ハセガ座【紙粘土作品展】~レ・ミゼラブル~

ハセガ座【紙粘土作品展】~レ・ミゼラブル~

Frank&friends



1幕は ミュージカルMITSUKOのコンサートバージョン
2幕は フランク・ワイルドホーンとその仲間達によるSONGS

フランク&小池修一郎制作、一路真輝&井上芳雄出演の「MITSUKO」は、
オーストリアで1回きり上演されただけで、私は観られるわけもなく、
今回のコンサートで初めての観劇となる。


1892年、光子は、オーストリア・ハンガリー代理公使のハインリッヒと出会い、結婚。海を渡る。

1892年といえば、明治25年。

川上音二郎一座が東京に初めて壮士芝居を開演した年だ。


女性には結婚の意思など示せない時代の国際恋愛結婚。

その後、偏見の厳しいオーストリアでの人生・・・といったストーリー


ハインリッヒを演じるのは、かつてエリザベートのトート役として来日したあの マテ・カラマス

ハインリッヒと光子の間に生まれ、現在のEUの礎となる”パン・ヨーロッパ”を提唱したリヒャルトを演じるのは、井上芳雄。


日本語ナレーターで始まり、ハインリッヒのドイツ語のナンバー、ハインリッヒ&光子のデュエットはドイツ語と英語、それから、光子と両親のナンバーは日本語、
リヒャルトの全ナンバーがドイツ語という、3カ国語が美しく混ざり合って、
フランクのわくわくするメロディーに乗って、流れてくる。

実際に交わされた言葉をそのままミュージカルにしちゃったんだな。


さすが オーチャード・ホール

音楽と声が、ホール中に響き渡って、注意して聞かなくても、ビンビン届く。

マテは、トートの時のワイルドさはなく、上品な伯爵を淡々と演じていた。

途中、日本語のソロナンバーもあったが、そこは、おとなしく歌っていた。


芳雄君の歌は、またパワーアップしていた。

迫力が増して、ボリュームもすごいことになっていて、ドイツ語でも変わらず堂々と歌い上げていた。

そして、やっぱり、立ち振る舞いが非常に美しい。

同じ重力を感じさせないふわふわ感。

どんなときでも、全てが丁寧で、軽い。

芳雄くんの存在そのものがファンタジーだ。


そんなこんなで 一幕が終了。

2幕では、フランクのミュージカルナンバーを仲間達が歌う

仲間達というのは、マテ・カラマス、鹿賀丈史、マルシア、
井上芳雄、安蘭けい、あとなぜか田代万里夫
それからアンサンブルとして家塚敦子、池谷京子、岡本茜、
佐山陽規、中西勝之、中山昇


Jekyll&Hydeより
まずコーラスが「プロローグ~嘘の仮面~」
次に、ルーシーの衣装でマルシアが「Bring On The Men」
乗りのいいナンバーが続く。

そしてやっと、鹿賀丈史登場
もうハイドになっている。
マルシアに絡んできて、背中を撫でて・・・
マルシアとデュエット「」Dangerous Game」を歌う。

鹿賀丈史は退場し、マルシアのソロ「A New Life」
そして鹿賀丈史が再登場し「Outside Jekyll's Lab」「This Is The Moment」
「First Transformation」「Alive」を続けて歌う。

すごい嬉しい、たまらん流れ。

鹿賀丈史のド迫力と重さは、オーチャードホールで艶めかしさを放って
一層磨きがかかっていた。
衣装は、深くて渋いシルバーに妖艶な光沢がかかっており、一方、首には、
黒地に白水玉(?)のスカーフと巻いていて、一瞬の隙を作ってくれているが、
全体的に全てがハイドだった。
こんな妖艶なスーツを自然と着こなせる人は、鹿賀丈史のほかに日本の芸能界に
いないだろう。


Rudolfから
「プロローグ」
井上芳雄による「私という人間」
アンサンブルによる「美しき戦争」「愛してる それだけ」
井上芳雄&池谷京子による「それ以上の・・・」
井上芳雄と安蘭けいによる「ただ君だけのために」


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: