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脳の、あほな性質 New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2025.11.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
あと、子ども達の表現能力を育てるために必要なのは「手本」と、その表現を「見て聞いて楽しみ、反応してくれる人」です。
このどちらが欠けても子ども達の表現能力は育ちません。言語能力も育ちません。

でも今、子ども達の周囲にはこのどちらも存在していません。
「教えようとする人」はいても、「手本になってくれる人」がいません。
機械やデジタル機器を相手に一人で遊んでいることが多い今時の子どもが手本にしているのは「実際に存在している人間」ではなく、「映像の向こう側にいる虚像」ばかりです。

また、現代人の生活環境の中には、「大人が手本を見せることが出来るような場」もありません。また、自己肯定感の低い人は「手本」になることを嫌がります。
子どもの様々な表現に対して、それを無視したり、大人目線で批評する人は多いですが、子どもと感情を共有して、ただ素直に見て聞いて楽しみ、反応することが出来る人は少ないのです。

そのため、多くの子ども達が、「自分を表現する方法」も、「自分を表現する喜び」も知らないまま育っています。また、表現を通して他者と出会い、自分と出会うことも出来なくなってしまっています。
そのため、「他者との出会い」を通して育つ「人間らしい心とからだ」や、「自分との出会い」を通して育つ「自分の生き方を支える精神」が成長出来ない状態になってしまっています。


でも、親も先生も教えようとするばかりで「お手本」になろうとはしていません。また多くの人が、子どもの表現を減点法で評価はしても、子どもの感情に共感し、素直にその表現を見て、聞いて楽しみ、反応を返してあげることもしていません。

テレビやyoutubeなどで「大人」を見る機会は多いですが、画面の向こうの大人は、子どもと同じ時間と空間を共有していません。また、自然な状態でもありません。それは、皆さんが見る「鏡の中の自分」のような「不自然な姿」です。

皆さんは、鏡を見ることで「自分の姿」を確認しようとしますが、でもそれは、「鏡を見ている自分の姿」であって、「他の人が見ているあなたの姿」ではありませんよね。
他の人は「鏡を見ているときのあなた」とではなく「鏡を見ていないときのあなた」を見ているのです。そして子どもは「鏡を見ていないときのあなた」から影響を受けて育っているのです。

子どもに何か教えているときのあなたではなく、あなたが普通にやっていることを見て学んでいるのです。

ですから、子どもをいくら叱っても、説得しても、説明しても、子どもは「お母さんが言っていること」など聞いていません。でも、お母さんが日常的に言ったり、やったりしていることはよく見て模倣しようとしています。
「お母さんが言ったこと」は覚えていなくても、お母さんの声や叱り方は覚えているのです。

それはつまり、「優しくしなさい」と怒鳴っていれば、「優しい子」にではなく「他の人に怒鳴る子」に育つということです。
自分は勉強していないのに、子どもにばかり「勉強しなさい」と怒鳴っていれば、子どもは「勉強しないお母さん」を模倣して、自分も勉強しなくなります。





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Last updated  2025.11.14 07:59:13
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