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2022年08月24日
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テーマ: 実習(23)
カテゴリ: 病院
おはようございます


今日は実習日誌を短時間で書き上げるための一つのテクニックを紹介します




毎年実習生が苦悩している実習日誌ですが、普段書き馴れていない人は日誌を書くのも一苦労です




当院へ来る実習生に話を聞くと、最初は書くまでに2~3時間かかったと言う話もざらに聞きます




慣れてくると1時間かそれ以内で書けるようになる子も多いですが、とにかく実習日誌は実習を行う上でかなり重要な作業の一つであることは間違いありません




この実習日誌に関して一つ簡単な工夫で記載する時間を大幅に短縮できる方法があるので、今日は日誌の書き方について解説します





実際に実習へ来た実習生たちにも伝えて効果が出ているので、是非これから実習を控えている学生たちの手助けになればと思います






1.いきなり書き始めない


まず大事な事はいきなり書き始めないと言う事




実習日誌は大学ごとによって書式が決まっていると思いますが、だいたい共通しているのは




​今日の目標、1日のスケジュール、考察​




この中で今日の目標や1日のスケジュールはそこまで記載に時間を要しませんが、最も時間がかかるのが考察です




目標は事前に指導者と打ち合わせたり、1日を通して体験した内容から収穫や課題だったことを記載するのでそれほど時間はかかりません




スケジュールに関してもただ行った事実とその時間を記載するだけなのでここもさほど時間はかかりません




一番の難敵が考察です






だいたいの実習日誌はこの考察のスペースが一番多く記載欄があり(A4の1枚~1枚半ほど)、フリースペースを0から埋めていくものがほとんどなので最も頭を悩ませるポイントです





考察はなにも考えなければ体験した順番に内容を書き始めていくのが一般的ですが、この書き方だととにかく多重課題が多くなります





多重課題としてはまず 体験した内容を思い出しながら書く、次に何を書こうかを考えながら書く、空白を気にしながら引き伸ばして書く 





多重課題になると人間集中力が途切れてくるので、最初にやるべきは いきなり書き始めたい気持ちを抑えて、一度手を止めること です






そして考察を書く際の骨格を作ることを優先し、文章を書き始める前に 日誌に今日何を書くのか



2.2~3項目の大項目を作る


具体的にはまず今日見聞きしたいくつかのトピックの中から日誌で取り上げる題材を2~3個選びます



実習に来ると見聞きすること全てが新しい事なので、体験したことを全て書きたくなる学生さんもいますが、 情報を取捨選択することもソーシャルワーカーとして一つの重要なスキル になります



例えば ①Aさんとの面談に同席した場面②他職種とのカンファレンスに同席した場面③指導者からの振り返りで言われた言葉




上記のように今日1日に体験した場面を切り取る作業から始めます




3.項目にタイトルを付ける






先程の例で言うと


①Aさんとの面接場面でSWの使っていた面接技術について


②他職種カンファレンスから見えたSWの専門性について


③指導者からの振り返りで得た自己覚知の重要性について


のように各テーマごとの骨格を先に作ってしまいます



テーマ付けまで終われば、おおよそ自分が今日何を書きたいか(書けばよいか)がかなりはっきりとしてきます




ここまで出来れば後はそれぞれ文章として一つずつ内容を記載していくだけなのですが、ここまでの作業だけでも多重課題をかなり軽減させられます




既に日誌の骨格は出来ているので、あれこれ考えずに後はタイトルごとに一つずつ集中して書くだけになります




4.事実、考察、収穫(又は課題)の順で記載する



これだけでも十分時短効果は認めるのですが、さらにもう一つ書き方の工夫があります



それは 毎日書く内容を固定化すること




具体的には 事実、考察、自分が得た収穫(又は課題) の順番で毎回内容を書いていきます




例えば先程の



①Aさんとの面接場面でSWの使っていた面接技術について で考えると



面接場面でSWが相づちと反復を使っていた (事実)



相づちは相手との信頼関係を築くうえで重要なスキル。反復は相手への共感と話を理解してくれているという安心感を与えるのに重要なスキルだ (考察)





相づちは普段も使っているし、すぐにでも取り入れられる。反復は普段使わないので、相手の発言を注意して聞きながら咄嗟に要約して言葉に出来るか不安が残る (収穫又は課題)



の順番で思ったことを書きだします



どんなテーマであれ、体験した場面を取り上げた時点で何かしらの事実(見た場面、聞いた内容、自分が話した内容 等)がそこにあるはずなので




まずは事実を書いて、それに対して自分が考えたこと、感じたことを書き、最後に自分だったらどうするかを書くことを一貫して行うと日誌を書くことに慣れていきます




毎回違う内容で書いているとなかなか書くスピードは上がりませんが、書く内容をこの事実、考察、収穫課題で統一すれば書き方に慣れてきて、書けば書くほど日誌にかかる時間は短縮できるようになります




5.記載例


以上を踏まえて、例に挙げた①について実際に日誌を書くとしたら以下のようになります



①Aさんとの面接場面でSWの使っていた面接技術について


 面接の際にSWは時折相づちを打ちながら、話を聞いていた。そしてクライアントの「入院したことで仕事を辞めさせるのではないか」という言葉に対して、「仕事のことについて不安があるのですね」と反復していたことが印象的だった (事実)

 この場面から2つの気付きを得た。一つは相づちを打つことでSWが自分の話を聞いてくれているとクライアントにも伝わり、安心して話を出来ているように感じた。最初は顔がこわばり緊張した様子だったクライアントが、徐々に表情も穏やかになり自分自身のことを話し始めた所が特に印象的だった。
 このことから相づちを打つことで相手にこちらが話を聞いていることを伝える効果があり、その結果相手に安心感を与え、信頼関係を築くことに繋がると考えた。

 2つ目は相手の言葉、特に感情を反復して伝えたことで、よりクライアントが話をしやすくなったように見えた。実際にこの後から「派遣社員と言う立場で会社から首を切られるのではないか、とても不安である」と自身が会社でおわかれている状況や、自身の感情をさらに話してくれていた。
 このことから相手の言葉、特に感情について発した言葉を見逃さずにSWが反復することで、相手に共感を与えてより話が深まっていくのだと考えた。 (考察)

 実際に私が面接場面に入った時には相づちは意識して出来ると思う。反復に関しては面接でこちらが聞きたいことに集中して、上手く相手の感情を拾い上げることが出来るか、また面接中に咄嗟の判断ですぐ相手の言葉を反復することが出来るかは少し自信がない。
 これから実際にクライアントとの面接場面ではまずは相づちを意識してクライアントとの信頼関係を築くところから始めていきたい。相手の発言の中から感情に関する言葉が出た時には見逃さずに相手へ反復することも面接場面における課題の一つとしたい。 (収穫又は課題)



*まとめ*

一番重要な事は実習日誌をいきなり書き始めないこと




まずは今日の日誌に書くテーマを2,3個挙げる




テーマが決まればそれぞれにタイトルを付ける




後はテーマごとに今日見聞き・体験したこと(事実)、体験して感じたこと(考察)、自分自身への評価(収穫又は課題)の順番で書いていく




その日の課題が見つかれば、明日の目標に課題を記載すればOK!



収穫があればそれをさらに伸ばすでも良いし、まだ未体験のことを課題に持って行っても良し



時間のかかる学生さんほど、思いついた順番に書いていき、「今日どんなことがあったかを思い出しながら書く、次何を書くか考えながら書く」と言う多重課題に取り組むので時間がかかります



まず最初に日誌の骨格を完成させてから、一つ一つのテーマに集中して書く方が圧倒的に時短になります



さらに事実、考察、評価の順で書くように書く内容を統一してしまえば、毎回書く内容を悩む必要もなくなります




慣れない実習生活で心身ともに疲労していると思うので、せめて記録は早めに終わらせて、残りの時間をリラックスして過ごせるように試してみて下さい



あなたの実習期間が実り多いものになるよう、実習指導者の一人として遠くから応援しています!!!





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最終更新日  2023年06月30日 06時44分32秒
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