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-小麦粉記-
まぐろっ!! 中
まだ雪が降るには早すぎる季節にも関わらず積雪は14年ぶりにこの時期に20センチを記録し、一日にして外の景色は真っ白になった。もう根雪になりそうな気配。
雪がキレイだなぁなんて思えるのは、たぶん振った日の最初だけで、あとは雪なんて厄介なだけの代物にしか思えなくなる。
誰にも踏まれていない雪を窓から眺めて、まっさらな雪をだれよりも早く踏みしめる感触は、清涼感と征服感がない交ぜになったしあわせな気分にさせてくれる。だけど、それも時間がたてば泥を吸って重くなり、ぐちゃぐちゃになって靴に汚れをつける。雪撥ねのスコップにまとわりついて、腕はシップのお世話になる。
あとは春の日差しが全部消してくれるのを待たれるだけ。
最初はいいと思えても後になればいやなものなんて、なにも雪だけじゃない。世の中、そんなもんばっかりだ。
そんなふうに、部室の窓から見える雪のつもったグラウンドを眺めた。
ただし、一人でだ。
雪の降った日から、「それじゃあ先輩、また、明日」といった佐山が弁論部室にこなくなった。
弁論大会出場のための応募締め切りは昨日だったが、結局佐山は現れず、今年の大会は我が校は不参加となり、一応いる顧問(担任)には苦い顔をされた。
かれこれ一週間以上だ。
あの日の、「まぐろ」の話をした次の日の晩から雪は降り始め、朝には街を白く飾ってから、佐山は部室に顔を出していない。
不登校になったというわけではなく、きちんと毎日学校には来ている。学校で顔を付き合わせる時間は激減して、一度も会わない日もあったが、それでも毎日来ているのはわかった。
彼女の、笑い声だ。
教室を移動する授業のとき、一年のクラスがある二階に下ると、物理教室の向かいの一年六組から、どういうわけか絶えず佐山の笑い声や話し声が耳に届くのだ。
あのスーパーネガティブシンカーの佐山の、やけに楽しそうな明るい声が。
一度だけ廊下ですれ違ったとき、奴は俺のことを見ようともしなかった。人が違ったように笑顔を振りまき、よく通る声でクラスメイトの話に参加し、もともとの可愛い顔をキラキラさせて、俺の横を素通りした。
アイツがよく話す友達がいたとは知らなかったし、いままで一度だってあんなふうに笑っているところを見たことが無かった。この一週間で佐山は、よく言えば「女の子」に。悪く言えば、「ばかばかしいくらい明るい奴」に様変わりだ。
俺はというと、あいもかわらずに部室でタバコをふかし、勉強に専念する毎日。不機嫌に話しかけてくる後輩もいないし、そいつのネガティブな後輩の思考パターンに呆れることもなく、振り返っても誰もいない部室でシャープ・ペンシルを走らせるだけ。
それは、今日も同じだ。
物理の時間が来ると少しだけ佐山のいる教室の前で立ち止まり、奴の声を耳に入れ、それから物理教室に入る。
今日も相変わらず「あはは、そうだよねー! そうそう、アレが面白いんだよ。…え? うん。あ! ほら見て見て。1時11分だって。縁起いいかも」なんていう声が気こてきていた。
佐山がいない部室でやる勉強は、ずいぶんとはかどった。そりゃそうだ。話す相手もいないし、余計な物音も無い。佐山が背中の向こうにいることで変に心臓が締まることもない。心は乱れていたが、集中力は心の乱れがひどくなるほど増していった。
あまりに変わりすぎた佐山に声をかけることもできずに、ただ部室で待っている俺は底抜けの阿呆だと思いながらヤケっぱちで勉強し、模試でいままで取ったことのない良い点数をとったが、部室にいるはずの後輩がいないことのショックのほうが俺には大きかったことが判明するまでそれほど時間はかからなかった。
周りの連中にどつかれてはじめて自分のてんすうをっ知ったくらいだ。
佐山が部室に来なくなって、そのまま三週間が経った。もう今年が終わる時期だし、毎日「寝る」「食う」「勉強」以外のことをしていないと三週間なんてあっという間だ。
あれから一度も佐山と話をしていない。向こうが避けている以上、こちらから無理に話しかけることもしないし、今はそれでいいと思う。
「今」の佐山が部室に顔を出したところで、それは「部室にいた頃」の佐山ではない。だから顔をださなくても構わないというわけではないけど、もう二度と部室に来ないと佐山が決めたのなら、それはそれでいいとは思っている。
人は、いつまでも同じではない。特に俺や佐山のような年だと、ささいな一言や何かの拍子にいままでの自分の世界がまるっきり変わってしまう事だって、たくさんある。その結果、それまでの習慣がパッタリ止んだとしても、それがその人にとっていいことならば、な。
佐山だって、バカみたいなネガティブ思考から脱却していつも回りに友達がいるような明るい人になれたなら、そりゃそっちのほうがいい。その代わりに部室通いをやめたなら、しかたがない。
…本心をいえばまた戻ってきて欲しいけど、佐山が自分を変えるために俺は邪魔だと思ったなら、それが佐山にとってプラスになるなら、それでいい。あいつは、俺といる限り「まぐろ」のように前向きにはなれないと、そう判断したんだろう。なら、先輩としてそこのところを受け入れてあげるくらいの度量は持ち合わせている。俺のほうが二つも年上なんだ。たとえあの小さい後輩のことをどれだけ気に入っていたって、近くにいないだけで気持ちが缶詰めみたいにキチキチしたって。だからこそだ。ずいぶんひがみっぽい感じではあるがな
。
それにどれだけ想っていても、そりゃ「いまさら」だ。もう俺は、卒業する。佐山はこれからに年間、まだ高校生ができるのだ。
佐山が俺と話さないことが、本当にあいつにプラスになるのかなんてそんなこと俺にはわからない。
わかるのは、この俺が佐山と話をしていないことがマイナスだっていうことだ。
そんなことを二次関数の因数分解をし、放物線を描きながら考えていた。
世の中は、因数分解でできているのかもしれない。一見すると一本の式、みんなが同じ一つの繋がった式の中にいるようで、実は二つ、三つのカッコでくくられて分けられる。
金持ちはこっちのカッコの中。貧乏はこっちのカッコの中。キレイなものはこっちで、汚いものはあっち。人気のある奴はこっち、地味なのはあっち。いじめられるやつはこっち、いじめるやつはあっち、見ている奴はその次のカッコ。
で、俺はこっちのカッコの中で、佐山はあっちのカッコの中だ。
放物線のグラフは繋がっているように見えたって、それも小さな点と点の集まりにすぎない。
ふと窓の外を見ると、佐山が男と二人で帰っていた。
とりあえず壁をけっとばして大穴をぶち開けた。
翌日。
たまたま進路のことで担任に呼び出され進路指導室に連行されたときに、ちょうど進路室から出てきた女の子とはちあった。
「あ、すいません」とこっちをろくに見もせずうつむきがちに謝る女の子に「お、悪い」と声をかける。何もいわなければ気がつかないままどこかへ行ってしまったかもしれないが、「え?」と俺を見上げつつすり抜けていく女の子の目が泣きはらしたように真っ赤で、短いポニーテールこそほどいていたけれどその小さい身長と体つきは、自然と俺に「佐山?」と口走らせた。
俺が名前を呼びおえる前にはぱたぱたと走って逃げられてしまったが、いつか持ってあげたあのはちきれそうなかばんとよく似たかばんを脇に抱えていた。
なにやってんだーという担任の声に呼ばれて仕方なく俺は佐山の走っていた向こうを、部室のある方を眺めるのをあきらめ、進路室の中で待っている担任へと向き直る。
「おまえ、タバコやってるだろう」と開口一番にいわれたときはさすがにびっくりしたが、「まぁ、ちょっとは」と答えると「灰とか吸殻はな、ケータイ灰皿にしておけ。弁論部の部室に堂々と灰皿おいて吸殻ほったらかしてんじゃねぇっつーの」
担任も高校の時から吸っていた口だという。ただ賄賂としてお気に入りのジッポを一つ奪われた。「生意気にジッポなんて使いおって。高校生は百円ライターにしろ」ということらしい。
進路の話としては地元の国立大学を受けないかということで、とくにどこの大学でも文学部にいければいいと思っていた俺は、話を聞いてすぐにそのランクの高い大学へと志望変更した。試験科目も一緒だ。
それまではとりあえず今受けても入るような大学で希望を出していたけれど、センターまでのこり一ヶ月半。担任いわく「まぁ、お前なら大丈夫だろう。模試もいい成績だったし、今からランクを上げても楽勝だ。試験で寝たりしなきゃいい」らしい。
勉強を事務的にこなせる性格で助かった。でなきゃ偏差値も上がらなかったし、他の連中のように悲壮な顔して問題集と格闘するはめになっている。
人生なんて、最初からゼロだ。 基本的に、くだらないことしか起きないものを、いちいち文句つけても始まらない。ならば数少ない好い事を目いっぱい大事にして、他のことはごく事務的にこなそう。
そう考え始めたときから、勉強は苦にならなくなった。
担任からジッポを奪われ進路を変更させられたあと、俺はまっすぐに部室に向かった。
部室に行くまでの廊下には誰の影も見えない。ずーっと続くリノリウムの床と、ステッチのような蛍光灯のライン。
となりには、担任も一緒に歩いている。なんとなく黙っていると気まずいようなきがして、特にきちんとした返答を求めるわけでもなく「先生、あのさ」とちょっとした質問をしてみた。
「先生が一番最高だと思う人と人との付き合いかたって、どんな関係ですかね」
担任は「なんだそりゃ」と宗教の勧誘でも受けたような顔になった。いつにもましてアホ面じゃねぇか。
「例えばさ、自分を変えようとしている人のことが、とても気に入っていたとする。別に愛情でも友情でも構いんだけど…そうすると、自分はそいつに側にいて欲しい。でもそれが変わろうとしている人の邪魔になるとわかったとき、邪魔だと判断されたときはさ、どうしたらいい」
担任は、すこし複雑な顔をした。
こいつならあまり考えもせずにぺらぺらとしゃべりだしそうだったが(実際、ホームルームの時間はべらべらとよくしゃべる。くだらないことばかりなので、あまり生徒からは尊敬されていないが)しばらく考え込むようなしぐさのまま、歩いた。
「ジレンマ、ってやつかなぁ」
「へ?」
「ジレンマだよ。ジレンマ。例えばだ、『テントにとどまれば餓死し、テントから出れば凍死する』っていう奴だ。どっちにしろ、死ぬ。お前の場合結局どっちを選んでも、その人はお前から離れてしまうわけだ」
とそこで担任は一度言葉を切った。
「…ふはは! お前にそんなふうに思われてる人がこの学校にいたとは、俺はおどろいたなぁ。お前を見てるとさぁ、『みんなバカにしか見えない。阿呆の掃き溜めだ』っていう感じで世の中を見てるように思えるんだ。さらにサイアクなのは『自分自身も阿呆で、世の中もはや救いようなし』と考えてる節もあるように思えるところだ。わかるか? だからみんな、お前が苦手だ。一方的にバカにされたならぶん殴りがいもあるけど、おまえ自身が自分をバカにして内罰的にみえるからなんともできない。そこなんだよなぁお前が…」
なにやらあまり聞きたくない話をされそうだったので「先生。論点ずれてる」と言って強引に断ち切った。
「俺は別にジレンマがどうのこうのなんて聞きたくねぇよ。例えばの話。もう背景はいいから、先生の思う理想的な人との付き合い方、何でもいいから一つ話してくれよ」
少し語調を荒くして言うと担任は口を閉ざして、なぜか首を横にふった。
「…変わらない、関係、かな」
廊下の向こうをじーっと見つめたまま、ボソッと呟いた。
「変わらない、付き合いだよ。いつでも、どこでも、何をしても、どうかしても、根底には揺るがない何かが流れてる、そういう関係。何年も会っていなくたって会えばそれでお互いわかる。表面がどんなに変わっていたって、奥のほうにある絶対変わらない人間の本質のところで付き合う関係。俺は、それが理想だな」
それ以上、担任は何にも言わなかったし、俺も何も言わなかった。担任は職員室に向かい、俺は部室に向かった。
なんとなくずっしりと力がこもった丹田。
部室に戻っても、もちろん誰もいなかった。
佐山がこの部屋の方に走って行ったからもしかしたら戸は思ったけれど、出迎えてくれたのは、ドアを開けたせいでふわっと舞ったほこりだ。
掃除する人間がいないから、佐山が出て行ったからだいぶほこりっぽい部屋になってしまった。斜めに入り込んできた夕日の光に、ほこりの粒子が飛んでいて、なんとなく息がしずらく感じる。
いつものように問題集と計算用紙の束を展開して机に座り、ヒーターと一緒に持ち込んだMDプレーヤーでおとなしめ曲をを再生する。
ゆったりとしたヴォーカルの声とピアノの音を聴きながらだと物理の問題と格闘する気になれず古典に切り替えて勉強していたとき、ふと微妙な違和感があって部屋の中を見回した。
パイプイスの背にもたれかかって平安時代の古文を読んでいたのだが、どうも部室がいつも違う。
例えばもうだれも掃除などしないのに、なぜか掃除用具箱の扉が半ドアになっていたりした。
「………」
地震があった記憶はない。とすると、誰かがこの部室に入ってきた以外にないはずだ。そんなやつは限られてくる。俺か、佐山か、担任兼弁論部顧問のさっきの教師か…それくらいだ。
…佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山佐山??????
まさかとおもいつつ、ゆっくりと掃除用具箱の扉を開けてみるとそこに佐山が……いるわけがなく……佐山のかばんが、ころがっていた。
どうやらさっきはちあったときに持っていた、あの重たくてはちきれそうなかばんだ。最後に佐山と帰ったとき、やけにかばんの中身を見るなと言っていたのを覚えている。
そのかばんが、なぜか掃除用具箱の中に入っている。
ついでに「見るな」と殴り書きされたポストイットがはがれかけていた。
ということは、あのとき佐山はこの部屋にきたにちがいない。それでこのかばんを置いて行った。佐山がこの部屋に、一時的であれ戻ってきたことにすこし気分がよくなった。
少し気になるのは、佐山は俺に見つかるまいとして掃除用具箱にかばんを入れたのか、それともわざと見つかるように掃除用具箱の扉を半ドア状態にしたのか。それと「見るな」のポストイット。
すこし考え込んだあと、俺はかばんを机の上にはこんで「見るな」の紙切れをはがして捨てた。あの後輩怒るかなぁと思ったが、部室にかばんを置く佐山がわるい。
ジッパーをずらしたあとの中身は、大量の本だった。
ただ、教科書とかの学校に持ってくるような本じゃない。
「上手な人の動かし方」「相手の行動から心理をよみとる」「完全マスター! 思いのままに相手を動かす脅威の心理テクニック!」「意識改革」「自分革変」「ポジティブに生きるための16の方法」「ドグラ・マグラ」「自殺について」「楽しい人生」「前向きに生きる!」「生きる喜び」「七日間恋愛講座」「好かれる人の話し方。嫌われる人の話し方」「異性を落とす! 必殺の一言」「生きていれば…」
どれもコレも人付き合いや人生論なんかの本が占めている。
「あいつ、こんなの読んでたのかよ」
ばらばらと本を取り出して並べてみると、どうやったらこのかばんにはいるのか不思議なほどの冊数だ。たぶん、佐山のことだから全部、隅々読み込んだに違いない。
本を全部出し終えると、かばんの一番底にノートの破り端がぺたんと張り付いていた。手にとってぱらぱらめくってみる。
─前向きになるために必要なこと
その一・たぶん笑顔。ニコニコしていればたぶんナントカなるかもしれない
その二・最後まで話を聞いてみる
その三・自分から話しかける? 自分のペースとか話に持ち込めば、きっとうまくいく
その四・とりあえず人の言うことには同意しておく?
その五・頭から否定しない。婉曲、婉曲
その六・やはり笑顔
その七・先輩には、会わない。
その八・たぶん、居心地がよすぎて、ちゃんと頭が働かないし、素の言葉が出てしまうから。
その九・変わりたいのに、変わらなくても無条件で受け入れてくれる人のところへはいけない
その十・人付き合いは疲れるものと覚悟する
あとは、断片的に書き留められた日記らしいもの。
─話しかけるタイミングがイマイチわからないけれど、授業が終わった直後が成功率が高い。かもしれないただ何を話せばいいかわからないので、とりあえず周りの話にうなずく。そして笑っておく。そうしていれば結構馴染める。
─人に合わせるのは、疲れるけど。
─いちいち小さいことでも笑っていると、みんなついてくる。阿呆な話題だなぁと思いながらも、盛り上げる。少し慣れてくるとまた後ろ向きなことを言い出すので、気をつけなきゃいけない。
─先輩とすれ違った。相変わらず廊下を歩くときは周りを睨みつけるような感じだ。あれだから教師に根も葉もない疑いをかけられる。服装もだらしないし、目つきが悪い。こっちを見ると何か言いたそうで、でもぎゅっと口を結んで一層こわい顔で歩いて行った。(ぐちゃぐちゃと何かを書きなぐったあと)
─仲良くなった女の子の一人が先輩のことを「恐くて学校にい欲しくなーい」という。みんなに合わせて、笑いながら同意した。
─いろんな悪口に、笑顔で、ときには賛成意見を述べながら同意した。
─ホントに、疲れる。
─人生は、基本がゼロ。人生は、最低がデフォルト。生きるって言うのは、稀に起こる「イイコト」を喜ぶためにあるのかもしれない????
そこでノートの切れ端はなくなっている。
思ったとおりだといえば、冷たいといわれるかもしれない。
笑うことは、笑顔でいることは、思う以上に疲れる。佐山はなんとか笑顔で乗り切ろうとしたみたいだけど、それがどれだけつらいかは俺がよく知っている。笑いたくないときにする笑顔ほど、心も身体も疲れるものは無い。口元を上げて、目を細くして、ため息みたいに腹から息を吐き出して笑い声に換える。
俺=佐山だとは思わない。
あの後輩は、自分なりに何とかしたんだろうか。
人生は、最低がデフォルト、か。
「最低だ」と心のなかで醒めながら、顔の表面で笑顔をつくる佐山の姿が、頭の中に浮かんだ。
いつかの、即席に前向きになろうとして俺に向けた笑顔が、重なった。
「笑顔よりもずっといい表情がある」と、あの時言ってやればよかっただろうか。
部室に冷たい風が吹き込んだ。
もう佐山は、二度とここには戻ってこないかもしれない。
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