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煩悩日記
そらへの階段 1(恋×藍)
虚圏に到着した瞬間の事を思い出し阿散井恋次は不意に空を見上げた。
「どうしたんだい?」
虚圏で合流した黒崎一護、茶渡泰虎と共に行動していた石田雨竜に声をかけられた。急に空を見上げた事が気になったのだろう。
「虚圏に着いた時、一瞬だが月が赤く見えた気がしたんだが……。今の月は普通の色だなと確認していた」
そう言ってもう一度月を眺めた。空には冷たい銀色をした月が輝いている。その返答を聞いた石田は少し呆れたような顔をしてこう言った。
「何をいっているんだい。虚圏の月が赤いはずがないだろう。いいかい、月が赤く見える理由を一から説明しよう。そもそも──」
「あ~~!!気がしたって言っただけだ!説明はいらねぇ!!」
石田の説明が始まると延々に話し続けそうな気がする。今は説明を聞く気にはなれなかった。だが、何故だかは分からないが、一瞬、赤く見えた月に恋次は呼ばれた気がした。それを確かめる為に空の月を見た。だが空にあるのは銀色をした三日月が見えるだけだった。
虚圏に来た理由は『井上織姫の救出』。
しかし、個人的にはそれだけではなかった。此処にはもう一つの目的がある。
もう一度、逢って話がしたかった。
最初にそう思ったのは、彼と数年ぶりに再会し、僅かな時間だが話す事ができた後日、彼が『死んだ』と知らせを聞いた時だった。五番隊から十一番隊に移籍になり藍染と何年も逢う機会が無かった。思い掛けない所で呼び止められ、やっと彼に逢うことができたのが六番隊副隊長に任官された直後だった。
『ちょっと話できるかな』
仕草、表情、声…何もかも変わってはいなかった。
しかし、話をする為にわざわざ近くの小さな物置部屋に場所を変えた。近況や思い出話をするなら場所を変える必要がない。表立って話し辛い内容なのかと察し、本題を聞くと幼なじみ朽木ルキアの処罰について。正直、ルキアの名前が彼の口から出るとは思わなかったから少し驚いた。誰かに見聞きされたくないのか垂れ幕を引き通路と部屋を隔離した。
『彼女は死ぬべきか?』
あまりにも単刀直入で逆に恍けてしまった。
『──厭な予感がするんだ──…』
彼は何かの真相に触れようとしているのだろう。だが、そのその口ぶりから確信が持てないのか何かを隠しているようにも思える。
『もしかしたら僕は──』
その時、話の途中で招集の鐘がなり話が中断。彼は何も語らずにそのまま隊首会に向かった。各隊長が招集され、副隊長の控え部屋で会った彼の副官 雛森桃が『藍染隊長の様子がおかしい』と話していた通り恋次が知る普段の彼の様子とは明らかに違っていた。
彼が口にしなかった『何か』。
気になっていたがその後、彼に会う機会が無く、慌ただしく時間が過ぎていった。そして、彼が『死んだ』と突然の知らせを受けた。しかも『殺された』と聞いた時は信じる事ができなかった。
彼は何を知り誰に殺されたのか。
あの時、何を自分に話そうとしたのか。
もう一度逢いたかったと心から思った。
彼が伝えようとした『何か』を聞きたかった。そうすれば、少しは協力ができ、もしかしたら彼の死を防げたかもしれないと悔やんでいた。しかし、旅禍の騒ぎで悲しみに暮れる時間も殆ど無かったが、真相を究明する事が死んだ彼の為になると懸命になっていた。
だが、彼は生きていた。
驚いた。そして、生きていた事に安堵するか、しないかの瞬間に信じられない言葉が彼の口から立て続けに話された。その内容で明らかになったのは彼と市丸ギン、東仙要がこの騒ぎを起こした張本人であること。
最悪の状況での再会。
彼の口から語られた事実は、彼を知る者なら誰もが耳を疑っただろう。その言葉に彼を敵とみなし斬魄刀を向けた。そして一護と共に渾身の力で立ち向かったのにも関わらず彼に始解も無しに斬りつけられた。薄れ行く意識の中、反旗を翻し空高く昇って行った彼を追い掛け、抱きしめ、引き止める術は無く、ただ空を見上げで動くことすらできなかった。彼の後ろ姿の白い羽織がやけに印象的だった。
あの日溜まりのような微笑みが、一緒に過ごした時間が偽りだと思いたくなかった。
体が動かせるようになり、彼を感じたくて再会した直後、話をした物置部屋に向かった。そして、彼が触れた壁や箱をなぞる。人気の無い荷物しかない部屋。居ない事が分かっているのにこうして姿を探してしまう。一瞬、この部屋で逢った時と同じ姿で微笑む彼の幻が見てて手を伸ばしたが、当然触れることができなかった。
彼が尸魂界を去った時には答えが出なかったこの想い。この感情は『鏡花水月』の能力なのかと一瞬疑った自分に嫌気がした。鏡花水月の能力である催眠状態に陥るには斬魄刀の解放の瞬間を見ることらしい。しかし、この感情の高ぶりを覚えたのは鏡花水月の解放を見る前からだ。それは違う。
届かない存在になってしまったのに
咎人を
反逆者を
忘れる方が良いと思ったのに
愛し続けた
遠い昔、過ぎ去った日々。そう、あの時の──彼と共に過ごした僅かな時間の中、あの時の彼は本当の姿あったと思うから。
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