七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

継続力がないとこうなるからこうする


メジャーリーグのイチローや松井 選手も人一倍努力家で自分に厳しいと聞きます。それは毎日特別なことをするのではなく、むしろどんなときでも、休まずにコツコツと人より多くの練習を積み重ねる、つまり継続力があるということではないでしょうか。

つまり才能があってもそれを開花させるためには、継続力が不可欠なのだと思います。


子育ても才能や能力を高めるには、親が一生懸命続ける努力をするだけでなく、子ども自身にも継続する力を身につけさせなくてはいけないのだと私は思います。


太吉が3才になって、幼稚園に行くようになってから、だんだんと、彼が継続することがとても苦手だとわかってきました。

とりわけ自分がやりたくないなとか、人より優位に立てないと思うことに対して、その傾向が強く出ます。

最初は自分から行きたいと言い出した英語教室でした。
とても楽しい授業をしてくれる先生が大好きで通い始めたのですが、お遊びのウエイトがだんだん少なくなり、英検を取得するための地味な繰り返し勉強が増えてくるに従って、やる気がなくなりました。
結局、英検に合格したにもかかわらず、彼の士気は低下の一途を辿り、半年余りで辞めてしまいました。

それから、太吉に足りないものがあると気づき始めた私は、何か続けられるものがないかと、あえて継続力がつきそうな習い事を選んでは連れて行きました。
少林寺拳法、お習字、スイミング、サッカー、陶芸、個別学習塾、タレント養成スクール...。
どれも長くは続きませんでした。

誰でも好きなことは人に言われなくても一生懸命続けることができます。
そりゃそうです。
だから継続力があるというのは、嫌だなあと思ってもあきらめずに頑張れるということだと思います。

幼児期に継続力を養っていなかったばかりに、太吉はそう簡単に親の言う通りにはなりませんでした。
その上、大きくなるにつれ、本人の意思も主張しますから、逆に辞める理由を説明されると親の方が納得したりなんかしてしまうものもあったりしました...。


結局、大きくなってしまったら、自分がやりたいものを自分選ばせて、自分が継続する意思と責任を持たせることに切り替えました。

つまり、よかれと思った習い事をさりげなく体験させてその気にさせ、自分からやりたいと言うようにしむけます。

その際、親の私は全くその気がなさそうにしながら、「しゃあないなあ。そんなにやってみたいなら協力してあげるわ」と請け負います。

そして、彼がまんまとはまってやりたいといって続けられたら大成功。もし途中で挫折したら、自分でやりたいと頼んだことだからと、彼にペナルティを払わせます。
例えば、入会金や先払いしていた月謝やテキスト代などを、毎月彼のおこずかいから返金してもらうのです。
これは、小学校の高学年くらいから効果がありました。毎月おこずかいを減らされるのは、お金の値打ちがわかるのと、いやでも挫折したことを思い出すので、自分の弱点を考えざるを得なかったようです。
しかも私は、わざと少ない金額で長い期間おこずかいを差し引き続けたので、いやな継続感も味わったと思います。
その後の習い事は、よく考えて選び、続けられるようになりました。


こうして、太吉は現在も、継続力のなさを自覚しつつ、自分で試行錯誤しながら、自分で克服していくしかないと 、ある時はのた打ち回りながら、ある時は俺っていけてるといいながら、戦い続けています。
まぁ、そこ直すのは正直時間かかるわ。しゃあないよね。



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