MURDEROUS PLOT

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傘【司馬夢】



傘を持って出かけよう。晴れの日も、雨の日も。





「シバ君~、今日一緒に帰らない~??」
「あ、ずるーい、私とかえろうヨー」
教室で、女子は皆蒼い髪を持つ男の子に、しきりに話しかけている。
その男の子の名前は、「司馬葵」。とっても、女の子に人気の子。そして、自然に『人を思い遣る』という行為が出来る人。私の憧れ。
私も、彼みたいになりたい。皆から愛される、そして皆を愛せる人になりたい。



教室に居てもする事が無いので、私は一人で家への道を辿り始める。
とぼとぼ。とぼとぼ。




どれだけ歩いただろう。私は見知らぬ公園へと辿り着いた。遊具が沢山ある、公園に。
「うわぁ…」小さい子が作ったのだろう。砂山がまだ形を残している。
私にも、そんな時があったんだよね。そう思って、なんだか年をとったなぁ、と感じた。


「~??」何かの鳴き声が聞こえる。どんな声とは言えないような、今まで聞いた事の無い声だ。
私は、慌てて近くの茂みをあさりはじめる。程なくして、それは姿を現した。
「…あ、イタチ…??」
スポーツ関係の部活動がよく使う、スパイクとやらの中に、フェレットだかイタチだかわからないけれど、可愛らしい動物が座っている。
そっと抱きかかえる。そっと頭を撫でると、嬉しそうに目を細めた。「~??」と、弱弱しく鳴きながら。
「…もしかして、迷いイタチさん??」
そう尋ねてみると、イタチさんは少し首を縦に振った。答えてくれたのかな??でも多分、気のせいだよね。
私は、イタチさんをそっとスパイクの中に戻した。もしも誰かが捨てたのならば、こんなスパイクに入れていく筈が無い。
きっと、私以外の誰かが、この迷いイタチさんを発見して、此処でこっそり育てているのだろう。
僅かながら、スパイクの中にパンの切れ端が置いてあったから、多分そうだと思う。

私は、家がアパートな為、イタチさんは飼う事が出来なかった。だから、せめてと思い、スポーツバッグから、小さな折り畳み傘を取り出した。
そして、それを組み立て、地面に穴を掘る。深く掘り終えたあと、傘の柄の部分を地面に突き刺した。そして土をかけて柄の部分を埋めた。
「これで、雨が降っても大丈夫だよ。迷いイタチさん。」
にっこりと、そう迷いイタチさんに伝える。するとまた「~??」と鳴いた。



「それじゃあね。迷いイタチさん。」
そう言い残すと、私は公園の入り口へと戻る。公園の名前は「十二支公園」だった。忘れないようにしよう。
また、迷いイタチさんに会いたいから。







まさか、司馬君がその迷いイタチさんのスパイクの持ち主だったとは、と私が呟く日まで、あと10日。





まさか、この傘の持ち主が君だったなんてね、と司馬君が呟く日まで、あと10日。








長い長いイタチごっこの、始まり始まり。
















雨の日も、晴れの日も、傘を持って出かけよう。












きっと何処かで役に立つ。
















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製作時間40分。…短っっ!!!!!ま、手抜き文だしね。当然かな。



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