そういちの平庵∞ceeport∞

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願い




誰が始めたかわからないけど

水が一リットル幾らとか

土地の値段が幾らとか

りんごが一個幾らとか

などと

僕らはこの星で生まれた

他の生き物達も

命も自然も無償で与えられ

なのになぜか僕等はあらゆるものに値段をつけるのだ

僕等生き物が生きるのに食べ物だって空気だって水だって

やっぱり分かち合うしかないのに

ここからここまでは自分の土地

ここからここまでは自分の国

ここからここまでは自分達の海

などと

空を飛ぶ鳥も

海を行きかう生き物達も

そんなことにはお構いなく

この星の上を自由に行きかう

パスポートもピザも持たずに

僕らは地球の底に眠る油を汲み上げる

油は微生物達で作られた化石燃料だ

そう大地の恵みが僕らに石油を与えた

無償で与えられた自然の恵み

売り買いしてるのは僕らだけ

恵みを奪い合い殺しあうのも僕らだけ

手の届かない月の土地も売買され

そのうち天体にも値段がつくかもしれない

お金がなければ生きていけないのだろうか?

本当は違うのだ

もし本当にそうなら僕らは他の生物に莫大な補償金や賠償金を支払わなければならない

だけど、他の生物達は我々の日々の糧となり

或いは、種が滅び

遺伝子までいじくられ

或いは薬物の実験に用いられ

そんなことを考えると僕らのしていることって何なんだろうか?

自然から奪い

値段をつけ

売り買いし

なお、破壊し

殺し合い

自分達の罪深さに怯えたり憎んだり

僕ら人間の同胞の3分の2は今日食べるものも無く

持てるものは更に持とうとする

それは、ミサイルであったりベンツであったり

僕らのしてることを見つめ直さないと

僕らは多分生きられない

肌の色や貧富の差

言葉や文化に宗教

ほんの少しの違いで憎みあったり殺しあったりするのも僕らなんだ

他の生き物達はどれだけの違いがあろうと自分自身であることに満足し

決して、自分の分を超えようとはしない

それは存在してることに不満が無いからだと思う

僕らはそんなこの星に生きる他の生き物から学ぶしかないのかもしれない

人間が人間のことだけ考えないで

一人一人が自分のことだけ考えないで

宇宙に浮かぶ

この奇跡の星で

調和できたら良いなあと思う

僕らは万物の霊長や弱肉強食の頂点に立ってるわけじゃない

きっと自分で自分の首を絞めながら

この星の生き物達を巻き添えにしてるだけに過ぎないのかも知れない

願わくば平和を

願わくば調和を

願わくば共生を

願わくば安らぎを


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