七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

三男、ついに壊れる...



学校の授業が終わると、そこへ行き、みんなで宿題をやって、遊んで、おやつをいただいて、夕方迎えに行くまで待っているのです。

そこは1年生から4年生まで縦割りのグループに分かれていましたが、三吉は持ち前のお世話好きを発揮して、先生のお手伝いから、お友達のけんかの仲裁、車椅子の子のお世話など率先してやっていたようで、先生やお友達に評価され、とても居心地がよかったようです。

私がお迎えに行くと、いつもいろんな先生から声をかけられ、三吉がいかに気配りができて、友達に優しいかを絶賛されました。

おそらく、学校で評価されなくても、児童会で自分の力を発揮して、バランスをとっていたのだと思います。

そのころに「三吉、学校楽しい?」と聞くと、「学校はふつうやけど、児童会は楽しい!」と言っていましたから。

ところが、私は1学期が無事終わると、仕事の合間に迎えに行くのが大変になり、もう学校にも慣れたし、下校時間には一旦母が帰宅してるからという理由で、三吉が児童会を気に入ってるのを、知りつつも辞めさせてしまいました。
迷ったんですけどね~。でもやっぱり月謝は結構高かったし、家に母が帰れるのに預けるのもなぁ、と親の理由を優先してしまった次第です。

2学期に入ってしばらくは大した変化はなかったのですが、だんだん授業妨害をする子やしつこく追い回す子がいていやだと言い出し、先生にも何度か話をしました。

「授業中にノートを丸めて耳元でワァーッて言う子がいるねん。僕だけ違っていろんな人にするから、注意しようとしたら、先生がほっときて言わはってん。でもそんなんしたらあかんと思うから、注意したいけど、その子追いかけたら僕も授業中うろうろすることになるから、どうしたらええかわからへんねん。」と言って、三吉は泣きました。
子供は大人と違います。“おかしいことはおかしいと言える子になろう”と母の教えたことと、学校での対応に、本人は真剣に悩んで、解決できずにいたのでした。

そして同時に、休み時間にむやみに追いかけ回したり、乱暴したりする子も出てきました。
それも3人もいたようです。

三吉だけでなく、反撃しないクラスメートを狙ってやっているようですが、彼は理不尽に感じることと、やり返しをしないで我慢していた為、ストレスがたまっていきました。

「やり返ししても何倍にもして返ってくるし、そんなんしてて先生に怒られるのいやや。だから我慢してるのに、向こうはしつこいし、いつたたいたり、けったりしてくるかわからへんから頭おかしくなりそうやねん。」
三吉のそんな話を聞いては「なんじゃそりゃ~!」等々、家族でぼろかす言って発散。
そして朝になると、ケロッとして「いってきま~す。」と登校していたのですが...。

3学期に入ってしばらくして、学校から電話がありました。
今まできちんとしていた宿題や持ち物を立て続けに忘れ、授業中もボーっとしているとのこと。様子がおかしいので、おうちで聞いてみて下さいと言われました。

調べてみると、ランドセルの中から学校の手紙や提出するよう渡したお金やおたよりもつっこんだまま、どうやら毎日時間割をするのも忘れているようでした。
しかも筆箱の中はスカスカで噛みまくったちびた鉛筆が2本だけ。あとはどこへ行ったかわからないと。あれほどきちんとしていたのに...。

宿題は机に向かって確かにしていたのですが、途中で物音がしたり、兄と話したりすると途中だったことを忘れて終わっていたのです。
それはノートを見ると様子が明らかにわかりました。

あ~あ、ついに集中力が壊れてしまったのです。
ストレスが三吉の許容量を超えたのでしょう。

ここまできたらえらいことです。
もう本人の力だけではどうしようもありません。どこまでがんばれるかと見守るのはおしまいです。親がなんとかしなければいけません。

学校以外の習い事の先生に聞いてみたら、やっぱりひどい集中力の欠如状態でした。
試しに、一度も声をかけないでいたら、なんと1時間で小さなプリントの片面しか算数の問題が解けませんでした。ほとんどず~っとボ~ッとしていたそうです。

次はお母さんの一大決心がはじまります。
<つづく>


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