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煩悩日記
勿忘草 (セフィ×クラ)
勿忘草
春、主に碧色の小さな5弁の花をつけるヨーロッパ原産のムラサキ科の観賞用多年草。
花言葉
私を忘れないで
真実の友情
セフィロス
神羅最強の1stソルジャー。
先の大戦の活躍により彼のことを皆は『英雄』と呼ぶ。
皆は彼を特別視をし一部の人間を除き、一定の距離をとっていたが、彼もそんなことを気に留める事もなく、常に冷静に判断し、行動していた。
しかし、全く感情が無い訳ではない。大きな表情の変化が無いだけで、楽しい時には笑うし、怪訝な時は眉間に皴をよせるし、怒る時には大声は出すことは無いが、当然怒る。
彼も人間なのだ。
曾ては自分も彼を特別視していた。
抑、神羅に入った切っ掛けは彼に憧れソルジャーになり、家族を、大切な人達を守りたいと思ったからだ。
現在でも当然憧れの人だが、今は互いにそれ以上の感情を持ち合わせている。
なぜ、彼が一兵士である自分に目を留めたのかは何も言わないので分からない。だが、理由を聞く気にはなれなかった。
初めて彼に声を掛けられた時のことはあまり覚えていない。唯々緊張するばかりで返事をすることに精一杯だったこともあり、内容までは覚えていない。その後、何度か彼の遠征に同行する機会があったが、遠くで彼の活躍を見ているだけだった。
いつものように彼の遠征に同行していたある日、キャンプ地で彼がクラウドに話があると呼び出しがあった。その日の戦いは戦火の勢いが凄まじく、動揺して殆ど戦う事ができなかった事が彼の元へ連絡が入ったのかもしれない。動けない者は足手纏いになる。任務遂行には役に立たない者は邪魔になる。そんな当然の事は承知している。
今回の任務は神羅にとって重要な遠征だ。迅速な任務遂行の為には不必要な自分は最後まで同行できないと思い、送還の命令を覚悟して彼のいるテントへ向かった。
彼専用に宛てがわれたテントの前に立ち一呼吸ついてから中にいるであろう彼に自分の名前と、到着の報告をした。
テントの中から低く落ち着いた彼の声で入室を許可する言葉が聞こえた。
テントに入ると彼は一人で、机の上に無造作に広げられた書類に目を通していたが、自分の入室を確認すると手を止めた。
そして、セフィロスは書類を丁寧に纏めてフォルダーに収めると静かに彼が自分に近づいて来た時には正直怖かった。送還の命令を受ければ彼の活躍を見ることができない。しかし、可能性は十分にあった。 正面に立った彼の顔を見ることができない。送還の命が下るのかと覚悟したその時、予想外の言葉が彼の口から発せられた。
「これから共に二人で歩まないか?」
一瞬、彼の言葉の意味が理解することができなかった。
しかし、この言葉は彼なりに考えた台詞だったようだ。
この日から二人は特別な関係になった。今でも信じられないのが正直な思いだ。
あの日と同じようにテーブルに置かれた書類を暫く見つめるとクラウドは同じソファー
に座り、神羅新聞を読んでいる彼の横顔に視線を送った。
「どうした?クラウド」
そう言ってセフィロスは読んでいた新聞を書類の上に置くとクラウドを見つめた。
「何でもありません」
「そのようには思えないがな」
「………」
彼の吸い込まれるような視線には嘘をつくことも、逃れることも出来ない力がある。ソルジャー独特の目の光だけではない何かがある。
観念したクラウドは先程までセフィロスが読んでいた新聞を大切な物を扱うように丁寧に手に取り暫く新聞に視線を落とすと、語り始めた。
「まだ、神羅に入る前のことです。あの頃の自分は村の年の近い子供たちと馴染めずにいました。俺はあんなガキじゃないとかあれこれ理由付けをして家の中で窓からみんなが遊んでいるのを見ている事しかできませんでした。」
するとクラウドは、新聞から視線を外すと少し恥ずかしそうな顔をしてセフィロスに視線を向けた。
「そんな時です。この神羅新聞にソルジャーの活躍が掲載されている記事を偶然読んだんです。いつしか特に最強と名高いセフィロスさんの記事を夢中で読んでいました。そして、自分は尊敬し、あこがれの存在でもあるセフィロスさんのような強いソジャーになりたいと思い、志願して神羅に入りました」
「……初耳だな」
セフィロスはそう言って少し意外そうな表情をした。
「自分だけじゃありませんよ。兵士の中には同じようにセフィロスさんに憧れて神羅に入ってきた人は大勢居ます」
「知らなかった」
本当に知らなかったのかセフィロスは真顔でそう言った。
「だからこそ、戦場でのセフィロスさんの存在はとても大きいんです。憧れのセフィロスさんが同じ戦場に居るからこそ、心の支えになり、この激しい戦渦でも逃げ出す兵士は殆ど居ないんですよ」
「俺は兵士が逃げ出さない理由は、日頃の訓練の賜物だと思っていた」
そう言うと今度は僅かに不思議そうな顔をした。
この僅かな表情の変化は親しい人達にしか分からないものだろう。
「ソルジャー適性審査の際、精神的弱さが欠陥となりソルジャーになることが叶わず、目標とは程遠い下級兵士となった自分が幾多の戦禍の中で今日まで神羅に居続けることが出来たのは、セフィロスさんが居たからですよ」
「そうなのか?」
本当に僅かな表情の変化だが、セフィロスが今回も真顔で答えたので可笑しくなってクラウドは少し笑った。
「セフィロスさんが自分をテントに呼んでくださったあの日も、本当は怖くて逃げ出したかった。でも、あの場所から逃走すれば二度とセフィロスさんに会えなくなる。会えなくなるのが嫌で踏み止まっていたんです。そんな俺が今こうしてセフィロスさんの側に居て良いのか、分からなくなったんです。何の才能もない一下級兵士である自分が側に居て邪魔になるのではないか、迷惑をかけることになるのではないかと不安なんです」
「………」
話す唇が震えて言葉が続かない。不安になり瞳を閉じる。セフィロスがクラウドに呆れ果てたり、興味が無くなり離れてしまうのではないかと思うと、寂しさと不安が交じり合い唇だけではなく身体の震えが止まらない。気分を落ち着かせようと深呼吸するが、両手には汗が止まらなくなっていた。
するとセフィロスはそっと差し出した左手は優しくクラウドの右頬を包んだ。私服姿のスフィロスの素手は大きく、そして細く長い指はとても温かく、あの長剣の使い手とは思えない手をしているのがとても不思議だ。その手がとても心地よくクラウドは薄らと瞳を開けた。
すると目の前にはセフィロスの美しいプラチナブロンドの前髪がクラウドに当るほどに顔を近づけていた。そして静かな口調で話し始めた。
「何を考えているのかと思えば、そんな事を考えていたのか」
「自分にとっては大事なことです」
「そんな心配をする必要はない」
「えっ?」
あまりにもさらりと言われたのでクラウドは変な声のトーンでそう言うと一瞬固まってしまった。そしてセフィロスの言葉の意味を漸く理解した。
「自分はずっと側に居ていいんですか?」
「側に居ろ。いや、俺の事を忘れさせない。俺はいつもお前の側に居る」
「セフィロスさ…」
言葉を遮るようにセフィロスはクラウドの顎を素早く引くと唇を重ねて塞いだ。そしてセフィロスはキスをしながらクラウドの躯をソファーに埋めた。当初は荒っぽいキスだったが、だんだん優しくなってゆく。するとセフィロスは少し顔を離すと、クラウドの瞳を見つめた。
「俺も一つ言わせてくれ」
「何ですか?」
「その言葉遣い何とかならないか?今は俺とクラウドの二人だけだ。周りの人間に気を使う必要もない」
「あ…」
クラウドはセフィロスに対しての言葉遣いを全く意識していなかったが、言われてみれば、以前の仕事上の上下関係では問題なかったが、現在の二人の関係とプライベートでの状況では少し違和感があるかもしれない。
「俺を呼ぶ時も呼び捨てで構わない」
「はい」
そう返事をしたものの、慣れないせいか呼び捨てとなると少し照れてしまう。
「……セフィロス……」
ぎこちなくセフィロスの名前を声に出し、そしてクラウドは自分の手をセフィロスの手に重ねた。
「何も心配することはない。俺は何時もお前の事を想っているぞ。クラウド」
「…俺もおなじです」
「俺は必ずお前のもとへ帰る。何があってもな」
セフィロスは力強く言うとクラウドを抱きしめる。クラウドもそれに答えるように抱き返す。
その時二人の間に言葉が交わされなかったが、互いの今の思いは十分に伝わっていた。 そして二人は躯を重ね合った───。
数日後、クラウドは同僚と一緒にいると、次の遠征先の報告を受けたセフィロスに会ったのだが、忙しいのか、すれ違い様にクラウドだけに聞こえる小さな声で
「次の遠征先はニブルヘイムだ」
そう言うと移動用の車に乗り込んだ。
「え?」
突然セフィロスの口から故郷ニブルヘイムの名前を聞き一瞬、耳を疑った。
『ソルジャーになる』
そう言ってニブルヘイムを出たのはもう何年前のことだろう。
しかし、ソルジャーになる夢は叶わなかった。
今は一神羅兵士。
ソルジャーになるまでニブルヘイムには帰らないと誓ったのに、今の状況では帰れない。いや、ずっと帰りたかったが、『ソルジャーになるまで帰らない』と言った以上、仕事はいえ、気が引けた。
懐かしいはずの故郷に帰りづらいことが辛かった。
もやもやした気持ちが続く中、ニブルヘイムへ遠征する当日になる。クラウドは、複雑な心境のまま数年ぶりに故郷の土を踏んだ。
任務開始から数日間は問題なく予定をこなしていた。しかし、セフィロスがある時から神羅屋敷に閉じこもりがちになり、殆ど出歩かなくなった。当然、予定されていた任務も遅れがちになる。今までセフィロスはクラウドが知る限り任務を予定より遅らせた事は一度もなく、寧ろ予定より早く任務を終了させていた。当然、今回の任務に同行した神羅の誰もが心配をしていた。しかし、話しかけれる雰囲気ではなかった。当然、クラウドも例外ではなく、セフィロスに近づくことすら躊躇した。しかし、セフィロスの行動に無視を続けることはできなかった。
セフィロスが閉じこもっている部屋の扉をノックするが返事がない。もう一度ノックしたが、やはり返事が返ってくることはなかった。少し考えてクラウドは返事を待たずに扉を開け中に入っていった。そこには微動だにせず何かの資料に読み耽っているセフィロスの姿があった。しかしセフィロスは資料ら目を離すことなく冷たく言った。
「出て行ってくれ」
「…セフィロス…」
入室者の声を聞いてクラウドだと気がついたセフィロスは少し驚いた顔をしてクラウドの顔を確認した。
「クラウド、お前だったのか」
その反応にクラウドの方が心底驚いた。普段のセフィロスなら気配だけで近くに居る人間が誰なのか分かるのだか、今回はクラウドだと全く分からなかったようだ。それほどまでにセフィロスにとってくラウドの存在は薄くなっているのかと、何とも言えない寂しさが去来した。
「邪魔したみたいだね。ごめん」
ショックを受けた顔を隠そうとクラウドはそう言うとセフィロスに背中を向けた。これ以上セフィロスの顔を見ると涙が出そうだったからだ。退室しようと扉のノブに手をかけようとした刹那、懐かしい温かさと匂いを感じると、セフィロスがクラウドの背後から静かに抱きしめていた。
「すまない、クラウド。お前だと思わなかった」
たった数日逢わなかっただけなのに、何年も逢わなかった様な感覚に襲われた。
「迷惑みたいだし、このまま部屋を出るよ」
「いや、大丈夫だ。少し資料に集中しすぎていただけだ」
「でも…」
「言っただろう。俺の側に居ろ、と。俺の想いは以前と同じだ。クラウドは何も心配することはない」
クラウドの心境を理解しているのか、そう言うとクラウドを自分の方へ身体を向かせると優しいキスをした。そう言ってくれたセフィロスに少し安堵したクラウドは本音を言うことにした。
「でもセフィロスが心配だ。最近、睡眠や食事もまともに摂っていないみたいだし、気になることがあって調べるの構わないけれど、適度に休んで欲しい」
「この任務後は予定が空いている。その時は暫くの間一緒に過ごそう」
「うん、そうだね。楽しみにしているよ」
そう言ってクラウドは部屋出て行った。しかし、この約束が果たされる日は訪れることはなかった。
そして悪夢の日が訪れる。
セフィロスがニブルヘイムに火を放ち、その姿を見た者達が心身を凍らせ、恐ろしい程に美しい微笑を湛え、長い髪を靡かせながら炎の中に消えたあの日。
あの時、何人の言葉もセフィロスには響かなかった。普段の彼の性格からは考えつかない程、人間がする事とは思えない冷酷な姿見せつけられたクラウドがセフィロスの後ろ姿を追いかけず、唯立ち尽くしたままで何も行動を起こさず、その姿を見詰めていたなら今の世界はどうなっていただろう。
きっと、今以上に後悔をしていた。
否、行動を起こそうと、起こさずとも、あの時は後悔しか道がなかったのかもしれない。
セフィロスがジェノバと共に魔晄炉の中へ落ちた後、力つきたクラウドは宝条の手によりソルジャー1stである親友ザックスと共に実験体《サンプル》として神羅屋敷の地下実験室に送られた。
そして地下実験室の試験管の中に閉じ込められ数年の月日が流れたある日、ザックスの手助けにより二人で地下実験室から逃走に成功する。しかし、重度の魔晄中毒に陥っていたクラウドは自我を失っていた。その時の記憶は今も断片的にしか覚えていない。
そしてその親友は目的地のミッドガルを目前にクラウドを庇い絶命した。
あの時、立ち尽くしたままで居たなら、セフィロスはニブルヘイムだけではなく、世界中を破壊していたはずだ。何もしなかったとしても、行動を起こさなかった事をやはり後悔しているだろう。
そして、薄れ行く意識の中、魔晄炉ライフストリームの海へ落ちてゆくセフィロスを見た時に、もう二度と会う事はないだろうと思っていた。
しかし、北の大空洞での決戦、エッヂでセフィロスの再びの降臨。
何度もクラウドの目の前に姿を現すセフィロスは、この先もクラウドの前に現れる可能性があった。
悪夢の日、人間らしさを無くしてしまったように思えたが、クラウドに執着でもするかのように姿を現す彼は、人間らしさが残っているとクラウドは思う。
そう、曾て愛し合っていたあの人が、何時の日かクラウドに語った言葉を思い出しながら──。
『俺のことを忘れさせない』
『久し振りだな、クラウド』
そして
─── 私は、思い出にはならないさ───
あとがき
皆様、はじめまして、こんにちは。奈々瀬 茜です。最後までこの小説を読んでくださり、有難うございます。
この数年、奈々瀬は浮気をして、ザックス×クラウドに突っ走っていましたが、原点でもあるセフィロス×クラウドの小説を書く事が出来き、とても楽しかったです。
この話を書く切っ掛けになったのも相方の藤沢から何か共通のものを含ませて本を作らないか?と話題になり、『神羅新聞』を出すと決まり、この小説を書き始めました。
しかし、久しぶりに小説を書いたせいか文章がなかなか纏まらず苦心しました。この短い小説ができるまで相当な時間を費やしました。長編の小説を書くにはまだまだリハビリが必要なようです。
何度も修正をしたのですが、毎度恒例、誤字脱字が大量にあると思いますが、大目に見て下さい。
こんな小説ですが楽しんで頂けたでしょうか?もし、次回、機会があれば新作を読んで下されば幸いです。
奈々瀬 茜
あとがきのあとがき
2008年3月に発行したセフィ×クラです。
ファイルをそのままコピペしたので入力は楽でしたね(苦笑)
でも発行した後に勿忘草を絡ませるのを忘れている事に気がつきました。
一応セフィロスの言動を勿忘草と引っ掛けている事を補足しておきます。
そして発行当日。
この提案をした相方藤沢は原稿落とし&直前に仕事が入りイベントに来れない事態が発生。
結局私の単独発行になりました。
次は落とすなよ!相方!!
ついでに白状すると一部地名を間違えている事に気がつき今コッソリと修正しました。
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