スコシフシギな世界-藤子・F・不二雄ブログ

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2009.11.11
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『A先生 vs F先生 藤子対決』の
まとめをしたいと思います。

『万年青』では、一転二転の結末により
夢の青春光をあきらめてしまった少年が出てきました。
(読者には、その不幸な展開に怒りや悲しみを覚えるでしょう)
でも、好きなことを続けることだけが青春でしょうか。
悩みや苦しみや後悔も青春の一部なのかもしれません。
これは私の推測でしかないのですが
『万年青』の少年は、ラストで腕を振っているので
走っているか、元気に歩いているかのように見えます。
少年が夕日に向かう「小さな明るさ」が感じられます。
ブラック・ユーモアが多くあるA先生の短編の中でも
かなり異色ともいえるエンディングといえるでしょう。
私は、「青春光よりも輝く明日がある」のだと信じています。
万年青は通過点で、まだまだこれから明るい未来があることでしょう。

Qちゃんは、良くも悪くも素直で正直な性格です。
でも、そうしたおおらかな個性も
『劇画オバQ』の現実的な大人の視線から見れば
いわゆる「空気が読めない」人(オバケ)になってしまい
人間社会では、上手くやっていけないのかもしれません。
正ちゃんの奥さんから
「大食いで困る」「イビキがうるさい」との陰口が出てきますが
私は、奥さんが悪いとも思えないんですね・・・
やっぱり勝手に来て、勝手に居候されたら困るでしょう。

Qちゃんにも父親、母親がいます。
ということは、Qちゃんもいつか大人になるのです。
いつまでも子供のままではいられません。
人に迷惑をかけず、配慮や遠慮も覚える時期がくるでしょう。
それが、大人になった正ちゃんと出会った時に始まったのです。
Qちゃんも、いつか人間界とオバケ界の架け橋になる
とてつもない偉人になるかもしれません。
人間界の規律を覚えるのもムダではなかったはずです。

■ 共通点のあるラストのコマ ■
劇画オバQ & 万年青

実は、『万年青』と『劇画・オバQ』の
2作品には、深い共通点があります。
ラストのコマに主人公の背中が写し出されています。
『万年青』では夕日に照らされる少年の背中が。
『劇画・オバQ』では、空に飛び立つQちゃんの背中が。
哀愁も漂うけれど、二人にあるのは、長く果てしない未来です。
今はまだ、輝く未来の光は差してこないけれど
いつか、その日を迎えるまでの
『大人の階段を上る物語』と思いたいですね。

The End





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Last updated  2009.11.12 01:00:27
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