幽霊宿の主人(あるじ)―冥境青譚抄 (白泉社文庫)
あぁ、この雰囲気凄い好き。好きすぎる。人里離れた場所にひっそりと在る「幽霊宿」。そこに行けば亡くなった愛しい人に会えるという。どれも切なくてしんみりした味わいのお話ばかり。でも読了後はとても穏やかな気持ちになれる。表題作と、主人公・青之介の「人ではないもの」達との交流を描いた「水の中の月」が特に好みです。
読了日:11月16日 著者: 波津 彬子
異国の花守 (小学館文庫)
あまりに素敵すぎる恋愛にうっとり。日本文化が好きなイギリス人青年アレックスと、茶道行儀見習いをしている雛子。お茶、着物、椿の精霊・・・和の香りが感じられる素晴らしい作品でした!何気にたびたび登場する猫が好き(笑)
読了日:11月16日 著者: 波津 彬子
鬼の哭く森―マルゴの調停人 (C・NOVELSファンタジア)
二作目も面白かった~♪今回はイギリス編か?と思いきや、まさかの樹海編(笑)樹海の中に、鬼の住む村があるなんて想像するだけで面白い。ケントは着々と調停人としての経験を積んでいますねぇ。イサとケントの友情にもニヤニヤしちゃう。続きが待ち遠しいです!次こそはイギリス編かな?
読了日:11月16日 著者: 木下 祥
奔流 (祥伝社文庫)
もう手に汗握る展開の連続で、ページを繰る手が止まらない!中国南北朝時代が舞台。梁軍と魏軍、それぞれの軍の豪傑である趙草と楊大眼との1対1の戦いも凄かったけど、それ以上に心惹かれたのは相手の裏をかき智謀をめぐらす智略戦。百年に一人と言われるほどの天才的な頭脳を持った青年・陳慶之が魅力的。のほほんとした性格。武芸がヘタで、乗馬にかけては才能がないとしか思えない所もまた(笑)祝英台と梁山伯のエピソードが、漢ばかりの物語に恋愛のエッセンスを加えていて良いです♪
読了日:11月15日 著者: 田中 芳樹
ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)
とても一言では言い表せないような・・・とにかく凄いお話でした。全編にわたって死者と降霊術、そして生きながらに朽ちていくような禍々しさが感じられます。個人的には、思わず「ヒィ!」と叫んでしまいそうなほど鳥肌がたった「拷問者の島」が好き。言いようのないおぞましさの中で銀死病の描写だけが幻想的で美しかった。人体の様々な部分が接ぎ木された奇怪な庭園を描いた「アドムファの庭園」も面白かったです!それにしても作者の写真・・・こんな作品を書きそうにない繊細そうな青年で、それが一番驚いたかも(笑)
読了日:11月15日 著者: クラーク・アシュトン・スミス
セブンデイズFRIDAY→SUNDAY (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 28)
良いお話でしたー♪二人の関係はもどかしいぐらい進まないけど、お互い嫌われるのが怖くて自分の気持ちを伝えられない所が甘酸っぱくて好きだ!あぁ、読んだ後すごく清々しい気分。上下巻、どちらもカラー口絵が綺麗ですねぇ。
読了日:11月15日 著者: 橘 紅緒
セブンデイズ―MONDAY→THURSDAY (ミリオンコミックス 42 CRAFT SERIES 22)
弓道部いいですねぇ・・・弓弦の立ち姿が綺麗で好きだ!会話は少なくても表情で読ませるのがすごいです。ホクロに気付いてドギマギするシーンが好き。
読了日:11月15日 著者: 橘 紅緒
たのしいムーミン一家 (講談社文庫 や 16-1)
十数年ぶりに再読。本当にムーミン好きすぎる!今読むと所々でプッと笑える部分が沢山ありました。スナフキンの「みんなちっちゃな動物はしっぽに弓をもっている・・・」という歌が何気にツボ。これが一番機嫌のよい時に歌うフレーズなんですね(笑)事あるごとにムーミン谷の住人そろってパーティを開いたり、ピクニックに出かけたり、雨の日は昼寝をしたり・・・と思い思いの生活をしているのが素敵です。ムーミン達は「時間」なんていう概念すら持ち合わせていないんでしょうねぇ。心がゆったりと温かくなる作品です♪
読了日:11月11日 著者: トーベ・ヤンソン,山室 静,Tove Jansson
神々の午睡
神話をモチーフにしたファンタジー連作短編。文章も読みやすくラノベ感覚であっという間に読了しました。永遠の若さと美しさが手に入る伝説の笛の話、両親を殺された若き皇子の話など、人間の浅ましさや愚かさにゾッとしたり、思わず涙腺にくるお話もあり。ほぼ全編に登場する死を司る美貌の少年神グドミアノと、複雑な過去を持つ沼の神フィモットが良い味出しています。CLAMPさんの美しい表紙とカラー口絵(しかも2ページ!!)にも注目♪
読了日:11月10日 著者: あさの あつこ
あいにくの雨で (講談社文庫)
雪に囲まれた廃墟の塔の密室殺人。トリックが初っ端で明かされるのに驚きました。これは凄い斬新。そしてそのことがミスリードに繋がるのかもしれません(笑)暗い影を背負った獅子丸が魅力的。黒ずくめの格好や、人を拒絶するようなオーラは彼の心の中を投影しているのかな・・・なんとも言いようのない余韻を残す作品でした。
読了日:11月10日 著者: 麻耶 雄嵩
「ゾティーク幻妖怪異譚」が、凄く好みでした!!
この美しくダークな世界はクセになりますねぇ。もうこういうお話大好きです。
漫画では「幽霊宿の主人」が好きだったわ~
どれもじわりじわりと胸に沁み入るお話ばかり。
波津彬子さんの漫画、色々読んでみたいです。…が、何から読めば良いのか…
11月☆読書メーターまとめ(3)につづく…
2011年マイベスト本☆ 2011.12.29 コメント(14)
11月☆読書メーターまとめ(2) 2011.12.25 コメント(8)
11月☆読書メーターまとめ(1) 2011.12.25 コメント(4)
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