おっちゃん物想う

おっちゃん物想う

徘徊の果ては


僕の愛など不必要なのに。
貴方はもっと抱き締めてと言うんだね。
僕の抱擁は迷惑なのに。
あぁ、貴方のその求める愛を僕は持って居なかった。
僕には足りない物ばかりだったね。
そして貴方は時の過ぎゆく儚さを詠う。
僕は人の心の淋しさのうつろいを詠う。
あぁ、徘回の果ては有るのだろうか。
貴方は「愛して」。
僕は「愛したい」。
けどその線、道は交わらない。
何処まで徘回しても。
何時まで経っても。
ただ、恋こがれ、愛にさまよう。
この道の果て、時の過ぎゆく先には、求める愛が有るのだろう。
きっとそれは、誰にでも。
ただ、時だけは音も無く過ぎてゆくだけ。



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