■手遅れにならないためのしつけの知恵
2 ここぞというときの注意は、正座させて聞かせる
3 重大な注意ほど、普段より低い声で話す
4 子供のわがままは、最初に断固拒否すれば後を引かない
5 その場しのぎの子どもへの「お願い」は、あとで後悔する
6 「ほかの家では」には、「うちは違う」とピシリと言う
7 言っても聞かないときは、沈黙で応じるのも一法
8 夫婦の考えの不一致は子どもに見せても、相手への非難は避ける
9 ルールで決めた罰は、脅しだけでなく3回に1回は実行する
10 子どもの欲求を断固拒絶するのは、父親の役目と決めておく
11 「痛かったでしょう」ではなく、「痛くないわね」と応じる
12 子どもの欲しいものを与えるにも、最低一週間は待たせる
13 子どもがいたずらを繰り返すときは、"代わり"を与える
14 子どもの欲求を退けるには、出まかせを言わず条件を示す
15 わがままな子を直すには、年下の子どもの世話をさせるといい
16 「疲れて歩けない」ときは、手を貸すよりその場で休ませる
17 子どもと乗り物に乗るときは、親が座ることに感心を示さない
18 小さい子の訴えは、「泣きやまないと聞かない」と言い聞かせておく
19 人のせいにする子には、「その子はどう言うか」を考えさせる
20 善か悪かより損か得かで話したほうが、わがままを封じられる
21 最初はらくらくできる小さなことを、毎日の日課に決める
22 教えたことのチェックは、毎日より3日おきくらいに行う
23 大いに散らかせさせ、片付けるときにだけ指導する
24 「一度しか言わない」と宣言すると、集中して聞く子になる
25 子どもが失敗したら、叱るよりやり直しを命じる
26 子どもの行動を促すには、「命令形」より「疑問形」がいい
27 「ご飯」という要求は、「ご飯ちょうだい」と言い直させる
28 わが子の友だちに注意すると、自分の子のしつけに役立つ
29 「サッサとしなさい」より「いつまでにしなさい」のほうが効く
30 「人が見ているから」ではなく、「人間はそうしないもの」と教える
31 ルールを教えるときは、あえて理由を説明しないことも必要
32 子どもに約束やルールを守らせるには、家族の前で宣言させる
33 つまらないことでも、子ども同士の約束は必ず守らせる
34 他人に迷惑をかけたら、親が付き添ってでも子ども自身に謝らせる
35 子どもだからといって、ゲームの「待った」は許さない
36 ときには、親しい家と、子どもの"泊まりっこ"や"交換"をしてみる
37 来客に対しては、必ず子どもに自己紹介させ、しばらく同席させる
38 年中行事は見せるだけでなく格式どおりに参加させる
39 家庭内の仕事や行事で、つねに子どもの役割をはっきりさせておく
40 親戚の葬式には、できるだけ子どもを連れて行く
41 子どもが幼児語で話しかけてきても、普通の言葉で応じる
42 自分のことは、なるべく早くから「僕」「私」と呼ばせる
43 子どもが何か言い始めたら、親はけっして先回りせず黙って聞く
44 親の持ち物と子どもの持ち物は、早くからはっきりさせておく
45 小さいうちから、どんどん現金を持たせて買い物をさせる
46 親離れさせるには、週一回でも親自身の自由時間を意図的にとる
47 子どもに自分の乳幼児時代の写真を見せることも、親離れに役立つ
48 「お母さんが悪かった」というセリフはみだりに使わない
49 新しいおもちゃはわざと遊び方を教えない
50 「パパ・ママ」は、なるべく早く「父・母」に呼び変えさせる
51 「おまえは頭がいい」と言い続けると、ほんとうに頭がよくなる
52 親自身「この子は見込みがある」と、つねに自分に言い聞かせる
53 教えるには、「これはＡ」「どれがＡ？」「これは何？」が効果的
54 「乗り物ごっこ」の切符を持たない乗客など、意外な状況を演出してやる
55 子どものミスは、親が指摘しないで自分で発見させる
56 喧嘩は、手を出さないで口喧嘩で勝つことを教える
57 子どもがおもちゃを壊したら、叱るよりいっしょに直してやる
58 子どもの「なぜ」に答えられないときは、いっしょに不思議がってやる
59 漫画をやめさせたかったら、まず存分に漫画を読ませる
60 子どもが反論してきたら、その態度を認めたうえで是非をただす
61 家事を手伝わせ、「助かった」と子どもに感謝する
62 どんなことがあっても、親は子どもの味方であることを繰り返し言う
63 伸び悩んだ子には、一段やさしい課題を与え助走をつけさせる
64 子どもの失敗を減らすには、「失敗してもいい」と話す
65 得意科目に時間をかけたほうが、不得意科目も向上する
66 引っ込み思案な子には、引っ込み思案な友だちを探してやる
67 むずかしい問題では、誤りを指摘せずに正しい部分だけを認めてやる
68 どんなバカバカしい質問にも、「大まじめ」で答えてやる
69 たとえ謙遜でも、子どもの欠点を第三者に話さない
70 たとえムダ使いに思えても、小遣いの使い途には干渉しない
71 画用紙も、ときには三角形や円形のものを与えてみる
72 ものを捨てるときには、必ずほかの用途に使えないかを考えさせる
73 問いかけは、なるべく「イエス」「ノー」で答えられないものにする
74 用事を言いつけるときは、一度に二つ以上のことを言う
75 同じ場所に連れて行くときも、できるだけ違った道を通る
76 同僚の牛乳を飲ませるにも、ときどき違った形の容器を使ってみる
77 「なぜ（眠る）？」には、「もし（眠らないと）？」で反問してみる
78 物語の途中で、ときどき「おまえならどうする？」と聞いてみる
79 折り紙などは、作るだけでなく逆にできたものを開かせてみる
80 道具の用途を、できるだけ多く列挙させる
81 「勉強しろ」と言うより、手伝いをさせたほうが勉強するようになる
82 ほめ言葉は、第三者から伝わるようにする
83 やる気がないときは、逆にそのことを禁止するか、取り上げてしまう
84 子どもの疑問には、わかっていても答えを全部与えない
85 新しいことを教えるときは、おもしろおくなってきたところで中断する
86 素直すぎる子には、わざと対立関係を作ってみる
87 子どもが勉強しているからといって、特別扱いしない
88 子どもの質問には、答えよりも調べ方をアドバイスする
89 子どもには「何をせよ」ではなく、「何からするか」を問う
90 難問に出会ったら、「無理かな」「できないだろうな」と挑発してみる
91 子どもには積極的に「無理難題」を与えてみる
92 子どもが行きづまっても、結論ではなくヒントで助ける
93 忘れ物、雨など子どものピンチにも、ときには知らぬ顔をする
94 危険でも「高いところ」に登らせると、視野が広がる
95 何かが不足したときは、代用品を考えさせる
96 子どものまったく知らない仕事を、最初の指示だけでやらせてみる
97 重要なことは、親が選んだ選択肢の中から最終決定を子どもにさせる
98 外出したら、子どもに"迷子体験"をさせてみる
99 子どもをときには、意図的に"カギっ子"にしてみる
100 「飯ぐらいは自分で炊ける」子にすれば、「生きる力」が育つ
『しつけの知恵』より 多湖輝 2001年海竜社
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