七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

またまた事件になりかけて・・・




3時頃にひょっこりおぎ家にやってきて、

お母さんと口げんかして、

実の母親のところに泊まると言い置いて

飛び出してきたと言うのです。


だから、自分は母親のところにいると思っているから

おぎ家に泊めてほしいということでした。


どうやら、やはりセンターで別れてから、

おぎ家に泊まれなかったのがかなり心残りだったようです。


私は、両親がうちに来ていると知れば、いい気はしないだろうと思いながらも、

彼女に自宅へ帰るように言うことができず、泊めることを承知しました。


その後、父親からの虐待はないものの、母親とはなんとなくうまくいっていない様子。


「お父さんが優しくなると、お母さんが私のこと、うっとおしいとか言わはるねん・・・。」


なかなか、うまくいかないようです・・・。


そんな話を聞いているうちに、次男が帰宅。


彼女が来ているのを見ると、さっと機転を効かせて、

「ホットケーキでも焼こか!」と、彼女とキッチンに入りました。


二人で、わいわい言ってホットケーキを焼いていると、三男が帰宅。


3人で、出来上がったケーキを嬉しそうにほおばっていました。


夕方になると、彼女の方から、

「三吉、一緒にお風呂入ろう!」と誘って、楽しくご入浴。


まるで自分の弟たちとできなかったことを、うちでやり直しているかのようでした。


ところが、お風呂から上がって夕食を食べようという時に、

彼女の父親が突然訪ねてきたのです。


彼女は、「いないと言って!」と私に懇願しました。


父親は、彼女が旅行のフィルムを出しに行くと、家を出たまま帰って来ないので、

もしやおぎ家に来ているのではないかと探しに来たと言いました。


母親も居場所が分からないと答えるし、

私は、とっさに彼女はうちには来ていないと言ってしまったものの、

えらいことになったと思いました。


母親か彼女がウソを言っているわけなのですが、

父親は、私にあれ以来彼女にイヤな思いをさせたはずはないので

いなくなる心当たりが全くないと、困っている様子です。


考えてみれば、次に問題が起これば、彼女を強制的に保護されると

親も言い渡されているはずですから、いなくなれば必死に探すのは

当たり前だったのです。


他を探してみると、両親が去った後、

彼女には、また、お父さんが捜索願を出したら、大騒ぎになって

今度こそ本当におぎ家に来ることができなくなるかもしれない。


今回は、やはり親に黙ってきたことはよくないと話をしました。


どうも、まだまだ目先の事しか考えられないのは変わらないのでしょう。


今度おぎ家に来た時は、「必ずおばちゃんが、泊まれるように頼んで

あげるから。」と約束して、ようやく彼女は自宅に帰ることを決めました。


母親から彼女が無事帰って来たと連絡があったとき、

私は何度も「怒らんといてやって下さいね~!」と電話口で叫びました。


彼女は、フィルムをなくしたので、なかなか帰られなかったと、

言い訳したそうです・・・。


とにかく、まだまだ不安定な状態でいることがよくわかった今回の事件。


大事にならずに済んだものの、私も迂闊だったと反省しました。


親同士が、信頼して情報交換ができないのが、こんなにややこしいとは・・・。


まだ、新学期まで間があります。


これからもどうなることやらわかりませんが、慎重に見守るしかないと思いました。

<つづく>


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