七夜式のやりたい放題なブログ

第十三話 十二の試練




「どうだい?聖杯戦争の動きは」


「現在残ったサーヴァントはセイバーとバーサーカー、アーチャーです。ランサーはギルガメッシュによりリタイア、そのマスター『言峰綺礼』も死亡」


「ではギルガメッシュに次の指令を出そう」


「了解しました。現在は待機、バーサーカーとセイバーが戦闘を開始したら乱入でよろしいでしょうか?」


「ああ、構わない。・・・楽しみだな。もうすぐ終わる」


              第十三話 十二の試練


1月27日(日)


―――早乙女アルト邸


「・・・で、バーサーカーを打倒しようという訳よ」


「・・・しょうがない。付き合うか」


アルトとセシリアは聖杯戦争の今後について話し合っていた。


決まった方針はこうだ。


1.キャスター、ライダー、アサシン、ランサーを倒したいが、バーサーカーと手を組まれたら元も子もない


2.なので、先にバーサーカーを倒し、万全の準備を整え、ランサーに挑む


3.幸い、今現在イリヤスフィール・フォン・アインツベルンがいる場所は掴めている(街のはずれの森の奥深く)


4.セイバー、アーチャー両名で襲撃


5.クリア


こういう流れになった。


「さて、残る問題はこっからどの位時間がかかるかだな」


「そうね・・・今から行かないと間に合わないかも」


「じゃあ行くか」


「ええ・・・ってもう行くの!?」


セシリアは驚いた表情でアルトを見た。


「何言ってるんだ。聖杯戦争の決着は早い方が良い。そうだろ?」


「まあそうね・・・行きましょ」


そうしてアルト一行は『アインツベルンの森』へ向かった・・・


―――16時間後、アインツベルンの森


「―――長い!!」


「確かに長いわね。でも地図に間違いは無いはずよ」


「それにしても長すぎる・・・って言ってる内に着いたみたいだ」


森を抜けた広い平原。その真ん中に、その城はあった。


「あら、遊びに来てくれたの」


後ろから声がした。


そこには一人の少女と


巨大な大男がいた。


「ええ。遊びましょう、イリヤスフィール」


「バーサーカー!」


「今よ!!」


アーチャーとセイバーが前に出る。


「はぁっ!!!」


「せいっ!!!」


すばやい動きでバーサーカーをかく乱する。


「行くわよアルト!」


「判ってる!!遅れるなよ!!」


一気にアルトとセシリアが後に下がり、武器を構える。


アルトはボウガン、セシリアはスナイパーライフルだ。


「いけっ!」


アルトがバーサーカーを射抜くが、効果が見られない。


(一応必要かもな)


「我が右手に有りし星の杯よ、天より授かりし輝きをもって我らが盾となれ・・・グラールスフィア!」


アルトとセシリアを光が包んだ。


「よし次だ!!飛び退け、セイバー、アーチャー!」



「了解しました、アルト!」


「承知した。外すなよ」


アーチャーとセイバーが後退したのを確認。


「我が全霊を以て無双の一撃を成す・・・奥義!破邪顕正!!」


アルトのボウガンが無数の矢を放つ。全てバーサーカーにヒットする。


「やったか!?」


浮かれたアルトは愕然とした。


傷一つ無い


最悪だ。この事態は予想しなかった。


「残念ね。バーサーカーの宝具は 十二の試練 ゴッドハンド 。13回違う方法で殺さなきゃ死なないわよ」


「な・・・!!??」


無理だ。


後12回も違う殺し方を考えろ、と言ってきている。


無理に決まってる。



そんな時。


「見飽きたぞ、雑種」


男の声がした。


声の方向を向く。


そこに居たのは


金色の鎧を纏った


青年だった。


 To Be Continued...


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