Diary

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part3



しかしこれ以上やるには危険が伴う気がする。バレてしまうんじゃないか、しかしいつかバレる、というよりするだろうから、早いか遅いの差ではないんじゃないか。でもそれが本当に自分自身にできる勇気がないような気がする。しかしその間にも時は過ぎてゆく。どうすればいいんだ?
対策としてなにげなくメールをすること、そして中身は…?

彼女の方から見解すると、アプローチが足りないんじゃないか?
これじゃただの実験仲間なんじゃないか。だから気付かないのかな?それとも気付いていてあえて相手の様子を伺いながら行動しているのかも…。
もっと私自信が気付かなければならないんじゃないか?

金曜日、彼女の方から携帯交換、そのときも楽しく話した、うれしかった、気持が舞い上がって。
土曜日、メール私の方から送る長文で返ってくる。
日曜日、彼女の方からメールが届く、送る、私の方から電話する、2時間話す。
月曜日、彼女の方からメールが届く、返す。実験では何事もなかったかのように終わる。これは俺の勘違い、それともなのかな?
分からない…。

この胸の高鳴りはなんだろう、背筋がぞくぞくする。この気分。
ものすごい高揚感が僕を包み込んでいる。メールの音に。
どうするか、どうしよもないのか。こちらの勘違いだとしても動き始めたことには代わりはない、進むしかない、後戻りはできない、過去の失敗を繰り返してはいけない。頭の中が彼女のことで飽和している。放電するには抵抗をいれる、その抵抗とは。早くしないと破裂しそうだ。どこにあるのか。

寂しい、20年間彼女もできず電車の中で人目惚れの憂鬱な毎日、この孤独から…。自分を表現できる素手のなかった過去から比べたら前進しているのか、苦しみもがき、涙も出ない。

 虚しい、でも希望が見える。何か分からないけれど、何も変わっていない現状なのに視野が広がった。期待に満ち溢れた気持ちが。今までにない何かを発見したのである。今まで足りなかったものがハッキリした、気持ちだ。虚空でしか生きられなかった自分に気付いた。強迫観念や被害妄想、固定観念、自身過剰に怯えて何も出来なかった。苦しかった、そんなものどこにも無かったのに、恐くて自分が作り上げた世界で生きていた。ある女神の出現よって一変した、すべてをさらけ出すことができた。形や気持ちなどに捉われない。確かにその女神の強奪には失敗したが、何かを残してくれた気がする。今まで気づかなかった自分を。こんな恋は初めてかもしれない、もしかしたら恋をするのは初めてかもしれない。過去の人にこんな気持ちは抱かなかった。こんな目線で見たことない。痛いのである、このどうしようもない気持ち。








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