Wyhappyの部屋

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海外見聞録(中国の巻)その1



12.13(水)

 朝5:15起床し、上野から京成スカイライナーに乗り、同行のOチャンと同席し8時に成田に到着した。前日に宅急便で送っていた荷物の受け取りをした所が、バッグが開かずに、配送業者にクレームをつけた。2年前にアメリカへ行ったときに買ったものなので、かみ合いがうまくいかなかったようだ。
 その後、エレベータの前でバッグを開けて、昨日受け取った部品をバッグに詰め込む。なにしろこれから俺たち二人は密輸の運び屋となって、シンセンまで部品を運ばなくてはならない。手荷物ではばれる恐れがあり、シンセンや香港で没収されると明日からの生産に影響を及ぼす可能性がある。だから、慎重に部品をバッグに詰めた。そして、何食わぬ顔をして搭乗手続きを行った。

 9時過ぎに日航のサービスセンターであるサクララウンジへ行く。なんでもここは正規料金を払った客と多分ビジネスクラス以上だけが入場できる仕組みのようだ。まだ朝なのでコーヒーと豆菓子を食う。それでもOチャンはビアーを飲んでいる。他にも酒を飲んでいる人はいた。
 9:35にアナウンスがあり、搭乗口に行く。これから約6時間の間タバコが吸えないと思うとかなり憂鬱である。酔って寝る振りをしようと思っていた。

 JAL413便は10分遅れで10時に成田出発。寝不足のためウトウトしていると、11時ごろから機内のサービスが始まる。始めはモルツビール、次に日本酒、最後にワインを頼む。昼食は鶏肉とパスタと海苔巻と鯨肉らしい佃煮とパンという、とても国際色豊かな不味い弁当が出た。途中時差の1時間を調整し、現地時間の2時10分に香港空港に到着した。

 それから深センのホテルまでがやたら長かった。入国審査が終わり、両替をした。1$は約15.3円であった。香港空港を出てバス乗り場にきて2時40分に久しぶりに煙草を吸う。実に6時間ぶりのタバコだ、これには感動してしまう。
 バス停留所前にて28HKDでチケットを購入、3時10分発で2階建てバスの1階に荷物を置き2階の後部座席に乗って発車した。これが又判らない。何しろ説明がない、尤も説明があったとて中国語は、頭から判らないが、、、、とにかく、50分位乗った2つめのバス停で(線路を超えたところで)降りる。そこが、上水駅(シャンスイ)だった。

 駅のすぐ下で降ろされ、エスカレータを使い駅に入る。羅湖((louhuローフウ)までのキップを20HKDで購入、キップはテレホンカードみたいで、改札口はまるで、デイズニランドの入場口のようだった。その後シンセンの中でも時々見られたので、これは中国人の好みかもしれない。
 Oチャンがトイレに行くので交代で荷物の番をする。中国では置き引きやかっぱらいの類が多いと聞いていたので、十分と目配りしたが、中学生か高校生位の比較的センスの良い制服を着た学生と子供を抱いた若い奥さん達、それに何やら怪しげな中年の中国人たちが次々と通ったが、それらしい事件には会わなかった。駅の周りは高層のアパートが立ち並び、人の行き来は多いようで、電車は頻繁にあるようだ。

 少し待つと電車が来た。冬は冷たいのだろうと思ったが、イスはステンレスが剥き出しで、割と衛生的な気がした。車内には少しの広告が眼につく。向かいには日本人と変わらない中国人の夫婦やビジネスマンが座っており、昼間の千代田線みたいな気がした。風景が変わり、10分ほどして目指す羅湖に到着した。

 羅湖はシンセンの入り口で、駅との間には川があり、しかも鉄条網が張ってある。密入国者を厳しく取り締まる必要があるからだそうだ。何故通関がうるさいのか?そのことは翌日シンセン工場へ行くときに理解した。
 10分ほど歩くと、また入国審査があった。外国用らしい所へ行ったが、パスポートを見せると、「キャン ユウ スピーク イングリシュ?」と聞かれる。「イエス、ア リトル」と応えた。すると、「アップ ステア」という。どうも間違えたらしい。そう言えば、2ヶ月前に中国人の先生が「案内がわかりずらく、間違いやすいので気をつけなさい」と言っていた事を思い出す。

 イミグレーション(入国審査)は2階にあった。10人ぐらいは並んでいたが、Oちゃんによると、いつもより人が少ないという。ここでの検査が一番厳しいらしい。明日から生産ラインに入れるための部品を約5000個も持っていったが見つかると、部品が没収され、困ったことになる。少しは緊張したが、あっけなく密輸団はパスした。?(なんだあ、シンセンへの道は割と楽なのね?)一応荷物の中身をチェックする器械があったが、若い係員達はオシャベリをしている。多分良くは見ていないのだろう。

 特別区であるシンセンにやっと入った。駅の中にはホテルの窓口があり、女の子がすぐに車を呼んでくれた。10分ほど待っているとワゴンで迎えに来た。駅からは約10分でイエハイホテルに着いた。フロントでチェックインするが、日本語が判るので、安心する。
 部屋に到着した時間は5時半、5分後に電話がなった。現地社員の王ちゃんからだった。すぐにSチャンに代わり、到着した頃と思い電話したとのこと。「今夜はウエルカムパーテイをやるので、6時半頃ロビーで待ってくれ」との伝言だった。

 工場では上履きが必要とのことで、それまでの時間にOチャンと隣の百貨店に靴を買いに行く。気に入ったナイキがあったので、買うことにした。早速、売り子と交渉したが値引きはしてくれなかった。5年前の北京では随分とまけてくれたのに、時代が変わったのか、シンセンがそうなのかは判らないが、あきらめることにした。500元を超える買い物はワーカーのほぼ1ヶ月の給料に相当するらしく、売り子が4,5人ほど集まっていたには驚いた。ついでに財布も買ったがこれも同じで3人の若い売り子がついてくれたが、値引きはしてくれなかった。デパートでは本物を扱うことと値引きはしないということを後で教わった。

 ホテルに戻り、シャワーを浴びた後、ロビーに行くと先行の3人とSちゃん達3人がいた。タクシー2台に分乗して目指す中華レストランに行く。
 夜のシンセンの街は活気に溢れていた。新宿の歌舞伎町に顔が同じでも言葉が違う大勢の人が交錯しているといった感じ。レストランの前にはチャイナドレスを着た若いお姉ちゃん達が待ち受けていて、水槽にいる食材(魚、海老、蟹、貝などが生きている)の注文を取っている。何を言っているのかまったく判らないし、聞かれても答えられない。上海蟹を食べたかったが、もう終わりらしい。Sチャンたちが交渉している間は隣のレストランの食材である蛇を見ていた。淡白で旨いらしいので今度食ってみるか?と思ったが、隣の店は生きが悪いらしい。蛇は取れたてが旨いらしい。

 レストランの中に入ると、当然であるが全員が中国人であった。我々のテーブルだけが日本人であった。李さんの紹介の店で日本人はほとんど来ないという。大きなテーブルに男女9人が座って、本格的中華料理を食する。料理は本当に旨かった。
 途中でトイレを見に行った。驚いたことにボーイが中にいて、用事が終わるまで後ろで立っていて、手を洗ったあとのオシボリのサービスをしてくれる。1日中こうやってトイレにいるのが彼の仕事のようだ。もし、大きいのをしている間中待たれる方も落ち着かないと思うが、ボーイの方が臭くてたまらんわな。人口が12億もいるとこんな仕事もできるのだろうと思った。

 9時半頃にお開きにして、ホテルへ戻った。昨日寝たのが12時半で起きたのは5時過ぎと寝不足であったが、なにやかにやと寝たのは12時過ぎであった。アメリカに比較して時差がないことと、食い物が旨いことは随分と楽ではある。



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