幸せのクローバーをさがして

潜在性高プロラクチン血症

不育症の検査をしていて、プロラクチン値の値が14.1
(基準値は1.4~14.6)だったので、
それが原因かもしれないなぁって事で検査をすることに。
潜在性の高プロラクチンの疑いです。

この検査はいつでも(周期関係なく)できる検査で、
あたしは朝一番に病院へ。
2階の部屋でしばらく休んだ後に、看護師さんが注射器を持って
入ってきました。

注射を打つ前に一度採血して、TRH(甲状腺刺激ホルモン分泌ホルモン)
を注射して、15分後と30分後に2度採血します。
その注射をするときに、すごく気分が悪くなって、
なんともいえない気分の悪さです。

その結果、潜在性高プロラクチンと言う診断が下りました。

TRH注射前    9.0
TRH注射15分後 110.1
TRH注射30分後 85.1(基準値6.1~30.5)

そのため、テルロンを服用になりました。
妊娠するまで飲み続けて、妊娠したらやめるそうです。


詳しくは↓まで。

プロラクチン(PRL)は脳下垂体から放出されるホルモンで、
乳腺を刺激して乳汁を分泌させるように働きます。
普通は妊娠が成立するとやや分泌が増え、
分娩の終了とともに急激に分泌が増加、
赤ちゃんが乳首を吸う刺激(吸綴刺激)も加わって
母乳の分泌を促します。

PRLは、妊娠していない時にもごくわずか分泌されているんですが(14.7ng/ml以下)、何らかの原因で妊娠していない時に
分泌が増加すると、視床下部の刺激ホルモンを抑制して、
排卵障害や黄体機能不全を引き起こします。
そのため月経が不順となったり、さらに不妊症になったりします。

また普段は正常な量のPRLが分泌されていても、
ストレスを潜在性高プロラクチン血症といいます。
この場合でも、排卵障害を起こします。
無月経患者の約20%に高プロラクチン血症がみられるそうです。

治療は、高プロラクチン血症が軽度で妊娠を希望されない場合には、
そのまま様子をみる場合もありますが、
それ以外、特に妊娠を希望される方には薬物療法が必要です。

脳腫瘍の場合で腫瘍が大きく、視野狭窄などの症状がある場合は
手術による摘出が行われます。

薬物療法は、プロモクリプチン製剤(商品名:パーロデル、パロラクチン)・テルグリド(テルロン)などが内服投与されます。これらの薬、特にプロモクリプチン製剤は副作用として吐き気があるので、
飲み始めは少量から始め、慣れてから常用量を服用します。
服用期間は妊娠するまでで、妊娠すると休薬します。

ただし、服用を続けても胎児や母体に悪影響はないと言われています。

高プロラクチン血症は黄体機能不全と同じく、不育症というより、不妊症の問題であると考えられていましたが、最近、高プロラクチン血症が妊娠維持にとって不利な免疫状態に誘導することがわかってきました。
高プロラクチン血症の反復流産患者は有意に高ナチュラルキラー(NK)細胞活性を示すことが判明しています。



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