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2019.12.01
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カテゴリ: 神社仏閣・御朱印
京都府亀岡市の北東部に鎮座する出雲大神宮。

大国主命と后神の三穂津姫命を祀り、この二柱を合わせ出雲大神、日本書紀では出雲大神宮、出雲神社などとも称される。
ここを訪れたのは​ 11月15日 ​、本格的な紅葉には少し早かった。
それでも陽当たりのいい南側は、赤く色付いたもみじが目を楽しませてくれます。
駐車場から出雲大神宮が鎮座する御神体山の御蔭山方向の眺め。
周囲には稲の収穫を終え、喉かな田園地帯の風景が広がっています。

神社表参道の東隣に「神饌田」の案内板
いつもの様に「チョッと行って来るわ」と単独行動。



参道入口のモミジ
枯れかけているのか、紅葉しているのかはっきりしないが、陽当たりのいい所では随分と色付いている。

出雲大神宮一ノ鳥居から参道の眺め。
参道脇のもみじの赤とイチョウの黄、それとなくですが色付きを見せ四季の移り変わりを醸し出しています。

一ノ鳥居扁額

参道脇のさざれ石(右)と「丹波國一之宮出雲大神宮」と彫られた社名碑(左)が建つ。
この揮毫は「出雲大社」の現宮司のもので、碑は2014年に建てられた様です。

二ノ鳥居も間近に見えて来ます。
左が社務所になる様です。

二ノ鳥居扁額。

出雲大神宮由緒書き

社殿は709年(和銅2)に造営され、現在の社殿は鎌倉初期の建立。
祭神は大国主命と后神の三穂津姫命をお祀りし、他に天津彦根命、天夷鳥命が祀られているという。
元出雲とも呼ばれるそうで、やがて訪れる島根の「出雲大社」とは大国主命をどちらが勧請したのか諸説ある様です。

参道右の「しあわせ なでうさぎ」
大国主命に助けられた「因幡の白兎」で大国主命神の使いとされる白兎。

このうさぎの石像は、自分の体の痛い患部と同じ箇所を撫でる事で病が治癒するパワーがあると云われているそうです。
全身撫でまわしておきました、これは無しだろうか?

参道左の「弁財天」
鳥居をくぐり神池に迫り出す様に小社が祀られています。
この新池辺りが日照も良く紅葉は進んでいます。

境内右の手水舎と背景の赤い鳥居が夫婦岩、その奥の鳥居が大黒恵比寿舎。

手水鉢(上)と勢いよく清水を注ぐ龍、働き者です。

「夫婦岩」
ここで手を合わせ、縁を結びたい方との縁を願うと叶うと云われる。

「大黒恵比寿舎」
社殿創建1305年の記念で建立されたようです。
大国さまは本殿の大国主大神、恵比須さまは笑殿社で祀られる事代主大神、どちらもにこやかな笑みを浮かべています。
この先も歳を重ねていき、目指す表情はこうありたいものてす。

境内の眺め
正面の入母屋造りの檜皮葺の拝殿は1878年(明治11)に造営されたもの。

拝殿前の「狛犬」
肉付きのいい体格で色褪せた風貌は貫禄を感じます。

「舟岩」
石自体が舟の形に似ているけれど、特に解説は掲示されていなかった。

拝殿から中門、本殿の眺め

「 中門」
他の社殿同様に檜皮葺の切妻造のもの、シンプルで落ち着いた雰囲気があります。

本殿は709年(和銅2)に造営され、現在の社殿は鎌倉初期の建立と云われている。
祭神 /   大国主命、
拝所からは朱は見えますが、全貌は分かりません。


拝殿右の鳥居
鳥居から先の参道は緩やかな登りとなり杜の中へ消えてきます。

「楽殿」
鳥居をくぐった左にあり、入母屋の赤い屋根が特徴。

楽殿から漸く本殿の一部を見る事が出来ます。

参道は二手に分かれます、磐座のある左に進みます。

分かれ道の杜の中に佇む「崇神天皇社」
祭神 / 崇神天皇
社殿によると、出雲大神宮は崇神天皇により再興されたと伝わるそうです。
崇神天皇は第10代天皇で、実在した可能性のある最初の天皇ではないかという説もある様です。

本殿沿いに伸びる参道の先に新たな鳥居が見えて来ます。
鳥居が多いナ

参道左を進むと流造りの本殿が良く見てとれます。
1906年(明治39)に重要文化財に指定されています。

本殿から中門、拝殿の眺め
シックなイメージの伽藍の中にあって、鮮やかな朱が施された本殿は存在感を感じるものです。

正面の赤い鳥居の先は「稲荷社」

祭神 /   宇迦之御魂神
五穀豊穣・商売繁盛の神
穀物の育成を司る神様でお稲荷さんとして馴染みがある。

「御蔭の瀧」
稲荷社左に流れ落ちる小さな瀧で、竜神乃神を祀る滝として古くから崇められているそうです。

「春日社」
御祭神 / 建御雷之男神、天兒屋命
古来より祭祀を司ってきたのが藤原氏と云われ、その祖神と崇められた天兒屋命を祀り、建御雷之男神と共に春日大社から勧請されたようです。 

「古墳」
春日社左の御蔭山の斜面にあり、ここから先は一切の立ち入りが禁止。
5~6世紀前の横穴式の前方後円墳らしく、西南にも千歳車塚古墳があり、この地方では最大の前方後円墳の様です、古くから御蔭山は神聖な山として崇拝対象となっていたようです。
「磐座」
古墳の左、本殿後方の杜に佇む、注連縄で囲われた苔むした巨岩。
古代の祭祀跡、目に見えない神がここに座られている。
ここに立ち、静かに目を瞑り神にお願いしながら手を向けることで、神から力を授かる事ができる。
木々に覆われた静かな雰囲気の中、木漏れ陽を受け佇む磐座、この場所が特別な空間である事を肌に感じます。
磐座内は古墳同様に神聖な場所、立ち入り禁止となっています。

「上の社」
稲荷社から右手に続く参道を登って行くと、左側に「上の社」本殿が現れます。
祭神 /    素戔嗚尊、櫛稲田姫尊
創建  /    1813年(文化10)、擬宝珠に刻まれています

本殿
檜皮葺の流造りで向拝が設けられ、先程見て来た出雲大神宮本殿の造りを意識していると云います。

上の社から右手へ、参道は二手に分かれます。
左は神の磐座、神体山の御蔭山へと続きますが、ここから先の神域は社務所で参拝の意図を伝え、たすきをお借りした上でなければ入山出来ません。

それを知らなかった私達二人はここで登るのを諦め、ここから右に下った笑殿社方向から境内に戻ります。

「笑殿(わらへど)社」
祭神 /   事代主命、 少那毘古名命
参道を下った左手、杜の中にポツンと建つ笑殿社、大黒恵比寿舎の恵比寿様が祀られています。

「真名井の泉」
参道を更に下っていくと境内が見えてきます。
表参道の右手に滾々と地下水が湧き出る「真名井の泉」と呼ばれる霊水があります。
御蔭山から古来より流れ続け、この水が田畑を潤し作物を実らせる。

ミネラルバランスのいいこの水は、病にもいいと云われているようで、訪れた時も茶やcoffeeに使うために周辺の方が水を持ち帰る姿が見られます。
毎日この水を飲んでいれば医者など不要なのかも知れません。

境内参拝マップ
「神の磐座」と新池北側にある「黒太夫社」は今回参拝を見送ります。

新池の堤沿いに駐車場へ戻りましたが、神池は水位が低く弁財天は宙に浮いていました。
水面に映る紅葉・・・・・とまでは行きませんが神池周辺は他に比べ色付きはいい様でした。

御蔭山の紅葉は見た事が無いので分かりませんが、今頃は山全体が赤や黄に染まっているのでは?
それが終われば丹波の國にもいよいよ冬が訪れる。

2019/11/15
「丹波國一之宮 出雲大神宮」
住所 /  ​ 京都府亀岡市千歳町出雲無番地





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Last updated  2019.12.01 15:10:12
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