七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

トイレトレーニング　三男の場合（２）

見たことがなかったので、

自分がその小さな赤ちゃんくさいおまるを使うのが、

いやだったようなのです。

それで、よくよく三吉から話を聞くと、どうやらパンツははきたいけど、

おまるではなく、いきなり兄たちと同じように、家のトイレで、

おしっこしたいのだということが、わかりました。

でも、おそらくその気になっても、すぐにうまくできる自信がなかったので、

チャレンジしようとしなかったのでしょう。

そういえば、２才までは、２人の兄たちも三吉を赤ちゃんとして対応し、

とても可愛がりましたが、子供というのは、シビアなもので、

三吉が、２才を過ぎるに従って、体も大きくなり、

言葉も達者になってきたところで、

だんだんと扱いが、対等になってきていました。

つまり、遊びでもなんでも、仲間にいれてくれるのですが、

三吉がうまくできなくても、

赤ちゃん扱いしない分、やさしいフォローも少なくなっていたのです。

だから、三吉は、同じようにできないと思うことには、

自分のプライドが傷つかないよう、

手を出さないやり方を考えはじめた時期だったのだと思います。

こんな三吉に、無理やりトイレトレーニングをして、失敗でもすれば、

さらに自信をなくすことになります。

ここは、なんとか一発で、成功させてやらなくてはなりません。

私が、いい作戦を思いつかないまま、日は過ぎて、もう三吉は、

２才４ヶ月に入ってしまいました。

３兄弟の中では、一番体の成長が著しい三吉は、

パンツタイプのオムツがＬサイズになり、

このまま放っておくと、ビッグサイズになるやんか～という体格です。

でも、反対に考えれば、これだけ育っているんです。

身体能力的には、オムツがとれないわけはないのです。

こちらの言うことはもちろん理解できるし、言葉も十分発達しています。

あとは、その気にさせるだけでした。

そこで、私は、当時、七田式の教室で講師をしていたので、

七田式の“五分間暗示法”を

活用することにしました。

それは、三吉が寝ている時に、オムツがとれると、暗示をかけるのです。

この頃、ちょうど、五分間暗示法の細かいやり方をはしょって、

２分間ほどで、簡単にできる方法を、教室で教えてもらったところだったので、

三吉で実験してみようと、思いついたのです。

＜つづく＞

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