暖冬傾向で、ゴルフ場の予約が多い!
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
000000
HOME
|
DIARY
|
PROFILE
【フォローする】
【ログイン】
What's on my mind? ~きょうの記録~
『意味』 その1
ある日曜日の午後、いつものようにソファーに横になり、
見るともなくテレビを見ていた。
必死に何かを見ていた娘が、ふと思い出したように
僕のところにやってくる。
「ねえ、パパ。
パパはママのこと好きだった?」
「どうしたんだい?急に。」
彼女は押し黙ったまま、僕を見つめる。
その瞳にうつる意思は明らかだ。
彼女は、質問への質問でなく、質問への返事を待っている。
「もちろん、好きだったよ。」
「ふーん。ねえ、ママはどんな人だった?」
「うーん。
ママはね、いつも何かを考えていたね。
きっと不器用な人だったんだろうね。
いつも一所懸命でさ、見ていていたいたしくなるくらいだったよ。
もっと、肩の力を抜いてって、言いたくなるくらいにさ。
だからそうじゃない僕に、ママはいつも腹をたてていたのかもしれないな。」
「ふーん。
パパは、ママのどんなところが好きだったの?」
「どうかな?
あまり、きちんと、考えたことがなかったな。
そんなに美人というのでもなかったしね。
おっと、ママにおこられちゃうな。
ママはね、自分の感覚を、とても大切にする人だったよ。
それは、はたから見るとわがままとか自分勝手にうつって見えるのかも
しれないけれど、とにかく自分が信じているものや信じている人を
とても大切にしていたよ。」
「ふーん。じゃあパパは大切にされた?」
「どうかな。
ぼくはそうであってほしいと思うね。そうであったと信じていたいね。」
と、娘の質問に答えながら、僕の頭は過去の記憶を駆け巡りはじめた。
*****
かなりのスピードで、本のページをめくっていた彼女が、
ふと顔を上げて言った。
「ねえねえ。
あなたの体内の血液の中には、22兆もの血液細胞が含まれていて、
毎秒200万以上の血液細胞が生まれ変わっているのよ。
それも、あなたが生まれてからずっと、生まれ変わってるのよ。
それなのにどうしてあなたは毎日同じポーズでテレビを見ているのかしら?」
「見ているものは毎日ちがうよ。
それに、毎秒生まれ変わっている血液細胞の持ち主たちが作っている番組を
見ているんだ。」
「そういうのをへりくつっていうのよ。」
と言って、彼女は大げさにタメイキをついた。
そしてまた本のページをめくりはじめた。
結婚して、3年。
もともと本を読むのが好きだった彼女は、最近何かに取り付かれているかのように
本を読んでいる。
一緒に暮らし始めた頃は1つだった本棚が、どんどん増殖し続けて、今では3倍以上の
容積になっている。
寝室やリビングや家中のあちこちに本が置いてある。
読書スピードの遅い僕には、一生かかっても読むことのできない量だ。
その前に読む気にならないといったほうが誠実かもしれない。
テレビにも飽き、眼鏡をかけて一心に本を読んでいる彼女の横顔を
気づかれないように眺める。
いくぶんふっくらしたが、出会った頃と変わらない。
その、ちょっと突き出た唇も、何かに夢中になると、
まったく周りが目に入らなくなるところも。
でも、あまり笑わなくなった。
難しい顔をして、考え込んでいることが多くなった。
2歳になる娘は、ぐっすり昼寝をしているようだ。
いつもと変わらない、日曜の午後。
彼女との出会いは、学生時代のアルバイト先だった。
あの頃の僕らは、仕事の後、アルバイトみんなでよく飲みに行っては
たわいもない話をしていた。
今が楽しければいい、そんな生き方だった。
先のことも考えていない、ただ、毎日をやり過ごしていただけだった。
あるとき上司に連れられて彼女と僕の3人で飲むことになった。
六本木の、ちょっと映像にはできないコミカルなショーが
行われるショーパブに連れて行ってもらった。
アルバイトの男子学生が、客を楽しませることに、カラダをはっている。
そこには徹底的なプロ意識みたいなものが、見て取れる。
僕は圧倒されて、しばらく固まってしまったほどだ。
彼女はびっくりした表情をしながらも、楽しそうに笑っている。
その店を出て、上司に言われるまま、僕たちは二人でタクシーに乗ることになった。
「家はどこだっけ?」
「私は方南町なの。」
「じゃあ、どこで降りるといいんだろう?」
「新宿がいいかな。」
「じゃあそうしよう。」
何だかちょっと気まずい雰囲気で、ちょっと恥ずかしくて、
タクシーの中で何を話したのか覚えていない。
結局僕も新宿でタクシーを降りて、そこから電車で帰ることにした。
「気をつけてね。」
と彼女と別れる。
彼女は
「ばいばい。」
と笑顔で手を振った。
翌日上司から、
「昨日、どうだったんだよ?」
と聞かれ、
「新宿でタクシーを降りて、別れました。」
と言ったら
「お前、バカだな。」
とあきれられた。
当時、大学3年生だった僕は、何人かの女性との付き合いと
別れを繰り返していた。
そんなに、恋愛に夢中になったことは、まだなかった。
彼女から、今度ご飯を食べに行きませんか?
と言われたときも、軽い気持ちだった。
すでに何度か飲みに行っていたし、大体、バイト先で
他のヤツが彼女に交際を申し込んでいた。
僕が横から茶々を入れる気はなかった。
でも、彼女のことを気になっていないと言えばうそになる。
新宿での別れ際の光景が時おり目に浮かぶ。
彼女との約束の当日、朝まで飲んでいた僕は、
いったん睡眠をとったあと出かける支度をしたのだが
ちょっとテレビを見ているすきに眠ってしまった。
ふと気がつくと、もう約束の時間。
ここから待ち合わせの新宿までは30分以上かかる。
慌てて彼女の携帯に電話をする。
「あ、あのさ、さっきまでちょっと用事があって、今からそっちに向かうんだけど・・・」
「今から?今から?」
彼女は2度繰り返す。
「えっと、大体40分くらいで着くと思うんだけど。」
「わかった。じゃあ、ジェスパに先に行って待ってる。」
(フィクション【意味】 続く・・・)
※これは99%フィクションです。
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
気になったニュース
理科大など、数個の有機分子からなる…
(2024-11-23 20:13:17)
株式投資日記
できるくん!!
(2024-11-24 01:12:08)
普通の日記
9日の日記
(2024-11-23 16:30:20)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Mobilize
your Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: