エレファントピア

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裁かるるジャンヌ(ドライヤー)


裁かるるジャンヌ
Passion of Jeanne of Arc
カール・ドライヤー監督
1928年
★★★★




私たち夫婦は映画を観た後、いつも4つ星判定をする。
それは5つ星だと、星三つ(=ふつう)が多くなってしまって、キビシク判定できないかららしい。
4つ星をあげられるような映画には、滅多に出会えない。私の数少ない4つ星映画の一つが、この「裁かるるジャンヌ」。


あまりにも有名(かつ古い映画)だが、作品としての強さを少しも損なっていないのはさすが。
百年戦争でフランスを勝利に導いた、(でもシャルル国王に裏切られた?)農民の娘ジャンヌが、イギリスに捕らえられて、一方的な宗教裁判にかけられる1日のお話。
史実では、裁判は数ヶ月に渡ったそう。


なんと言ってもすごいのが、ジャンヌ・ダルクを演ずるルネ・ファルコネッティ。(イタリア人女性?)彼女はこの映画が処女出演で、さらにこの他には出演作品はないらしい。
監督は撮影中、ルネを本当の囚人のように、座る事も立ち上がることも許さず(常に膝立ち)、水も与えなかったという。
ジャンヌは映画中、常に目に涙を称えていたが、演技じゃなくてほんとに辛かったのかも…。


昨年、この映画をオーケストラ付きで観る公演があって、行って来た。
もともとこの映画は全くの無声だったが、確か1940年代にオーケストラが付いた?生コーラス(っていうか?)が伴う「ジャンヌ」はさらに迫力だった。

(2004年7月2日)


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