りらっくママの日々

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2010年04月29日
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カテゴリ: ある女の話:サキ
今日の日記






朝起きたら体がダルかった。

熱が出てるらしい。

計ったら37.8℃。

全て休むことにした。

学校もバイトも思考も…。

もう何も考えたく無い。

無理やり体を起こして、ポカリだけ買いに行って、部屋のミニ冷蔵庫に入れる。
寝れるだけ寝た。


お見舞い的に看病してくれた。

ありがたかった。

だけど、翌日に熱が引いちゃうと、
「あ~あ、良くなっちゃった。」
って、思った。

このままずっと眠って、現実から逃げたかった。

休もうか悩んだけど、大学とバイトへ行くことにした。

短大は出席が命だし、
バイトは、行かないと月の生活が苦しい。

親にお金が足りないなんて言うと、
家から出てる分、めちゃめちゃ心配してくるに違いないし、


あ~あ…。

私は溜息をついた。

バイトに行くと、早速一階にいた赤木くんと階段の向こう側で目が合った。

赤木くんは、ちょっと気を使った感じで、
いつものように、よっ!って感じで手を上げた。



でも、
赤木くんの側へ行けなかった。

いつもなら、何かしら世間話をしに行くのに…。

それがバイトでのささやかな楽しみだったのに…。

それさえも、別れたカズユキに悪い気がした。

カズユキの気持ちを踏みつけるように、
赤木くんのところに行っていいのか、わからなかった。

それでも、赤木くんの顔を見ると、胸が高鳴る。

そんな自分が嫌になる。

側に行きたい

二人で話がしたい

だけど…

次にそうなったら、絶対自分が止められなくなる。

そうなる自分が何となくわかる。

だから、

私は赤木くんのところへ行かないようにした。


「別れたんだから行けばいいと思うけどな~」

ミサコちゃんがそう言った。

私は、いわゆる苦笑いってやつをした。

あはは~って笑って誤魔化すってやつ?

力出ないけど。

「人を傷つけても好きだと思ったんでしょ?」

ミサコちゃんの質問に、答えを探しながら自分の心を言葉にする。

「そうなんだけどね。
でも、それだけじゃ無いのかも。
赤木くんを好きって言うのだけじゃなくて、
もう彼とはダメだって思ってたから…
でも、
自分のこと…
あんなに思ってくれてたなんて思って無かったから…。」

「そっかぁ~」

反則だよね。その手紙。
と、ミサコちゃんが言った。

だよね。反則だよね。
と、私が言った。

ふ~って、お互い溜息をつく。

何となくサキちゃんの気持ち、わかるなぁ~
って、ミサコちゃんが言ってくれたことで、
私の心が少し軽くなる。
同時に軽くなっちゃいけないような気もする。

「でも、何か、もったいない。」

ミサコちゃんが残念そうな顔で言うのが、ちょっと可笑しかった。

「ありがとう…」

それしか言えなかった。

私達のフロアーは本やDVD等の物販だから、
赤木くんたちのレンタルフロアーより先に終わる。

久々にお茶&夕飯をしたミサコちゃんに話して、
本当に良かったと思った。

やっぱり女友達が一番!

男なんて必要無いんじゃない?

私はそんなふうに、つい思ってしまう。

このまま赤木くんとも終わりかもしれないな…。

ふと、そんな予感がした。

カズユキからの手紙は、
私の心から全ての力を奪い去ったのかもしれなかった。




(続く)

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最終更新日  2010年04月29日 19時32分18秒
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