝の2往復だけではありますが、全線運転再開に合わせて南阿蘇鉄道の車両がJR豊肥本線肥後大津駅まで乗り入れることになりました。これで通勤・通学の利便性も良くなるのではないかと思います。南阿蘇鉄道やJR九州、九州産交バスなどでは今日から阿蘇・南阿蘇地域の観光に便利なデジタルチケットの販売を開始しました。鉄道各社はもちろん、阿蘇くまもと空港からの阿蘇・南阿蘇方面へのバスにも乗れますので、飛行機で阿蘇・南阿蘇を訪れる際には非常に便利だと思います。南阿蘇鉄道の全線運転再開が南阿蘇エリアの観光客増加につながるといいですね。それでは、今日はここまで。
2023年07月15日
国の文化審議会は今日、熊本県上益城郡山都町(やまとちょう)にある石造の水路橋通潤橋(つうじゅんきょう)を国宝に指定するよう文部科学大臣に答申しました。正式には今秋に官報で告示された時に指定されますが、熊本県内では青井阿蘇神社(人吉市)以来2件目の建造物の国宝となります。また橋が国宝に指定されるのは全国初だそうです。通潤橋は江戸時代末期の1854年(嘉永7年)に農業用水を通すために建設されました。橋長約78m、幅約6.6m、高さ約21mで国内最大級の石造アーチ橋です。今でも水路橋として現役であり、近辺の水田に水を提供しています。後述の災害が発生するまで100年以上にわたって漏水や破損が無かったことを考えると、江戸末期の日本の土木技術の高さを象徴する橋とも言えます。通潤橋と言えば↑の写真のように橋の中央部の両サイドから水が勢いよく飛び出している風景が印象的ですが、これは橋の送水管に溜まった土砂やゴミを掃除するための放水です。かつては稲刈りが終わった秋に行われていたことから、『秋水落とし』と呼ばれ、現在でもイベントが開催されています。なお現在は観光客向けに定期的にも放水を行っているそうです。そんな通潤橋ですが、2016年に発生した熊本地震の影響で、亀裂やひび割れが発生したり、2018年には豪雨被害で石垣が崩落しました。これを受けて修復作業が行われましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で修復後の放水はしばらく行われていませんでした。橋そのものが地震や豪雨による被災から復旧し、新型コロナによる行動制限がなくなった今、国宝に指定されたことは、通潤橋を訪れる観光客の増加につながるのではないでしょうか?それでは、今日はここまで。
2023年06月23日
今日4月14日は熊本地震の前震が発生してからちょうど7年となりました。熊本県庁では蒲島知事や遺族らが参列して追悼式が行われ、犠牲者に黙とうが捧げられました。また最大震度7を2度観測した益城町でも仮設庁舎で町職員らが黙とうを捧げました。地震への対応を迅速に行うため、熊本市役所では職員を対象にした抜き打ちの震災対処訓練が行われました。今回は庁舎に大西市長がいないという想定で訓練を実施し、被害状況などをリモートで市長に報告する等の訓練を行いました。地震発生から7年経ち、復旧が進んでいるところも出てきています。南阿蘇では地震によって崩落した阿蘇大橋に代わり新阿蘇大橋が架けられ、南阿蘇鉄道もようやく今夏全線復旧の見通しが立ちました。一方で熊本城は石垣の積み上げに想定以上の時間がかかるという理由で、完全復旧までには30年以上を要することが発表されました。これは当初の予定よりも15年ほど後ろ倒しになっています。また益城町では5世帯10人が復興住宅などでの仮住まいを余儀なくされています。地震で被災された方々が全員家を再建できるようになることを願うとともに、熊本地震が風化しないように語り継いでいく必要があることを感じました。それでは、今日はここまで。
2023年04月14日
2016年4月に発生した熊本地震によって被災した南阿蘇鉄道は、不通区間である中松駅からJR豊肥本線との接点・立野駅の間で復旧工事中でしたが、今日レール敷設工事が完了し、締結式が行われました。今後は不通区間を点検車両で走行する試験が行われたり、開通済み区間の保守点検を進めていきながら、4月には試運転や運転士の訓練が始まります。待望の全線運転再開は今年7月15日の予定で、同時に2往復が豊肥本線・肥後大津駅まで乗り入れる予定です。熊本地震発生から間もなく7年を迎えようとしていますが、南阿蘇鉄道の全線運転再開で復興をアピールして、南阿蘇地区にも観光客が戻ってくるといいですね。それでは、今日はここまで。
2023年02月09日
2016年に発生した熊本地震の影響で現在も一部不通区間がある第三セクターの南阿蘇鉄道で、来年夏の全線再開に合わせて、新型車両を導入することが明らかになりました。新型車両は『MT-4000形』という形式で、車体の色は白をベースに、白川などの清らかな水源をイメージする青色と、阿蘇五岳をイメージする緑色の曲線のラインがあしらわれています。車内はバリアフリー対応で車いすスペースが設置されたり、インバウンド対応で行先表示は多言語対応となっています。さらに全線再開時のJR豊肥本線(肥後大津~立野間)の乗り入れに対応するため、JRの保安装置も搭載されています。すでに11月末に新潟県にある車両製作所から高森駅に車両2両が入ってきており、年明けから操縦訓練を兼ねた試験運行が始まるそうです。また現在運用についている『MT-2000形』3両のうち2両は老朽化のため新型車両と入替で引退する予定です。南阿蘇鉄道の全線再開は熊本地震からの復興のシンボルの1つになると思いますので、新型車両が地元の方にも環境客にも親しまれるといいですね。それでは、今日はここまで。
2022年12月29日
今日は熊本地震の本震が発生してからちょうど6年になります。南阿蘇村では今朝追悼行事が行われ、8時30分には村中にサイレンを鳴らして犠牲者へ黙とうを捧げました。熊本地震では南阿蘇にキャンパスを置いていた東海大学に通う学生4人が犠牲となりました。今年で7回忌に当たることもあって、南阿蘇には東海大学の現役学生や卒業生も集まり、犠牲者へ祈りを捧げていました。校舎が大きな被害を受けただけでなく、その真下に断層が確認されたため、地震発生後に東海大学はキャンパス自体を熊本市内に移転してしまい南阿蘇村では若者の人口が減少しました。しかし今年4月にIT技術・観光・国際ビジネスを学ぶことができる専門学校が南阿蘇に開校し、東海大学があった頃に学生たちを住まわせていた学生向けの下宿やアパートでは、6年ぶりに国内外から若者を迎えることができました。地震発生から6年、被災地各地は少しずつ復興を行ったり、地震発生前の生活を取り戻そうとしています。新たな学校の開校が南阿蘇に活気をもたらしてくれるといいですね。それでは、今日はここまで。
2022年04月16日
2016年4月14日午後9時26分に前震が、2016年4月16日午前1時25分に本震が発生した熊本地震から、今日でちょうど6年となりました。熊本県庁では県主催の犠牲者追悼式が行われ、蒲島郁夫知事や関係者、遺族らが参列し黙とうを捧げました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3年連続で参列者数を制限したり、一般の献花など一部行事も取りやめになりましたが、最大震度7を観測した益城町など各地でも追悼の行事が行われました。発生から6年が経過し、各地では復興が進みつつあります。熊本城では昨年3月に天守閣の再建が完了し、同年6月から一般公開が再開されています。しかし天守閣と長塀以外はまだ手が付けられておらず、櫓などの再建はまだまだ先になりそうです。またインフラが寸断された南阿蘇地区では、崩落した阿蘇大橋に替わって新阿蘇大橋が再建され、先月には『長陽大橋ルート』も全面復旧しました。そして南阿蘇鉄道のシンボルである第一白川橋梁は、昨年4月に既存の橋の解体撤去作業が完了し、同じ形の橋梁を建設中で、現在は7割程度完成し、橋自体は今年11月頃には完成予定で、そこから南阿蘇鉄道の全線復旧するのは来年夏ごろの予定です。しかし、益城町と西原村では仮設住宅で37世帯95人が生活しており、今年中に西原村の仮設住宅は解消されそうですが、益城町ではまだまだ仮設住宅暮らしを余儀なくされる人がいる状態です。まだまだ復興の道半ばですが、少しずつ着実に復興し、1人でも多くの人が地震発生前の生活を取り戻せるよう、国や自治体などの行政機関には支援を続けてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2022年04月14日
2016年に熊本地震の前震が発生してから明日でちょうど6年となります。熊本地震による多くの被害を風化させないように、多くの関連行事が行われていますが、熊本県庁では今日抜き打ちで参集訓練が行われました。職員には訓練が行われる日時は事前に知らされていない状態で、今朝6時に熊本地方を震源とする地震が発生し、八代市と宇城市で最大震度7を観測したという想定で訓練が始まりました。熊本県では現在、震度6弱以上の地震が発生した場合、県職員は全員県庁に集まることになっています。訓練開始から1時間経過した時点で熊本県庁には、全職員の6割が集まったそうです。熊本地震発生時には発生から3時間が経過してもまだ半数も集まっていませんでした。(前震の発生が夜であることを考えると無理もないかもしれませんが。)近い将来には南海トラフ巨大地震が発生することも想定されています。熊本県以外の自治体でも日頃から大規模災害を想定した訓練を行い、1つでも救える命を増やしてもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2022年04月13日
今日3月11日は11年前に東日本大震災が発生した日です。全国各地で追悼行事が行われ、地震が発生した午後2時46分には黙祷が捧げられました。6年前の4月に熊本地震を経験した熊本県でも、県庁に半旗が掲げられ、県職員が黙祷を捧げていました。また熊本空港では東日本大震災で大きな被害を受けた福島県の物産展を開催し、喜多方ラーメンや赤べこグッズなどが販売されていました。なお福島空港でも熊本県の物産展を同時開催しており、大きな地震で被害を受けた地域が共同で復興のための企画を行っています。熊本地震では阿蘇地域でも大きな被害を受け、特に南阿蘇は九州を東西に横断する国道57号やJR豊肥本線を結ぶインフラが寸断され、今でも生活や観光に影響が及んでいます。しかし復興は徐々に進みつつあり、昨年3月には国道57号から分岐して南阿蘇へ向かう国道325号の新阿蘇大橋が開通しました。それに合わせて迂回ルートとして仮設的に整備されてきた『長陽大橋ルート』の本格的な復旧工事が始まりました。このルートには2017年8月に応急復旧した長陽大橋と、地震で橋脚や橋梁が流失して仮橋で運用していた戸下大橋の2つの橋がありますが、これらの本格的な復旧工事が約1年かけて行われ、東日本大震災が発生した日に当たる今日全面復旧しました。この『長陽大橋ルート』が全面復旧したことで、国土交通省が進めてきた熊本地震関連の道路復旧事業が全て完了したことになります。あとは鉄道の復旧が1日でも早く行われることを希望します。それでは、今日はここまで。
2022年03月11日
2016年に発生した熊本地震によって大きな被害を受けた南阿蘇鉄道は現在、高森~中松間で再開していますが、JR豊肥本線との結節点である立野から中松までの間はまだ復旧工事中です。そんな中、不通区間にある第一白川橋梁が、来年秋にも復旧の見通しであることが、本日開催された南阿蘇鉄道再生協議会で明らかになりました。現在は部分ごとの仮組や塗装点検が行われていますが、年明けから本格的に組み立てが始まり、10月頃には橋の姿全体が見られる見込みです。順調に復旧工事が進めば2023年夏ごろに全線復旧の予定です。協議会では全線復旧に合わせて利用客を増やすために、豊肥本線の肥後大津駅まで乗り入れすることも検討しており、これにかかる費用について熊本県に財政支援を求めることも協議されました。肥後大津駅は立野駅から熊本方面に2つ先にある駅で、この肥後大津から熊本までは電化されていたり、運行本数も多いことから、南阿蘇鉄道へのアクセスはしやすくなると思います。さらに阿蘇くまもと空港にも近いことから、首都圏からもアクセスしやすくなるのではないでしょうか?南阿蘇鉄道だけでは財政的にも厳しいと思いますので、熊本県やJR九州も一体となって、熊本地震からの復興を支援してもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2021年11月25日
2016年に発生した熊本地震により大きな被害を受けた熊本城では天守閣の復旧が完了し、現在特別公開が行われていますが、ほかの部分はまだまだ再建途中です。熊本城への入口の1つ、行幸坂(みゆきざか)沿いにある備前堀の石垣や塀の復旧工事のために、堀の水を抜いて生き物を救出するという、『池の水』ならぬ『堀の水ぜんぶ抜く大作戦』が今日敢行されました。すでに2日前から堀には電動式のポンプが作動しており、水深は大人の膝の高さほどにまで下がっています。本家の番組さながら、熊本市の職員たちが網などを使って生き物を捕獲し、『ギンブナ』や『トウヨシノボリ』といった在来種は、熊本市動植物園の池や近くを流れる坪井川に放されましたが、『オオクチバス』や『アメリカザリガニ』などの外来種は、生態系に悪影響を与えるため処分されました。水が抜かれた堀にはこの後工事用の道路などが取り付けられ、熊本地震によって崩落した石垣の回収作業が本格化します。石垣の回収作業が終わって再び堀に水が入れられ、在来種たちが安心して過ごせる堀になるといいですね。それでは、今日はここまで。
2021年11月17日
スナック菓子を製造・販売している湖池屋は7月末から、『JAPAN PRIDE プロジェクト』の一環として、『JAPANプライドポテト 熊本 復活の地鶏』を発売しました。湖池屋は熊本県益城町に工場を構えており、2016年に発生した熊本地震や昨年発生した豪雨災害からの復興に貢献するため、熊本の元気と魅力を商品に込めてお届けすることで、全国に笑顔を広げたいとの想いから今回の新商品発売となりました。名前にある『復活の地鶏』とは、昭和初期に一度絶滅したものの、一枚の絵画と文献をもとに復元に取り組み、約70年ぶりに2000年に復活した日本最大級の大きさを誇る地鶏の『天草大王』のことです。この『天草大王』の味わいに柚子胡椒をほんのり効かせ、炭火焼きを思わせる奥行きのある香ばしさを表現たポテトチップスになりました。パッケージ表面には『天草大王』と熊本城や阿蘇の山並みのほか、熊本県のPRキャラクターであるくまモンも描かれています。また裏面には県の観光サイトにリンクするQRコードを掲載しています。なお湖池屋では売上1袋あたり1円を熊本復興支援のために寄付するそうです。全国で発売されるそうですので、ぜひ1袋でも多くしてもらって、1円でも多くの金額が熊本の復興に役立てられることを願っています。それでは、今日はここまで。
2021年08月02日
2016年4月に発生した熊本地震で大きな被害を受けた熊本城ですが、その後復旧工事が進み、ついに今年4月に天守閣の復旧工事が完了しました。(熊本城大天守・小天守。2019年5月撮影)予定ではゴールデンウィーク前に一般公開が始まる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていました。しかし昨日28日から2か月遅れで一般公開がスタートし、実に5年2か月ぶりに天守閣にも入れるようになりました。(大天守6階からの眺め。2011年3月撮影)久々に天守閣から見る熊本市街を楽しんだ方も多いと思いますが、生まれ変わった天守閣は耐震化やバリアフリー化が施されたほか、展示内容も一部リニューアルされており、映像と大型模型を駆使したものもあります。なお新型コロナ感染拡大防止の観点から入場者が1時間あたり650人を超えた場合は入場制限が行われることになっています。復興のシンボルでもある熊本城の一般公開再開が、コロナ禍で大きな影響を受けた観光産業を救ってくれることを期待しています。それでは、今日はここまで。
2021年06月29日
今からちょうど5年前の2016年4月14日の夜、熊本地震の前震にあたる震度7の揺れを観測しました。それから2日後に本震が発生し、この2つの地震で熊本県内の各地で大きな被害が多数発生しました。今年は熊本地震で崩落した阿蘇大橋が場所を南に移して再建されたり、熊本城の天守閣も先日ようやく復旧工事が完了しましたが、3月末の時点で約400人が仮設住宅などでの生活を余儀なくされており、復興への道はまだまだ途中です。新型コロナウイルス感染拡大の影響がまだ続いている今年も昨年に引き続き、熊本県庁での追悼式は参列者を限定し、規模を縮小して開催されました。熊本県の蒲島知事は式典の中で、「全ての県民の皆様が将来に夢を抱き、誰一人取り残されることなく、安心して暮らすことのできる熊本を築いていくことを御霊の前でお誓い申し上げます。」と犠牲者へ向けて誓っていました。熊本県内では県庁の他にも各地で犠牲者へ黙祷が捧げられました。5年という節目を迎えたわけですが、これからも熊本地震からの復興は続きますし、九州でも大きな地震が発生したということを忘れず、防災への意識を強く持たなければならないと思います。それでは、今日はここまで。
2021年04月14日
今から約5年前に発生した熊本地震の被害を受け、復旧へ向けて工事が行われていた熊本城ですが、天守閣の復旧工事が完了し、今日報道陣にその様子が公開されました。(熊本城大天守・小天守。2019年5月撮影)大天守・小天守ともに耐震補強を行ったほか、エレベーターが設置されたり、小天守にはスロープが設けられたりしたことで、車いすの方や階段の利用ができない人でも最上階まで上がることができます。また、内装や展示物も地震発生前のものから一部リニューアルしています。そして大天守の最上階にあたる6階にも入ることが可能になり、再び熊本市内を見下ろすことができるほか、専用アプリを使うことで昔の風景をVRで重ね合わせることもできるそうです。(大天守6階からの眺め。2011年3月撮影)なお一般公開は4月26日から開始されます。しばらくは熊本市内や近隣の方々に限定されると思いますが、新型コロナウイルスのワクチン接種が進むことで、全国各地から復旧した熊本城を見に来る人々が訪れることを期待しています。それでは、今日はここまで。
2021年04月06日
2016年4月に発生した熊本地震で、国道325号線の阿蘇大橋が崩落し、熊本中心部や熊本空港と南阿蘇地区を結ぶインフラが寸断されたままでした。その後2017年8月から阿蘇大橋がかかっていた場所の約600m南側に新阿蘇大橋の建設が始まりましたが、約3年半で完成し、今日ついに開通の日を迎えました!!新阿蘇大橋のたもとの駐車場で、赤羽一嘉国土交通大臣や蒲島郁夫熊本県知事ら関係者を交えて開通式が行われ、テープカットとくす玉割りで開通を祝いました。一般通行は午後3時から解禁され、早速多くの車が行き交いました。これで熊本地震で被災した道路関係は間もなく5年を迎える時点でひとまず復旧したことになります。あとは南阿蘇鉄道の復旧が進んでいますが、全面復旧は2023年夏を予定しています。GoToトラベルが再開された際には、多くの観光客が南阿蘇にも訪れてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2021年03月07日
去る10月3日、2016年に発生した熊本地震の影響で寸断されていた国道57号が約4年半ぶりに復旧しました。合わせてバイパスとして整備されていた北側復旧ルートも同時に開通しました!それぞれの道路では記念セレモニーが開かれ、その後早速多くの車が通っていました。北側復旧ルートは自動車専用道路であり、将来的には中九州横断道路の全線開通につながるのではないかと思います。なお、熊本地震によって崩落した阿蘇大橋は現在の位置よりも南側に移築し、新阿蘇大橋として来年3月に開通予定です。復興は道半ばですが、少しずつインフラが復旧して地震発生前の活気が阿蘇地方に戻ることを願っています。それでは、今日はここまで。
2020年10月06日
今日から3連休が始まり、それに合わせて多くの方がお盆休みに入っていることだと思います。しかし新型コロナウイルス感染拡大防止のため、故郷への帰省や長距離の旅行を控える人が多く、各交通機関の混み具合は例年よりも少ない状況です。そんな中、2016年に発生した熊本地震の影響で長期にわたり不通だったJR九州豊肥本線肥後大津~阿蘇間が今日の始発から運転再開されました!豊肥本線はこれで4年4か月ぶりに全線で運転再開となります。そして豊肥本線全線を通して運転される特急列車のうち、土日祝日の1往復が『あそぼーい!』で運行されることになりました。早速、熊本駅では今朝から『あそぼーい!』の出発式が行われ、くまモンの合図で復旧した阿蘇方面へ向かって出発していきました。(別府駅に停車中の『あそぼーい!』、2019年10月撮影。)豊肥本線が無事に全線再開の日を迎えることができてよかったと思います。ですが同じく熊本地震で大きな被害を受けた南阿蘇鉄道はまだ全線復旧しておらず、先月の豪雨では久大本線・肥薩線・くま川鉄道で橋脚流失などの被害により運転再開の見通しが立っていない路線もあります。これらの路線が1日でも早く全線で復旧し、九州全体の観光客数が災害発生前に戻る日が来ることを願っています。それでは、これにて失礼。
2020年08月08日
JR九州は16日、熊本地震の影響で2016年4月から一部区間で運休となっていた豊肥本線が熊本~大分間で8月8日に全線復旧することを受けて、特急列車の運行体系を発表しました。全区間を通じて走る列車として『九州横断特急』が平日2往復運行されることになり、休日は同じ区間を1往復だけ『あそぼーい!』が運行されることになりました。(別府駅に停車中の『あそぼーい!』、2019年10月撮影。)そして今回復旧区間を含む熊本~阿蘇・宮地間には、特急『あそ』が15年半ぶりに復活することになりました!ダイヤ上3往復設定されていますが毎日運行されるのは1往復のみで、残り2往復は多客期(学校の長期休暇期間・土日祝日など)に運行されます。つまり全線復旧後は熊本~阿蘇・宮地間は最大5往復ということになります。熊本地震からの復興と新型コロナウイルスによる休業要請明けという2つのきっかけが被災地の復興に貢献してくれることを願っています。それでは、今日はここまで。
2020年06月17日
日本では新型コロナウイルス特措法に基づく『緊急事態宣言』が全国的に解除され、6月1日からは一部の地域を除き県境をまたぐ移動の自粛が緩和され、昨日緩和後初の週末を迎えました。九州各地では感染拡大前と同じとまではいきませんが、少しずつ人出が増え始めるなど、賑わいを取り戻しつつあります。熊本市では1日から熊本城の特別見学通路が公開され、土日には多くの見学者が訪れました。(熊本城の大天守と小天守、昨年5月撮影。)とはいえ新型コロナウイルス感染防止の観点から、・入場を県内在住者に限定・1時間あたりの見学者を200人程度に限定といった制限が行われています。全国的な移動は6月19日に解禁されることから、この日以降は熊本県外からの見学者も入場できるそうです。復旧が進む熊本城の様子を全国的に見てもらいたいと思いますので、6月19日が待ち遠しいですね。それでは、今日はここまで。
2020年06月07日
2016年4月14日に熊本地震の前震が発生してから今日で丸4年を迎えました。熊本県庁では地下にある大会議室で、県が主催する犠牲者追悼式が行われましたが、新型コロナウイルスの影響で規模が縮小されました。参列者は例年の1割以下となる26人で、座席の間隔は広めに設定され式典後に行われる予定だった一般献花も中止されました。熊本県・蒲島郁夫知事は式典の中で、「復興は着実に進んでいる。災害に負けない郷土づくりを進め、安全・安心に暮らすことができる熊本を築いていく。」と犠牲者に誓っていました。また、最大震度7を2度も記録した益城町では、現在も仮設となっている町役場で、今朝全職員による黙祷が捧げられました。先日、国道57号やJR豊肥本線など阿蘇地方のインフラの復旧に目途が立ちましたが、新型コロナウイルスの影響でなかなか外出や旅行ができない状況が続いています。その影響が収まったら復興が進む熊本の様子を見に行きたいですね。それでは、今日はここまで。
2020年04月14日
2016年4月16日に発生した熊本地震から間もなく4年を迎えようとしています。世間は新型コロナウイルスの影響が強く、旅行へ行くことすらままならない状態です。しかし熊本地震で甚大な被害を受けた阿蘇地区にとって、明るいニュースが入ってきました。国土交通省によると、現在も寸断されているインフラのうち、JR豊肥本線肥後大津~阿蘇間が今年8月頃に再開、国道57号北側復旧ルートが今年10月頃に開通の見通しであることを発表しました!また、地震で崩落した阿蘇大橋の代わりとなる新阿蘇大橋も来年3月頃開通予定だそうです。今は新型コロナウイルスによる外出自粛が続いていますが、豊肥本線が全線再開し国道57号が開通している頃にはその自粛期間が終わっていると思いますので、ぜひとも訪れたいですね。それでは、今日はここまで。
2020年04月11日
2016年の熊本地震で甚大な被害を受け、再建中の熊本城は、10月5日から大天守の外観修復完了をきっかけに特別公開を開始しました。(今年5月撮影の熊本城大天守・小天守)特別公開は原則として日曜・祝日に行われていますが、24日目となる12月14日に来場者数が10万人を達成しました!記念すべき10万人目となったのは福岡県柳川市から来た家族で、『熊本城おもてなし武将隊』から記念品が贈呈されました。私は今年5月に熊本城を訪れたのですが、この時はまだ小天守の上部が鉄骨で覆われていました。しかし最近はその鉄骨が無くなって屋根が姿を現しているほか、大天守の足場も解体作業中だそうです。天守閣の内部まで公開可能になるのは再来年の春の予定ですが、それまでに小天守も含めた外観が元に戻ることを期待しています。(2011年3月撮影。)それでは、今日はここまで。
2019年12月15日
2016年4月に発生した熊本地震の影響により、長期にわたって部分運休が続いている南阿蘇鉄道ですが、県や沿線自治体などでつくる南阿蘇鉄道再生協議会は先日、2023年夏に全線再開となる見通しを発表しました。JR豊肥本線の立野駅から阿蘇山の南側を走って高森へ向かう南阿蘇鉄道は、熊本地震により立野~中松間の10.6Kmが現在も不通となっています。今年10月に立野~長陽間にある第一白川橋梁の架け替えに着手したことで、2022年度中の復旧工事完了に目処が立ったため、今回の発表が行われました。復旧工事が完了した後には試験走行や安全点検などを行わなくてはならないため、全線での営業運転再開には完了後数カ月を要することになります。ただ南阿蘇鉄道としては観光客が多数訪れる夏休み開始までに間に合わせたい意向を示しています。4年ほどかかる予定ですが、全線再開は熊本の、そして阿蘇の人々の悲願であり、熊本地震からの復興の象徴にもなると思います。是非とも順調に復旧工事を進めて、1日でも早く地震発生前のにぎわいを取り戻してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2019年11月15日
2016年4月に発生した熊本地震によって大きな被害を受け、大規模修復工事が行われている熊本城ですが、先日ようやく大天守の外観が修復されたことを受けて、今日から特別公開が開始されました!(修復工事中の熊本城大天守(右)・小天守(2019年5月2日撮影))(2011年3月に撮影した熊本城大天守)今回は二の丸広場から頬当御門を経由する2本のスロープを設置するルートを設け、約3年半ぶりに城内に立ち入り可能となることもあって、午後1時から一般客の入場が始まる前から長蛇の列ができあがっていました。また、現在ラグビーワールドカップ開催期間中という事もあって海外からの観光客も多かったようです。一般公開の前には記念式典が行われ、蒲島郁夫熊本県知事や大西一史熊本市長らが挨拶を行ったほか、実写映画版『るろうに剣心』の主人公・緋村剣心を演じ、作品のロケで熊本城を訪れた佐藤健さんがサプライズ登場して会場を沸かせました。ちなみに佐藤さんは熊本城をPRする熊本市のテレビCMでナレーションを担当しています。来春まで行われる特別公開は原則日祝日のみ(一部土曜、年末年始含む)ですが、その後は特別見学通路を開通させて平日にも一般公開が行われる予定です。完全復旧まではさらに長い時間がかかりますが、シンボルである大天守の復旧が熊本地震復興への大きな足掛かりになってもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2019年10月05日
2016年4月に発生した熊本地震によって大きな被害を受けた熊本城は大規模な修復工事が行われていますが、優先して進められていた大天守の外観修復工事が完了し、その姿が報道陣に公開されました。(修復工事中の熊本城大天守(右)・小天守(2019年5月2日撮影))熊本市では大天守の特別公開を10月5日から実施することを発表しました。二の丸広場から頬当御門を経由する2本のスロープを設置するルートで、原則日祝日の午前9時~午後5時までとされていますが、一部土曜日や年末年始も行う予定です。料金は高校生以上500円、小中学生200円、それ以下は無料となっています。ですがまだ復旧工事は長い年月を要しますので、段階的に公開が行われます。来年の春には特別見学通路を開通させ、再来年の春には大天守の内部公開を予定しています。↓の写真のような風景が天守閣から見られるまではもう少しかかりそうですね。それでは、今日はここまで。
2019年09月29日
3連休の初日となった昨日、熊本市中心部にあったバスターミナル周辺の再開発により、新たな商業施設『SAKURA MACHI Kumamoto(サクラマチ クマモト)』がついに開業の日を迎えました!(建設中の『SAKURA MACHI Kumamoto』、今年5月2日撮影。)この日は再開発ビルを手掛けた九州産交によって、県内の路線バスおよび熊本電鉄、熊本市電が終日無料になったこともあって県内外から多くのお客さんが来たことから、午前10時に予定していたグランドオープンの時間を20分早めました。オープン後も混雑し、各フロアに人があふれかえっていました。地下1階、地上5階建の商業施設には飲食店、ファッション、スーパーマーケット、土産品、映画館、フィットネスクラブ、ホテルなどを備えており、訪れる人々の目的も様々なものとなったことでしょう。市内でも熊本駅と鶴屋百貨店や上通・下通のアーケード街があるエリアの途中に、新たな商業施設が誕生したことで、動線にも変化が現れるのではないかと思います。また、バスターミナルには各地からターミナルへ向かうバスだけでなく、バスターミナルから天草へ向かう路線などでは終日満席となり、県内各地の観光地で集客アップに貢献したのではないでしょうか?熊本地震発生から約3年半の月日が流れました。熊本城はまだ再建の真っ只中ですが、『SAKURA MACHI Kumamoto』の開業により熊本市中心部が地震発生前よりも多くの人出でにぎわうといいですね。それでは、今日はここまで。
2019年09月15日
ゴールデンウィーク中に訪問した熊本城の様子を撮影してきた写真を掲載していく企画の実質第3回目(通算5回目)です。復旧工事中の熊本城は一部区域が立ち入り禁止になっており、見学コースも制限されています。現在の見学コースは『桜の馬場 城彩苑』の中を通り抜けないと、城の敷地に入ることができませんので、必然的にここを通過します。ちなみに『桜の馬場 城彩苑』は九州新幹線全線開通時に開業しましたので、前回(2011年3月初旬)に訪問した際はまだありませんでした。『桜の馬場 城彩苑』を抜けると未申櫓が見えます。写真では分かりづらいですが、未申櫓も熊本地震の際に、塀や石垣が崩れるという被害が発生しています。未申櫓の側を通る法華坂からは、復旧工事のために積まれた石垣がいくつも見えます。法華坂から二の丸駐車場を抜けると二の丸広場が見えますが、こちらにも石垣が積み上げられています。二の丸広場付近からは、復旧工事中の大天守・小天守と、『第三の天守』とも呼ばれている宇土櫓が見えます。宇土櫓は屋根・外壁・建具が破損し、続櫓が倒壊しましたが、石垣にはほとんど影響がありませんでした。(2011年3月撮影の宇土櫓。)案内板のある場所は大小天守と宇土櫓が一緒に見られるベストスポットですが、復旧工事のために足場やクレーンなどがまだ必要な状態です。次回は戌亥櫓の様子を紹介したいと思います。それでは、今日はここまで。
2019年06月12日
ゴールデンウィーク中に訪問した熊本城の様子を撮影してきた写真を掲載していく企画の実質第2回目(通算4回目)です。前回の終わりでついに熊本城の敷地に足を踏み入れました。3年前に発生した熊本地震の影響で、熊本城はいたるところで被害を受けました。そのため、敷地内にはこのように立入禁止となっている部分が数多くあり、見学コースもこれらの部分を通らないように設定されています。前回登場した馬具櫓を別の角度から撮影したものです。実は馬具櫓の石垣は地震(前震・本震)発生直後は何ともなかったのですが、約3週間ほど経った5月10日に崩壊してしまいました。この部分はまだ復旧工事に着手していません。上の写真から右側へ進むと、復旧工事に入ったばかりの長塀の様子が分かります。逆に長塀を左側へ進むと行幸橋(みゆきばし)が見えます。そしてその手前には熊本城を築城した初代熊本藩主の加藤清正の銅像があります。加藤清正は熊本城を築城しただけでなく、かつて『隈本』と呼ばれていたこの地を『熊本』に改称したと言われており、土木技術を駆使して治水事業を行い、農業生産量を上げて熊本を豊かにしたこともあり、熊本では今でも『清正公(せいしょこ)さん』と呼ばれ親しまれています。上の写真は8年前に撮影したものです。こうして見ると清正公の銅像は地震の影響がほとんど無いことがわかります。余談ですが、東京都港区白金台の熊本藩邸跡に建立されている覚林寺は加藤清正の位牌や像が祀られていることから『清正公』と呼ばれており、東京メトロ・都営地下鉄の白金高輪駅は当初『清正公前』という仮称でした。次回はいよいよ現在の熊本城見学コースに入っていきます。それでは、今日はここまで。
2019年06月01日
ゴールデンウィーク中に訪問した熊本城の様子を撮影してきた写真を掲載していく企画の実質第1回目(通算3回目)です。今回からようやく熊本城の一部が登場します。熊本駅から熊本城へは熊本市交通局の路面電車で向かいます。こちらが熊本駅前電停です。JRの駅から電停へ向かう道は屋根で覆われています。電停で少し待っていると電車がやって来ました。こちらは熊本市交通局0800形で、2014年にデビューした『COCORO』です。『COCORO』の車内は木材がふんだんに使われており、窓にはすだれが取りつけられていました。熊本駅から電車に乗って17分、7つ目の電停である熊本城・市役所前電停に到着しました。電停から熊本城の周りを流れる坪井川に沿って進むと、熊本城長塀の被災前・後の比較写真がこのように掲載されていました。長塀では今年1月まで発掘調査が行われた後、復旧工事に着手しました。そしてこちらが熊本城の馬具櫓です。地震の影響で石垣の一部が崩壊し、囲いで覆われています。外周部分はまだ、熊本地震による影響が生々しく残っているところがあり、これらの部分の復旧が本格的に始まるのはまだまだ先のようです。次回はいよいよ熊本城の敷地内に入っていきます。それでは、今日はここまで。
2019年05月28日
九州の中心部に位置する熊本県の阿蘇山は、九州各地だけでなく、国内外からも多くの観光客を集めています。その阿蘇山には、世界で初めて活火山に設置されたロープウェーである『阿蘇山ロープウェー』があり、中岳の西側から火口付近までの区間を結んでいましたが、3年前に発生した熊本地震と、その後にたびたび発生した大規模噴火の影響で、駅舎やゴンドラが大きな被害を受け、施設を解体することになり、バスによる代行輸送が行われていました。(その代行バスも今年4月の噴火の影響で運休となりました。)しかし、運営会社である九州産交ツーリズムは、ロープウェーを再建することを発表しました!工事は今月末にも着工され、順調に行けば2020年度中に再開されるそうです。とはいうものの、現在も阿蘇山の火山活動は続いており、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)によって周辺1Kmが規制中となっていることから、麓側の駅舎から工事が始められるよていですが、火山活動の状況によっては完成に遅れが出る可能性があるそうです。ですがロープウェーが再建されれば阿蘇観光の目玉となり、熊本地震からの復興へ向けて大きな前進となるのではないかと思います。再びロープウェーから中岳の火口を眺められる日が来るといいですね。それでは、今日はここまで。
2019年05月23日
ゴールデンウィーク中に訪問した熊本城の様子を撮影してきた写真を掲載していく企画の第2回目です。九州新幹線のコンコースにはおなじみのくまモンがお出迎えです。改札を出た後も、いたるところにくまモンがいます。在来線の駅名標にはやはり、シンボルである熊本城が描かれています。九州新幹線全線開業後、JR九州では熊本から発着するD&S列車を次々と導入しています。この『A列車で行こう』は熊本から南下して宇土へ向かい、そこから三角線の三角駅まで向かいます。三角駅の近くにある三角港からは天草方面への航路に接続しています。車内にはカウンターバーがあってお酒を楽しめたり、ジャズが流れたりと大人の雰囲気を味わえます。こちらは『かわせみ やませみ』です。(青色が『かわせみ』、緑色が『やませみ』。)熊本を南下して八代へ向かい、そこから肥薩線の人吉まで向かいます。同じ区間で『SL人吉』や『いさぶろう・しんぺい』も走っています。(『いさぶろう・しんぺい』は熊本~人吉~吉松間。)熊本観光の際には、このように多彩なD&S列車に乗るというのも旅情を楽しむ1つの手段となり得ると思います。次回は熊本駅から路面電車に乗って熊本城へ向かうまでの写真を掲載します。それでは、今日はここまで。
2019年05月21日
ゴールデンウィーク中に訪問した熊本城の様子を撮影してきた写真を掲載していく企画を今回から不定期に開催しようと思います。(撮影日は特に記載が無い場合を除きすべて5月2日です。)今回はプロローグとして熊本駅の様子を撮影した写真を掲載します。熊本駅は九州新幹線開業後、駅ビルの建て替えを行っていましたが、今年3月についに完成しました!こちらはリニューアル後の白川口(東口)です。(5月3日撮影。)ちなみにリニューアル前はこんな感じでした(2011年3月撮影)。見た目は4階建てですが、実際は3階建てで4階に見える部分は壁しかありません。在来線ののりばは昨年3月に上下線ともに高架化され、ホームも2本とすっきりしました。地上時代の在来線ホームはこのように入り組んでいました(2010年8月撮影)。高架化された在来線ホーム(下り)の写真です。地上時代はこのように『0A番のりば』や『0B番のりば』があり、主に豊肥本線が使用していました。この奥にはさらに『0C番のりば』までありました(2010年8月撮影)。撮影した時間には6番のりばから、ちょうどD&S列車が次々と発車する頃合いでした。おそらく九州新幹線との接続を考慮してのことでしょう。地上時代はこんな感じで、跨線橋で鹿児島本線上りや三角線ののりばへ行く必要がありました(2010年8月撮影)。本当ならもっと写真を乗せたかったのですが、リニューアル前の熊本駅の写真が見つかったため、比較という形で掲載してみました。次回もプロローグの続きとしてリニューアルした熊本駅の構内や偶然撮影したD&S列車の写真を掲載したいと思います。それでは、今日はここまで。
2019年05月15日
今週、世界で最も衝撃的なニュースとなったのは千葉にあるク○球団がつまらない試合を連発してパリーグをつまらなくしたことフランス・パリにあるノートルダム大聖堂の火災でしょう。現地時間4月15日18時20分に発生した火災は大聖堂を炎と煙で包み、屋根部分が完全に焼け落ち、中央部分にあった尖塔が崩落しました。なお、火災は翌朝10時ごろまでに沈下しました。ノートルダム大聖堂は大規模修復工事を行っていたのですが、その足場付近で出火したのが原因だと現地の警察は考えているそうです。フランス・マクロン大統領は復元について、「焼失部は5年以内に再建が可能。」と表明しましたが、崩落した尖塔については焼失前のデザインが石で造られた聖堂に合わないことから、国際的コンペティションによって新デザインを募集することになりました。ザハ氏が生きてたらザハ案が採用されてたかもしれません。パリのシンボルであるノートルダム大聖堂再建のため、世界中から多くの寄付が寄せられているそうですが、日本でもあのキャラクターが支援を行う事を表明しました。熊本県では県のキャラクターであるくまモンについて、ノートルダム大聖堂復興支援専用イラストを公開しました。大聖堂の南北の塔とフランスの三色旗・日本の日の丸を両手に持ったくまモンがあしらわれたデザインとなりました。利用対象はチャリティーイベント等で使用するポスターや、のぼり・チラシ・募金箱等に限られます。(詳細はくまモンオフィシャルホームページで確認してください。)くまモンは2013年からパリで開かれている『ジャパンエキスポ』に参加しており、2017年にはフランス観光親善大使も務めるなど、フランスとは縁があります。2016年に発生した熊本地震では熊本のシンボルである熊本城が被害を受け、再建のために多くの寄付が集まりましたが、ノートルダム大聖堂の再建へ向け、協力できることは協力したいですね。それでは、今日はここまで。
2019年04月20日
熊本県では3年前に発生した熊本地震の復興プロジェクトの一環として、熊本出身の漫画家である尾田栄一郎先生の代表作である『ONE PIECE(ワンピース)』の主人公、モンキー・D・ルフィが率いる『麦わらの一味』の仲間達の像を県内各地に設置することを決定しました。なおすでにルフィ像は熊本県庁のプロムナードに設置されています。そして今日、各キャラクター像の設置場所が決定し、県が発表しました。設置場所とキャラクターは以下の通りです。チョッパー:熊本市(熊本市動植物園)サンジ:益城町(ミナテラス)ナミ:西原村(俵山交流館萌の里)ロビン:南阿蘇村(東海大学)ウソップ:阿蘇市(阿蘇駅前)ゾロ:大津町(大津中央公園)フランキー:高森町(隆盛駅前)ブルック:御船町(ふれあい広場)設置場所はキャラクターの特徴を生かして決定されており、例えば船医のチョッパーには熊本市動物園で傷ついた動物達のケアを行ってもらい、コックのサンジには給食センターが被災した益城町で子供達においしい給食を作ってもらうといった目的も込められています。今年度は4キャラが先行して設置される予定ですが、どの像が設置されるかは19日に行われる熊本県と集英社との覚書締結式で発表されます。『麦わらの一味』の像が設置されることで日本中、いや世界中のONE PIECEファンが熊本に訪れ、復興に貢献してくれることを期待しています。それでは、今日はここまで。
2019年04月17日
本日4月14日は熊本地震の前震が発生してからちょうど3年という節目の日です。熊本県庁では追悼式典が行われ、犠牲者へ黙祷が捧げられました。熊本県の発表によると、3年たった現在でも約1万6500人が仮設住宅での避難生活を余儀なくされています。県や各市町村では災害公営住宅の建設を進めており、来年春を目標に仮設住宅住まいを解消させることを目標にしています。被害は熊本市内だけでなく阿蘇地方でも甚大なものでした。道路では阿蘇大橋が崩落し、鉄道では豊肥本線や南阿蘇鉄道が今でも寸断された状態が続いています。そんな中で国土交通省は12日に豊肥本線の復旧の見通しについて発表しました。不通区間である肥後大津~阿蘇間については、2020年度内に復旧工事を完了して、運行を再開する見通しであると発表しました!国土交通省、熊本県、JR九州など関連機関による工事精査の結果、国が実施している阿蘇大橋地区の斜面崩壊部の対策を2019年度末に概成させ、この部分を豊肥本線復旧工事用ヤードとして活用する等の連携により、ようやく復旧の目処が立ちました。少なくとも熊本地震発生から5年目にあたる再来年の今頃には、豊肥本線が全線復旧していると思います。先日の三陸鉄道の復旧のように、鉄道の復旧は復興へ向けて大きなアピールになると思いますので、1日でも早い復旧を心待ちにしています!それでは、今日はここまで。
2019年04月14日
今日3月11日は東日本大震災が発生した日で、2011年のあの日から8年が過ぎました。各地では追悼の行事が行われ、地震発生時の14時46分には犠牲になった方々へ向けて黙祷が捧げられました。その後も日本では熊本地震、北部九州豪雨、西日本豪雨などの大きな災害が起きています。災害発生時には多くの支援物資が贈られるのですが、難しいのがきれいな水の確保です。特に乳児がいる家庭では粉ミルクを作るのに必要な水が手に入りにくく、苦労したお母さんも多くいたのではないかと思います。これを知って海外から乳児用液体ミルクの提供が申し出られましたが、当時の売国政府が『安全性を確保できない』ことを理由に液体ミルクの提供を断ったのです。しかも液体ミルクの緊急輸入を求めた大手スーパーの社長の弟が当時の売国政府の幹部にいたにもかかわらずです。しかし液体ミルクが普及しているフィンランドに在住していた日本人女性から民間レベルで液体ミルクが送られ、被災地のお母さんから大変喜ばれました。また、2016年4月に発生した熊本地震でもフィンランドから液体ミルクが送られたことがきっかけで、国内の粉ミルクメーカーの1つである江崎グリコ(アイクレオ)が国産の液体ミルクの開発を始めました。その後日本政府では液体ミルクの販売解禁へ向けて動き始め、業界団体が安全性などのデータを厚生労働省へ提供した結果、昨年8月にようやく液体ミルクの販売が解禁されました。ただ、この時点では国産の液体ミルクはまだ無く、輸入に頼るのみでした。ですが江崎グリコが2018年に国産の液体ミルクを完成させ、厚生労働省により特別用途食品の表示を許可されたことを受け、奇しくも東日本大震災が発生した日に当たる今日から販売が開始されました。液体ミルクは常温保存が可能であり、粉ミルクのように熱湯に溶かして人肌くらいの温度まで冷ます手間が省けます。ただし粉ミルクと比べて保存期間が短く、飲み残しは捨てなければならないなど、コスト面では粉ミルクより割高な部分があります。しかし大きな災害が発生した時でも赤ちゃんに栄養を与える機会が増えることは、将来の日本のためになることだと思います。液体ミルクが正しく使われることで、普及して行くことを期待しています。それでは、今日はここまで。
2019年03月11日
熊本県は昨日、県のPRキャラクターである『くまモン』のイラストを使った商品について、2018年の売上高が前年比6.8%増となる1505億5655万円に上ったことを発表しました。内訳は食品が前年比3.8%増の約1241億5500万円、グッズやイベント等は前年比14.5%増の244億7400万円となりました。くまモンのイラストを使用許諾が始まった2011年から売上高は毎年増加しており、当然ながら今回も過去最高記録を更新し、累計売上高は6600億円超にも上るそうです。増加の背景については熊本地震復興関連商品の売上が伸びたことや、昨年秋から海外企業もくまモンのイラスト使用が可能になり、海外の売上が42億2435万円と伸びたことが考えられます。とどまることを知らないくまモン人気ですが、今年のラグビーW杯や来年の東京五輪などでさらにくまモンを海外に売り込んで、さらなる売上アップが図れるといいですね。それでは、今日はここまで。
2019年03月05日
熊本の空の玄関口である熊本空港(阿蘇くまもと空港)は熊本市街と阿蘇山の間に位置しています。また、東名阪からの定期便があるため需要も多く、2017年の利用者数ランキングでは九州内で福岡、鹿児島に次ぐ3番目の多さです。しかしアクセスがバスやタクシー、自家用車しか使えず、お世辞にも交通の便が良いとは言えません。九州では福岡空港(福岡市地下鉄空港線)や宮崎空港(JR宮崎空港線)で鉄道によるアクセスが使用できます。ちなみに宮崎空港は2017年のランキングで熊本空港の次の順位で、熊本空港の1つ前の順位である仙台空港も連絡鉄道があります。実は2004年に一度熊本空港アクセス鉄道の構想が上がりましたが、採算が合わないという理由で数年後に立ち消えになりました。しかし昨年12月に熊本県の蒲島郁夫知事が熊本空港アクセス鉄道の検討再開を表明したのです。ルートは豊肥本線から分岐して空港へ向かうというものですが、『どこで分岐するか』で3つの案が作成されました。熊本駅に近い順に『三里木ルート』『原水ルート』『肥後大津ルート』という3案ですが、熊本県では『三里木ルート』を軸に検討することにしました。ところが肥後大津駅を抱える大津町が『三里木ルート』に反発しました。豊肥本線は単線で行き違い設備が少ないため、仮に『三里木ルート』で整備されると熊本~肥後大津間の列車の本数が減ることを懸念したためです。熊本県が『三里木ルート』を推し進めるのには理由があります。それは沿線に熊本県民総合運動公園や運転免許センターがあるためです。空港の利用者だけでなく、Jリーグ・ロアッソ熊本のホームスタジアムや今年のラグビーW杯の会場となっている総合運動公園の利用者や、県内唯一の運転免許試験場である免許センターの利用者もいることを考えると、空港利用者以外の需要が見込めると考えたのでしょう。そして今日、熊本県は空港アクセス鉄道について、JR九州から基本的な方向性について同意を得たと発表しました。JR九州との合意内容は以下の通りです。・JR豊肥本線三里木駅から分岐するルートとする。・整備や保有は今後熊本県が中心となって 設立する予定の第三セクターが行う。・運行はJR九州に委託する。・JR九州は第三セクターに出資しないが、 既存路線の増益効果の一部を第三セクターに支払う。・アクセス鉄道の列車は豊肥本線に乗り入れない。 ただし特段の事由により乗入れを検討する場合は、 負担等の一切を熊本県が負う。最後の内容については、大津町からの意見を取り入れ、熊本から肥後大津までの列車の本数が減ることが無いようにしたのでしょう。仮に熊本県が豊肥本線の行き違い設備を整備することになれば、豊肥本線への乗り入れが可能になるのではないでしょうか?熊本地震の復興へ向け、空港アクセス鉄道の整備は熊本への観光客を増やすためには必要不可欠だと思いますので、熊本県・JR九州・関係市町村が連携して、早いうちに実現してもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2019年02月21日
昨日18時10分頃、熊本県を震源としたM5.1の地震が発生し、和水町(なごみまち)で最大震度6弱を観測しました。この地震の影響でインフラに大きな影響が発生することはありませんでしたが、JR九州では九州新幹線博多~熊本間を終日運休とし、在来線に臨時特急『有明』が復活しました。地震から一夜明けた今日の九州新幹線は始発から通常運転となりました。その後、気象庁が今回の地震についての会見を行いましたが、今回の地震は2016年の熊本地震とは違う震源域で発生しており、関連性は低いそうです。しかし今後1週間は昨日と同程度である最大震度6弱程度の地震に注意が必要だと伝えました。2016年の熊本地震の時は最初の強い揺れが『前震』であり、2日後に発生した強い揺れが『本震』だったということもありますので、熊本周辺にお住まいの方はしばらくは注意をした方がよさそうですね。それでは、今日はここまで。
2019年01月04日
先程3日18時10分頃、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード5.0の地震が発生しました。熊本県和水町(なごみまち)で最大震度6弱を観測し、他にも熊本市北区、玉東町で震度5弱、福岡県大牟田市、柳川市、みやま市および熊本県荒尾市、玉名市、山鹿市、菊池市、合志市、南関町、西原村で震度4を観測しています。また周辺各県でも震度1~3の揺れを観測しました。熊本で震度6弱の揺れを観測したのは3年前の熊本地震以来だそうです。津波の心配はありません。また、18:30時点で停電の連絡もありませんが、高速道路の通行止めや新幹線の運転見合わせが発生しています。Uターンラッシュの真っ只中での地震発生となっており、影響があると思いますが、安全を第一に行動してください。それでは、皆様お気を付けください。
2019年01月03日
2年前の熊本地震で大きな被害を受け、現在復旧工事中の熊本城ですが、今年7月下旬から大天守の石垣の積み直しが行われました。793個の石垣が約4カ月をかけて詰み直され、今月27日に報道陣に公開されました。(地震発生前の熊本城大天守、2011年3月撮影。)復旧工事の中で大天守全体を覆っていた足場は徐々に撤去され、残すは2階部分以下を残すのみとなりました。大天守の復旧工事は来年秋ごろまで行われ、2021年春の公開再開を目指しています。年明けからは小天守の石垣の積み直しに着手するほか、来年10月からは天守閣前の広場の公開が再開される予定です。地震発生前の姿を取り戻すまでにはまだまだ時間がかかりますが、着実に復旧工事は進んでいます。これからも長い目で熊本城が復旧する様子を見守っていきたいと思います。それでは、今日はここまで。
2018年12月29日
本日午前3時8分に北海道胆振地方で強い強い地震が発生しました。当初、最大震度は『6強』と推定されていましたが、その後気象庁から最大で『震度7』と修正されました。震度7は2016年の熊本地震以来となりました。熊本地震の時は最初の震度7の地震が本震では無く前震で、その後に同じく震度7の本震がやってきましたので、今後2~3日は大きな余震に注意しなくてはならないと思います。今回の地震では震源地付近の山で大規模な地滑りが発生したことや北海道エリア全域で電力供給が一時ストップしたことが大きく取り上げられました。JRでは全線で運転を見合わせ、震源地に近い新千歳空港は終日閉鎖となりました。この時期に北海道を訪れた方々は脱出もままならない状態となったのではないでしょうか?午後になって札幌など一部地域では電力が復旧したようですが、北海道電力によると完全に復旧するまで1週間かかるそうです。これを受けて九州電力など他の電力会社が電源車を出動させました。病院など、緊急で電力が必要になる地域に派遣されるそうです。とりあえずはインフラの復旧を待って、落ち着いたら復旧資材を贈ったりボランティア活動を行ったりする方がよさそうですね。それでは、今日はここまで。
2018年09月06日
2016年4月に発生した熊本地震で大きな被害を受けた熊本城で、石垣の積み直し作業が今日から開始されました。まずはシンボルである大天守から詰み直しが始まりました。(熊本城大天守、2011年撮影。)城内にあるすべての建物で、詰み直しが必要とされる石垣は合わせて約7万~10万個とされています。そのうち大天守では791個の石垣を積み直すことになります。1個あたり約400Kgもある石垣を、建築当時と同じ位置に詰み直すという大変な作業です。熊本市の熊本城総合事務所では大天守の石垣の積み直しを年内には終えて、その次に小天守の石垣の積み直しに取り掛かります。大天守・小天守を含む天守閣の一般公開は3年後の2021年を予定しています。熊本城が再び元の美しい姿に復元され、そして今回のような大きな地震にも耐えられる立派な城に生まれ変わってもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2018年07月23日
今朝7時58分、大阪府北部で最大震度6弱の地震が発生しました。ちょうど通勤時間帯という事もあり、近畿地方を中心に交通機関が停止し、線路の上を歩いたり、移動ができず駅で立ち往生する人々の姿がありました。他にもブロック塀が倒れて犠牲になった方々が出たり、水道管破裂で水が勢いよくあふれ出す所があちこちで発生しました。人口が集中している場所での地震でしたので、ケガ人や避難を余儀なくされた方々も多数出ています。また、大阪ガスでは高槻市や茨木市を中心に供給が止まっており、復旧までには10日以上を要する可能性もあります。19時現在、新幹線で運転が再開されるなど交通機関の復旧が進んでいますが、ニュースでは新大阪に到着したものの、地下鉄御堂筋線が先程まで不通だったために市内中心部に入れず、タクシー乗り場の大行列が映っていました。気象庁によると、今回の地震は震源地付近にある複数の断層が影響しているとされ、今後1週間程度、最大震度6弱程度の地震が発生する可能性があるそうです。熊本地震でも本震と思われた地震が前震で、その2日後に本震が発生しましたので、十分に揺れには警戒した方が良いと思います。さてそんな中、大西一史・熊本市長が心無い連中が『京阪電車が脱線した』や『シマウマが脱走した』などというデマをSNSに流しているので注意するよう呼びかけました。 実際に2年前に熊本地震が発生した際には、『熊本市動物園のライオンが逃げた』というデマをSNSで流した男が逮捕されるという事件が発生しています。こういう非常時だからこそ、入ってくる情報が本物かどうかをじっくり見極めてもらいたいと思います。最後に、今回の地震で被害に遭われた方々へお見舞い申し上げます。
2018年06月18日
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