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-小麦粉記-
第二楽章
ハイスクール・ビギナーズクラス
さて俺の配属されたγ組だが、まだ日も浅いのにあの大人びた美人さん、科川 紗紅弥がクラスの中心になって、どのクラスよりもはやくまとまりつつある。
科川の統率力はたいしたもので、テンションの高いクラスを騒がしくない程度に抑えつつ楽しくやることに長けており、その上顔がいいし言うことにちゃんと筋が通っているからもてるわもてるわ。
クラス担任の白岬でさえ困ったら科川に助けを求める始末。勿論級長は科川で、もはや奴のいうことに文句をつける者はほとんどいなかった。
だがやはりそういう群れ、というんだろうかなんと言うか多数に、交じってわいわいしない(出来ない?)奴はいるもので、侘須牙は勿論、俺も実はそうだったりする。
しかしまぁ何にもすることがない休み時間に耐え兼ねたのか、侘須牙は本を持ってきて一人寡黙にページをめくっている。
俺もそれに習い読みかけの本を読んでいたりするが、なにかと歴土が話しかけてくるのであまりはかどっていない。
その歴土だが、衝撃の(?)自己紹介こそびびったものの、話せば面白いということで、クラスでもなかなかの人気で、ちゃっかり科川のアドレスを聞いていたりもしていた。
そんなこんな(どんな?)で、あの入学式から2週間。例の5階の教室は歴土がなにやらいろいろ持ち込んできた物で埋まり始め、科川に届いたラブレターが30通を超えた、との噂が流れ、隣の侘須牙の本が3冊目、俺の本が2冊目に突入した頃のこと。
「ねぇ月見君と侘須牙さん、ちょっといいかしら。」
その日も侘須牙は読書にいそしんでおり、俺も新しい文庫本に手を付けていた。
そこに我らが級長科川が何人かの側近を引き連れ教室の後ろの俺と侘須牙の席にきて、実ににこやかな笑顔で話しかけてきた。このとき歴土は担任白岬のところに行っており、後にこの話を聞いた彼はかなり悔しがっていた。
「あのね、知ってると思うけど私、一応級長やってるからさ、何かあるときのためにみんなのケータイの番号とかアドレスを聞いてるんだけど、後知らないのは月見君と侘須牙さんの二人だけなの。嫌ならいいんだけど、教えてくれると嬉しいな。ダメ?」
最後には科川に憧れている男なら卒倒しそうな表情で、俺と侘須牙のアドレスを求めてきた。
気付けば教室は静まり返っている。遂にこのときが来たか、と言った感じだ。誰も触れようとしなかった事に手をつけたんだからな。
隣の侘須牙がゆっくり顔を上げて
「私、携帯電話持ってないから。」
さすがに科川も驚いたらしく
「えっ、そうなの?う~ん、じゃあ仕方ないか。ごめんね!」って。
嘘付け、この間いじってたくせに。
「月見君は?」
「え、あぁ、あるけど・・・ん?無いな。家に忘れたみたいだ。」
「うそー!じゃあ聞けないのかぁ。じゃあ明日・・・は休みだね、月曜日忘れないでよ。」
科川の引きつれている女子どものくすくす笑いが気に障る。
「侘須牙さんもケータイ買ったら教えてね。やっぱり便利だから持っておいたほうがいいと思う。もしなんだったらいい奴教えてあげるよ?」
「別に私は携帯電話なんて必要ないから。」
終始笑顔を絶やさなかった科川の綺麗な顔がこのときばかりは引きつった。
「ちょっと侘須牙さんそれは無いんじゃないのー?せっかく紗紅弥が言ってるのにー。ちょっとありえなくない?」
とすかさず援護射撃を開始した取り巻きを一睨みで全滅させる侘須牙。やるねぇ。
「あのさ、前から思ってたんだけど、侘須牙さん、その態度っていうか近寄んないでっていうの、止めてくれないかな。なんかあなたが教室に入ってくるとね、雰囲気がちょっと悪くなるんだよ。ねぇ、どうなの?」と、一気に迫撃砲を打ち込む科川。
「貴女にそんな事を言われる筋合いは無いと思うんだけど。私が学校でどう振舞おうとそれは私の勝手でしょう。そんな事を言うなら貴女はどうなの。少し人望があって級長もやってるからってリーダーとして認められたつもり?貴女のやり方は確かにいいかも知れないわ。だけどそのやり方で迷惑をこうむる人もいるの。だからって別に貴女を非難はしない。それは貴女の勝手だから。だから私も好きにさせてもらう。さぁ、もういいでしょ。目障りだからどこかに行ってくれるかしら。」と戦艦大和並みの400ミリ三連砲をさりげなく叩き込んだ侘須牙。
これには堪えたらしく
「な・・・、いいわ。侘須牙さんにはもう関わらないから。」と、戦略的撤退の準備を始めた科川に
「えぇ、有難いわ。そうしてくれる?」さらに機銃掃射をかけた侘須牙。
睨み付つついまだ撤退しない科川達を完全に無視し、何事も無かったように涼やかに髪をかきあげ本を読み始めた侘須牙。
そこに授業へきた白岬(と歴土)が入ってきて、俺の隣で展開されていた戦闘は一旦の終息を見た。
「えーと、教科書の12ページを開いてー。」
白岬の間抜けな声が響く。
俺は侘須牙の顔をまだ眺めていた。
と、見られていることに気付いた侘須牙がこちらに振り向いて、キッと睨んできた。慌てて顔をそらす。
前にも何度か睨まれた事があったが、何故かこの日の侘須牙の双眸には揺らぎがあった気がする。
さすがの侘須牙も科川と口論したのはやはりダメージがあったのだろうか。
でもあの揺らぎはそんなものとは違うような。
ま、俺が気にしても仕方無いことだけどさ。
アリストテレスはー・・・・・・・・・・
白岬の声が響く。
嗚呼、ハイスクール・ビギナーズクラス。
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