続くMy Ain Folk(私の家族)では、幼い頃「家族」だと思っていた2人と引き離された後の彼の10代前半が描かれている。貧しいとか、家族が崩壊しているとか、そんな言葉では語りつくせない。非常に淡々としていて、大きな盛り上がりがあるわけでもなく、ただ「語っている」ように目に、耳に入ってくるのに、それが迫ってくる。
そして最終作 My Way Home。どうしても求めてやまなかった「家族」を失い、それでも生きていく青年の世界が、初めて、ゆっくりと「外」へと開かれていく。そして、最後に彼がたどり着く、であろう未来。