DAYS

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マタニティーブルー



しかも、哺乳瓶の乳首で容易に飲むことを覚えると、母乳育児が困難になるとのことで、瓶から直接飲ませるという。

ただでさえ、お世話に慣れない入院2日目なのに、瓶で飲ませるのは至難の業だった。

気管に入ったらどうしよう?

呼吸困難になったらどうしよう?

もう、恐くて恐くてたまらない。

ゲップを出させるのもなんだか切なかった。

そして、生後3日目、新生児黄疸と診断される。

ほとんどの黄疸は心配いらないけれど、「核黄疸」の場合、まれに怖い事になると説明を受ける。

このことを告げられて、ただでさえ自分のせいで思う存分おっぱいを吸わせてあげられない上に、「核黄疸」かもしれない・・・。

申し訳なくて、自分が情けなくて、人目をはばからずに泣いた。

すぐに光線治療に入ったものの、なかなか数値が安定しない。

治療の合間に授乳をする事になったが、連れてこられた姿に唖然とした。

目を守る為に大きな絆創膏をあてがわれている。

それがとっても、痛々しい。

ごめんね、ごめんね、ごめんね・・・。

ここから、黄疸発症が引き金となって、産後のマタニティーブルーになる。



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