旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

(五瓣の椿）（日）．（黒衣の花嫁）（仏）

製作　　　フランス１９６８年
監督　　　Ｆ．トリュフォー：

※最大文字数は全角20字まで。

原作　　　コーネル　ウオーリッチ
出演　　　ジャンヌ　モロー

『五瓣の椿』
製作　　　　松竹　１９６４年
監督　　　　野村芳太郎
原作（翻案）山本周五郎
出演　　　　岩下志麻／岡田英次／西村晃

ここのとこ、（サスペンス）映画を続けて観た。
懐かしい（仏）映画を改めて観てみて思い出した。

この映画を、観たときに”んんーんん”と、思ったことである．
ジャンヌ　モロー主演の（黒衣の花嫁）１９６８年作品
作品は、それ程の出来映えとは、おもえなかったが、
このころ、（仏）映画は、目白押しに封切られていて
好きなこともあり、次々と観ていいた．

ご存知のＦ．トリュフォー監督の作品である．
彼は、ヒッチコックの大、大心酔者で
『ヒッチコック．映画館．トリュフォー』という
分厚い本を出版し、その中からヒッチコックへの
熱い想いが、伝わってくる．
例外なく私もその厚い本を買い求め、大事にしている。

コートダジュールのあるアパートに住む独身の
男が、友人宅のパーテイーに訪れ、
そこで知り合った美しい女性に、テラスへと誘われ
男が、そのテラスから、転落死するところから、
物語は、始まる．

次にそこから、少し離れた町で、誰からか届いた
音楽会のチケットを持ち、座席に付くと魅力的な女性が、
横にいた．明くる日男は自宅に女性を招いたが
青酸カリで殺される。

三人目の男．．若き政治家．．
とこうして次々と５人の男が、殺される。
最後の殺しは、監獄の中だ。
オムニバスのような作りで、１人、１人
血祭りにあげていく復讐劇だ．

ここまできたら、
何か聞いたような．．す．じ．だなあーと
気が付かれた？
そう、（日）．．（五瓣の椿）だ．
こちらは、ご存知　山本周五郎作品だ．
岩下志麻が、お色気と、演技に開眼．　迫真の演技を見せた
１９６４年の作品．監督は、あの（砂の器）などで知られる
野村芳太郎．

どーも気になってあの時調べたところによると、
やはり原作はどちらも、（コーネル　ウールリッチ）だった．

そして、山本周五郎のほうは、ウールリッチの作品を
実に上手く舞台を江戸へ移行させた翻案ものだった．

だが、作品的にはこの（五瓣の椿）のほうが、
数段上である．

だからして、前者を観たときに見たような感じはあっても、
いまいち物足りなかったのだ。
ただ、モローは、このとき恋人で　時の人
デザイナーの　Ｐ．カルダンの衣裳をふんだんに纏い
そのころは、ためいきが、出たものだ．
（死刑台のエレベーター）から１０年．
成熟した女性美で堪能させてくれた．

しかしこの（五瓣の椿）．．
いま観ると　
今のテレビ時代劇のセットとは違いお金かけてる！
映画が、まだ、セットにお金をかけられる時代だったんだなー
豪華な脇役陣．
あの、狂気めいた美しさを見事に出した志麻さん．

丁寧な運び、セリフ　美術　演技
時代劇サスペンスの最高峰であろう！

後に　数回　リメイクされているが、遥か　及ばない。

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