七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

入園時代を思い出して その3



彼もやっぱり生後6か月から、私が仕事の日は、車で10分ほどのところにある、主人の実家で、お義母さんのお世話になっていました。

そのうえ、長男が小学1年生の3学期頃から、登校拒否気味になってしまい、登校班からリタイヤしたり、玄関口で足が動かなくなってしまう度に、私と一緒に学校へ行き、授業を一緒に受けたり、給食時間まで過ごすなど、1才からあちこち連れ回される日々を送っていました。

学校では、教室で私と後にずっと座っていられる年でもないのですが、不思議と迷惑はかけず、休み時間には、クラスの子に遊んでもらったりして、楽しそうにしていました。

ですから、人見知りはもちろん、新しい環境への抵抗はまったくなく、2才の頃から、もう幼稚園に行ってもおかしくないような雰囲気と社会性を身につけていました。

三吉自身も早く幼稚園に行きたくて、楽しみにしていました。

ただ、我が家は三吉が生まれる前の年に、引っ越しており、長男、次男が入っていた幼稚園は遠くなってしまったので、今の家の近くで探すことに決めていました。


幼稚園を決める際の条件は、色々あると思います。

いくつかの幼稚園の説明会に行って、園の設備や規模、教育方針やカリキュラムの内容、先生の様子を見て、自分の子に合うか。

また、月謝や給食、お弁当のこと、友達との兼ね合い、はては制服のデザインまで考慮に入れて検討します。

私は、長男が引っ越しのせいで、小学校にあがる時に同じ幼稚園の子がいなくて、転校生のようになってしまい、友達ができるまで、不安でさびしい思いをしたので、今まで上の子二人を通わせていた幼稚園がとても気に入っていたのですが、三吉には、近隣の幼稚園を選ぶ事にしました。

さらにその中から、できるだけ月謝が安くて、完全給食で、全日制(平日、午前保育がないこと)バス登園できると言った条件にあてはまるところを選びました。

そう、実はほとんど親の都合のいい条件を優先したのです。

三吉なら、たいていの環境には適応できると踏んでいたからもあります。

そして、予想通り、三吉は緊張している様子は全くなく、楽しげに入園式を終え、初めてのバス登園も大喜びで、バスが近づいてくると、

「あっ、バス来た来た!じゃあね、おかあさん!」

と、手を振り、先生にご挨拶をして、バスに乗り込むと、もう自分のお友達を見つけて席に座って話しかけている様子で、母の事など見向きもせずに行ってしまったのでした。

やれやれ、兄たちとの、この違いは何なんだ!

結論。子供は無菌状態で保護するのではなく、親の都合であろうと、色んなところへ連れ行き、経験を重ねた方が、やはり強く、たくましく環境に適応する力を身につけるのだ。

こうして、待ちに待った幼稚園生活を、ごきげんでスタートさせた三吉は、持ち前のお世話好きを発揮して、“年少組の兄貴”になっていくのでした。




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