焼津界隈の旬の旨いものをネタにしている当ブログだが今回はあまりの旨さに冷凍物をご紹介。
今週初めのこと、港を出港する遠洋船を見送りに行ったらバッタリ会ったのがHさん。彼は前日入港したばかりの同じく遠洋船の乗組員。彼も懐かしい仲間を見送りにきていたのだ。
久々の再会を祝した彼が言うには、とびきりいい魚が手に入ったんで分けてあげると。一昨日になり彼が美人の奥さんと持ってきてくれたのは冷凍のカツオとマグロ。マグロがとびきりかと思ったらそうではなく、カツオがいいのだという。

そのカツオを食べてみて驚いた。アブラの乗り具合は大トロ以上で舌あたりはとろけるよう。カツオの風味はしっかりあるが独特の生臭みはまったくない。焼津では2年前からS-1カツオと称して極上カツオのブランド化を図っており、小生も何回か食べたが間違いなくそれ以上の味である。

S-1カツオとは特別選別した一本釣りのカツオを船上活〆脱血装置を使って血抜処理した後-20℃のブライン溶液で急速冷凍したもの。そのS-1カツオより美味しいとは一体何モノかと夕食後彼に電話して聞いてみた。 彼が笑って答えるには、一番美味しいものは市場には出さないんですよ、家族や知人のおみやげに抜き取っておくんですと・・・・。
小生が食べたのは昨年秋、東沖(三陸沖のことです)で捕れたS-1トロカツオで、その中の一番美味しい物を船員が市場に出さずに超低温倉庫に取っておいたものだそうなのである。道理で見たこともない美味しいカツオだと納得した。
さて、カツオを褒めるばかりではおもしろくないのでモツラの技のご披露を少々。都会に住んでいる魚好きの半可通の口癖は"やっぱり冷凍はダメだね"というもの。確かに、サヨリやシラウオを冷凍、解凍すれば美味しいわけはないが、焼津のS-1ビントロやカツオを上手に冷凍したものは鮮魚もはだしで逃げ出すおいしさなのである。
冷凍は船乗りに任せるとして、我々消費者にできるのは如何に美味しく解凍するかということ。 合羽橋あたりに行って解凍用シートを買ってくるのも一法だが、モツラのいつもやっている方法は冷凍のマグロ、カツオをキッチンペーパーにくるんで発泡スチロールに放り込んでおくというもの。約半日で見事に解凍されて、まず失敗はない。唯一の失敗は解凍中であることを忘れて一日放っておいてマグロ、カツオをダメにすることだが、これさえ気をつければ冷凍魚は自宅で美味しく食べることができるのである。

焼津にお越しの際はインターチェンジ近くの魚屋で冷凍マグロ、カツオをお買い求め戴き、美味しく解凍していただきたい。