コミュニケーションファクトリー ~演出工房~

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性的欲求



性を買いに来る男性とすれ違いながら帰途につきます。

男性客はどんな日でも途切れることはありません。

盆も正月でも・・・

先日の台風のさなかも風と雨を潜り抜け客はやってきたそう

です。

本当に性欲ほど人を動かす原動力となる欲求はないように思

えます。

僕自身は、こういう環境の中で育ったせいか、ほとんど風俗

で性的欲求を満たすことはありません。

本当の話、そういうことが好きではないのです。

セックスはおそらく人並み以上に好きだとは思うのですが、

お金で性的欲求を解消することがどうも納得できないのです

男性同士の会話の中ではいつも僕が少数派となります。

「お前、風俗で性欲満たさんと、どこで解消すんねん・・

奥さんか?えっつまさか素人と不倫するんか?

そんなんややこしいし、家庭崩壊のもとやぞ・・・」

風俗好きの先輩はこう言います。

「風俗は、素人の女性を口説くよりずっと安上がりですよ、

別れ話でこじれることもないですし・・」

これは後輩の意見・・・・

僕から言わせれば、風俗も素人も浮気は浮気なんですが、

どうも罪悪感が違うのと、リスクの大きさが違うようなので

す。

この町の風俗で働く女性から色々な話を聞くと、

「やりたい」という一つのキーワードだけでは、風俗に来る

人をまとめることは出来ないということがわかります。

妻に先立たれた70歳を越えた男性が膝枕だけをしてもらう

ためだけに1時間で3万も4万も使うというはなし、独身で

年配の社長が10年間同じ女性に通いつめ、

誕生日には毎年、何百万もの指輪をプレゼントするというは

なし・・・

知的にも体にも障害をもった男性の手を引いた母親がやって

てきて、嫌がらない女性を探して回っているという話も聞い

たことがあります。

その仕事を引き受けた女性の話では、母親から頼まれ、

「いらっしゃいませ」と普通のお客と同じように迎えた時は

母親から泣いて感謝されたそうです・・・

「地獄を見ずにすみました」と・・・・

僕の好みはさておいて、こういう話を聞くと、

この商売も社会には必要な裏稼業業なんだとつくづく思いま



「やりたい」だけではない異性同士がを求め合うという

「性」(さが)

大抵の場合、男は「やりたい」にお金や労力を使い、女性は

「独占したい」にお金や労力を使います。

だからこそ風俗が儲かり、ホストクラブが儲かります

「やりたい」も「独占したい」も性的欲求のなかの一

つ・・・

性的欲求は大きな原動力となるだけにベクトルを間違えると

大変な犯罪にもなりかねないパワーです。

お金で割り切るのも一つの手段ですし、時間をかけてお互い

の信頼と人間関係のもと、そういうパートナーシップを結ぶ

のもいいかもしれません、物々交換と同じように、お互いの

欲求を満たしあえる関係を作る人もいるかも知れません。

「やりたい」と性的欲求はイコールではありません

性的欲求のなかのひとつに「やりたい」が存在するのです。

老若男女すべてが多かれ少なかれ必ず持つ「性的欲求」

案外、人生の満足感はこの欲望に大きく左右されてしまうの

かも知れませんね・・・・


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