なかちゃん@那覇の日々のくすりばこ

強烈!おきなわUV情報

強烈!おきなわUV情報  3日の紫外線は、終日「極めて強い」でしょう。十分なUVケアを!

 日本の最南端に位置する沖縄では、年間を通して気をつけなければいけないことがあります。それは「UV(ultra violetrays)」、そう紫外線です。テレビやラジオのニュースで、年間を通して紫外線情報を流しているのは、国内では沖縄ぐらいでしょうね。このページでは、UVとは何?ってところから始まって、UVの影響や日焼け止めの化粧品についてのおはなし、さらには紫外線情報まで、いろんなUV情報を提供していきたいと思っています。

1.まずは敵を知ること。紫外線って?
 太陽光線は、波長によって、(1)紫外線・(2)可視光線・(3)赤外線に分類されています。紫外線は波長がおよそ1ナノメートルから400ナノメートルの間の太陽光線のことで、波長の長さによってUVA、UVB、UVCの3つに分類されます。なお、波長の長さはUVA>UVB>UVCの順になります。


2.人間の肌に影響を与えるのは?
 上で示した3種の紫外線のうち、私たちの肌に影響を与えるのは、UVAとUVBの2種類です。これは日焼けで「黒くなる・赤くなる」と、密接なつながりがあります。ここではそれぞれの特徴を紹介しましょう。

 (1)UVA
  波長が長く、雲やガラスを透過して肌に影響を与えます。黒く日焼けし
 たり(サンタン)、真皮まで届くのでシミ・しわ・たるみなどの肌の老化
 の原因にもなります。

 (2)UVB
  波長が短く、雲や空気中のチリ等に吸収されやすいですが、無防備に浴
 びると赤く日焼けして(サンバーン)、炎症を起こしたり乾燥・肌荒れを
 引き起こします。

 2つの違いを、身近な料理を例にとって話してみましょう。子供も大人も大好きなハンバーグ。弱火でじっくり時間をかけて焼くと、中までしっかり火が通って、おいしいハンバーグが出来上がります。UVAはその弱火にあたります。お肌はここまで焼かなくていいです。UVAは日常生活で浴びてしまう紫外線です。かたや、強火で短時間焼くと、表面に焦げ目ができて、中まで火が通らない上に、焦げたところはパサパサになりますね。UVBは、その強火にあたります。特に、海や山で浴びてしまうことが多いので、アウトドア時には要注意ですね。また、日焼けで「黒くなる・赤くなる」は、メラニン色素の量とも関係があります。メラニン色素は皮膚を紫外線から守るバリヤーの役割も果たしています。


3.日本でいちばん紫外線の量が多いのは?
 一年間の紫外線量は5月から8月にかけてがもっとも多く、冬の間は比較的少ないといえるでしょう。ところが、紫外線の強さは6月頃が一番強く、5月頃と7・8月頃が同じくらいの強さになっています。紫外線対策というと、どうしても夏の暑さ真っ盛りな時期に目が行きがちですが、春から初夏にかけての時期も要注意です。また、紫外線の量は赤道に近いほど多くなります。国内では当然沖縄地区の紫外線量は多くなります。


4.紫外線が引き起こす病気について教えて!
 紫外線による最初のダメージは、「日焼け」ですね。日焼けを繰り返すことにより、シミやしわといった皮膚のダメージだけでなく、最悪の場合は、皮膚ガンの原因にもなってしまいます。美容・健康の両面で気になる結果を引き起こしかねません。では、どのようにして皮膚ガンが起こってしまうかもしれないようなことになるのでしょうか?

 UVBを浴びると、体内に「活性酸素」と呼ばれる酸素が作られます。こいつは皮膚の細胞のDNAにダメージを与えてしまいます。少量の場合なら自然修復されますが、過度の日焼けをすると、ダメージを受けたDNAが突然変異を起こして修復不可能になり、それがきっかけで皮膚ガンが発生する恐れがあるのです。

 また、白内障にも紫外線が関係していると言われています。現在、全世界の白内障を患っている人のうち、20%が紫外線によるものとWHO(世界保健機関)は推定しています。


5.肌のお手入れと食事について、何かコツはあるの?
 紫外線に当たって赤くなった皮膚は「炎症」状態になり、活性酸素が作られて皮膚細胞内のDNAに損傷を与えます。活性酸素の発生をいかに抑えるかが日焼け治療のポイントになります。ここでは、家庭でできる対策として、以下のものを挙げてみました。

 (1)肌のお手入れ(戸外編)
  まず水で冷やしましょう。炎症を鎮めることは活性酸素による皮膚細胞
 中のDNAのダメージを抑えることになります。日焼けがひどく、肌が赤
 くなりヒリヒリするといった皮膚症状の他、頭痛・発熱等の全身症状が出
 た場合、まず木陰などの涼しい場所に移り、体温を下げるようにしましょ
 う。

 (2)肌のお手入れ(家の中では?)
  活性酸素の発生を抑えるには、抗酸化剤と同じ働きをするバージンオリ
 ーブ油等を患部に塗ると効果的です。ただし、症状がひどい場合は皮膚科
 のお医者様に相談しましょうね。

 (3)食事について
  紫外線による皮膚老化の予防のためには、ひまわり油・小麦胚芽・玄米
 大豆などに多く含まれるビタミンE、果実や野菜、いもなどに多く含まれ
 るビタミンC、緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロチン、うなぎや卵黄に多
 く含まれるビタミンA、魚介類・海藻類に含まれるミネラルが効果があり
 ます。日焼けをした時は、ふだんより多めにこれらの食品を摂るよう心が
 けましょう。また、緑茶に含まれるカテキンも効果があります。


6.日焼け止めの正しい使い方を教えて!
 日焼け止めを選ぶ時に、おそらく次の言葉を見たことがあるでしょう。「SPF」と「PA」です。この2つの言葉が、日焼け止めを選ぶキーポイントになっているのはおわかりでしょう。でも、これがどういう意味を示すのかは、よくわからないのではないかと思います。ここでは、この2つの意味を説明します。正しい使い方・選び方の参考にしてもらえれば幸いです。

 (1)SPF
  これは、「Sun Protection Factor」の略です。直訳すれば、「太陽防止
 係数」とでも言うでしょうか?これは特に紫外線の中の「UVB」に対す
 る防止効果のレベルを数値で表したものです。数値が高いほど効果は大き
 くなります。
  (もう少しわかり易く…)
  仮に、日焼け止めをつけないで、UVBをよく浴びることができる海辺
 にいたとします。その人は約10分で顔が真っ黒になったとします。それで
 仮に、その人に「SPF30」の日焼け止めを塗ったとすると、その30倍
 すなわち、10分かかっての黒さにするのに300分かかるということです。

 (2)PA
  これは、「Protection grade of uv-A」の楽です。言い換えれば、
 「UVAの保護を評価する値」とでも言えばよいでしょうか?つまり、
 紫外線の中の「UVA」に対する防止効果のレベルを、+の数(+~+
 ++)で表すものです。+の数が多いほど、長い時間UVAから肌を守
 ることができます。

 これを踏まえて考えると、あまり日焼けしたくない場合には、SPFが大きく、かつPAも高い日焼け止めを選べばよいということになります。


7.あしたのUVケアはどこまで必要かな?紫外線情報の使い方
 もし、僕が気象予報士の資格を持っていたら、大々的に予報を載せたいのですが、いかんせんその資格を持っていないので、ここでは紫外線情報の語句解説をしましょう。これを踏まえて、実際の予報を活用してください。

 (1)弱い
  この場合は、曇りの天気などで紫外線量がカットされているような状態
 の時に、この予報になります。この場合は、軽めのケアで十分です。

 (2)やや強い
  曇りから晴れの状態にある時には、このランクになります。薄手のシャ
 ツ等で肌の露出を控えめにするといった対策を取って下さい。

 (3)強い
  晴れの状態が曇りよりも長く続く場合には、このランクになります。シ
 ャツによる日焼け防止のほかに、帽子等の利用も欠かせません。

 (4)非常に強い
  快晴の状態ではまさにこのランクになるでしょう。(3)で示したケア だけでなく、アフターケアも欠かせません。

 さて、このランクは天気予報によって評価が分かれることがあります。これは「UVA」をメインに見ているか、「UVB」をメインに見ているかで全然違ってきます。このHPではWeathernews社の評価を参考にしていますが、詳しいことはそのHPも参考にして見てください。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: