PR
Calendar
Freepage List
気がつくと朝になっていました。
寝たのか寝ていないのか自分でもよくわからない。
いままでのことがただの悪い夢だったらいいのに・・・。
頭もぼんやりしたままでした。
でもすぐに現実にたたきおこされました。
とにかく、病院にいかなくてはならない・・・。
ぐらぐらする頭で、なんとか身支度だけして病院へ向かいました。
今後のことを相談しなければなりません。
やっぱり、彼に病気のことは知らせられない。私はきめました。
彼は先が長くないなんていわれたら、ショックを受けて病気と闘う気力をなくしてしまうだろう。
たしかに直る病気じゃないのかもしれない。
でもあと何ヶ月っていわれたわけじゃない。もしかしたら、あと数年一緒にいられることだってあるのではないかしら・・・。
自分にいいきかせました。
そうだ、あと3ヶ月っていわれて何年も病気と闘っている方だって世の中にはたくさんいるんだ。
彼は若いのだし、もともと元気なひとなのだから、きっと本人の気力しだいでお医者さまをびっくりさせるようなことだって起こせるのではないかしら。
そうだ、私が彼をまもって、死神にまったをかけることだってできるかもしれない。
このさい私が死神とケンカしたってかまやしない。
そこまで、おもっていました。
そして、病院でお医者さまには、彼には告知をするつもりはないこと、また病院にいてもただ安静にしてもらうしかできないのだから、退院してもらって家で一緒にすごしたいとおもっていることを伝えました。
お医者さまは「ご本人の覚悟のためにも告知をしたほうが・・・、ご家族との信頼関係にも問題がでるのでは?」とおっしゃいましたが、
私は「直るなら告知してもいいとおもっています。でも直らないのに告知するのは彼をがっかりさせるだけです。彼もなぜあえていわなかったのかわかってくれると思いますし。」と答えました。
するとお医者さんは、「では告知はなしということで、退院は病院の側の都合ということでお話するようにします。」とおっしゃってくださいました。
そしてあらためて彼と一緒に初めてきたような顔をして話を聞きました。
お医者さまは「こちらの病院は古いので工事がはいっていて、いまベット数がたりないのですよ。ですから、いまこれといって心配ない方には退院をお願いしているので・・・。」と笑いながらお話になりました。
すると彼も納得したようで、「そうですね。自分でもなんだかさぼっているみたいで、心苦しいぐらいです。」と笑いながら返していました。
私も一緒にわらって聞きました。
本当にそうだったらいい・・・。
彼にとって私とゆっくりいられる長期休暇なんだ・・・。
ぼんやりと夢みるように考えていました。
そうだ、どのぐらいの期間かはまだだれもわからない。
でも1日でも一緒に長くいるために私は彼の盾にもなろう。
そして彼の精神的支柱、心の杖となって彼を支えてあげなければ。
そうだ、私がしっかりたっていなきゃいけない。
だれよりも心細くて、悲しくて、不安なのは彼なのだから。
すっかり笑わなくなってしまった彼の笑顔を久しぶりにみながら、私は決意していました。

クリアライトシルバー(さびない銀器)のキャンディーポット
ちょっとおしゃれなギフトです。