幸せのクローバーをさがして

切迫流産

流産は妊娠初期の4~12週に起きやすく、特に妊娠11週ごろがもっとも発生する危険性が高いといわれています。「切迫流産」は 流産しかかっている緊急状態 です。原因は胎児側、母体側の両方が考えられます。

妊娠初期の流産の原因は、主に胎児側にあるといわれています(染色体異常、卵子の異常など)。母体側の原因としては、子宮の形、子宮内膜に異常があって受精卵が着床しにくい場合、そして知らないうちに炎症や感染が発生していることなどが挙げられます。妊娠前からこれらの異常がないかどうかをチェックすることで、流産を防ぐことができます。また、妊娠が分かったら激しいスポーツやセックスを控えめにする心がけも必要です。

症状は、
1.少量の出血
2.下腹部につっぱった感じの軽い痛み(下腹部痛は感じない場合もある)

少しでも兆候がみられたら診察を受け、医師の指示に従うようにしましょう。状況にもよりますが、妊娠を継続できる可能性もあります。


症状 安静の目安

●断続的に多めの出血が続く場合

入院の上で絶対安静が必要。

膀胱にカテーテルを留置しベッド上に寝たままでいるようにすることが必要となる。同時に止血剤の点滴やHCG、プロゲステロン(黄体ホルモン)の注射なども必要な場合も多い。

●腹痛を伴って出血がある場合
●出血が赤色または暗赤色の場合
●血が持続している場合

入院の上で安静管理が必要。

歩行は洗面、トイレ程度にとどめ、必要でない限りはベッド上に寝ているようにする。入浴、シャワーは原則として禁止するが、状態が落ち着いてくればシャワーは許可できる。

●腹痛がほとんどない場合
●出血が持続せず時々見られる場合
●出血とはいえないが、茶色いおりものは持続する場合

入院の上安静治療とするか、もしくは自宅での安静を必要とする。

入院で安静治療とする場合は、病院内での歩行まで許可されるのが普通だが、必要以外はなるべく安静を心がけるようにする。シャワーは許可されることが多い。入浴は状態によって許可される。
自宅での安静の場合は、布団を敷いておいて可能な限り横になるようにする。家事は禁止。シャワーは出血が時々少量ある程度であればかまわないが、入浴は避ける。

●腹痛もなく時々茶色いおりものが見られる状態の場合

通常は入院する必要はなく、また自宅で安静といっても布団を敷いておく必要まではないが、できる限りは動き回らないように注意すること。家事は重労働は避け、身体的に疲労を感じない程度にとどめておくこと。仕事は、事務的なものであまり動かないで済むもので、かつ適度に身体を休めることができるものであればかまわないが、そうでなければ療休を取って自宅にいる必要がある。
シャワーは許可。入浴は茶色いおりものが見られない日が1日以上あるなら許可。

 以上が、安静についてのおおまかな目安です。


 この他に、投薬治療と注射による治療が併用されることがあります。
 投薬では、止血剤と子宮収縮抑制剤が使用されることがほとんどです。
 ●止血剤 --- アドナ、タジン、スムリン、トランサミン、トラネキサム酸、ニコルダ、ヘキサトロン等
 ●子宮収縮抑制剤 --- ダクチル、ダクチラン、クラピノン、ズファジラン、ウテメリン、リトドリン、フレムーブ、ウテゾール、ルテオニン、ウテロン等
 注射では、以下のどちらかが使用されることがほとんどでしょう。
 ●HCG --- 妊娠黄体を刺激することにより間接的に黄体ホルモンの分泌を促進させる。
 ●黄体ホルモン剤 --- プロゲホルモン、プロゲストン、ルテウム、プロゲデポ等
   (黄体ホルモン剤は内服もある → ヒスロン、プロベラ等)



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