ネオテニーワールド

直感を鍛えて、活かす

当日の参加者全員が、3時間後には、声とことばを使って
なんらかの自己表現（ポエトリーリーディング）を
みんなの前でいたしました。

ぼくが、詩人「BJだいち」として、ぼくの人生を生き直す。
その全プロセスを3時間という枠の中で、参加者全員に体験していただくようなものだったと思います。

無意識に行動していること。
無意識に抑えていること。

意識的には、捉えることのできないことのすべて。
そこにアクセスするために
直感が
イキイキと働くこと。

それがこのワークのねらいでした。

無意識は
可能性の宝庫だ。

と思います。

あなたが、
欠点だ。

と思って
抑えていることの
無意識の領域の中には
きっと
どうしようもないくらい
あなたの優れた資質が
資源として
抑え込まれているんだ。

というのが
ぼくの信じていることのひとつです。

ぼくが、そもそも「詩」をつくりはじめたのは

無意識に「指令されていた」

「直感を使うな。」
「直感は間違っている。」
「直感でものをいうな。」

等々の間違った思い込み
に
気づいたからです。

直感は
とても大切な感覚です。

直感を
まともに捉え
まともに活かすこと。

そうすると
様々な気づきが訪れる。

それを
実体験して
いただけたのではないだろうか。

様々な気づき。

実はこれが
ぼくの
「詩」なんです。

気づきには、感動があります。

ああ

こんな風に世の中を捉えることもできるんだ。

それは、好奇心を刺激し
人生を面白くさせる。

励ますことにも
繋がる。

がんばれよ。なんて
他人事みたいなこと言う必要もなくなる。

とにかく
気づけば
いいんだ。

直感を働かせば
面白いほど
人生が楽しくなることに。

気づけば
いいんだ。

詩人「BJだいち」の気づきは、

「怒り」に由来している。

そう指摘してくれた
こうっし～さん
あなたも直感は
充分に鋭いですよ。

レクチャーのとき
ある人が
反発していました。

詩やアートが社会性を持っていること。
政治的であるということ。

確かに、世の中が今ほど豊かでなかった時代であれば
まず詩やアートよりも
その日のパンにありつけるかどうか。
それが死活問題になってくる。
だから、詩やアートが
自ずと社会性を持ち、政治的にならざるを得なくなる。
そういう時代において
純粋に詩的なるものや純粋アートを追求する姿勢は
きっと
優れて革命的なんだと思います。
余程の覚悟が必要なんじゃないかと思います。

反対に、今は、世の中がたいへん豊かになってきています。
そういうときに
純粋さというのは
たぶん内にこもるような感じになるんじゃないか。
つまり、安泰であることを守りたいような感覚。
そこでのアートは
あるいは詩は
なんだか自己満足に終わってしまう。
そんな気がするんです。

ぼくにとっては、それは耐え難い。
周りの人々が守りに入って
安楽に
自己満足に走っている。
ように感じる。
怒りの感情が
ぼくに生じる。

ぼくは
たぶん革命家なんだと思う。

詩をノートに書きつける。
これではダメなんだ。
そんな思いがずっとしています。

仕事でも書類を書いて出しただけ。
それでは、「仕事」になっていかない。

仕事を仕事たらしめているのは、なによりも、人と人がこころを関わらすこと。そのために会って話したり、電話をかけて話したり、コミュニケーションを蜜に行いますよね。信頼関係を構築しますよね。

ぼくが、詩をみんなの前でリーディングするのは、そういう意味での「仕事」をしたいからなんです。

伝えたいんです。感動してもらいたいんです。コミュニケーションなんです。信頼してもらいたいんです。信頼したいんです。愛したいんです。愛されたいんです。本来の衝動なんだと感じているんです。ちゃんと生きてみたいんです。最期まで。面白い人生を送りたいんだと思います。

伝える。っていうこと。結構たいへんだ。と感じています。

なかなか人は、
聴いてくれないものです。

更に全神経を
アンテナを立てて
直感までフル動員して
あなたの人生を
注意深く
そうして愛情を持って
聴いてくれることなんて
たぶん
ほとんどないはずです。

それを今回のワークで取り入れました。

「直感を鍛えて、活かす」ワーク。
その目的は、
「聴く」場所の創出だったのです。

そのために
参加者全員に直感を働かしてもらう必要があったんです。

またルールNO.1（間違っているひとは誰一人いない）のお約束もしていただきました。

カラを破ってもらうため、アイスブレイクもやりました。
アイコンタクトがあったら即、誰かに拍手と直感的ことばをかけてあげる。これを5分間続ける。

こころもからだも解れてきて
自己開示が楽にできるようになる。
いわば全員が同レベルのトランス状態になる。

さらにお互いにプライバシーについての守秘義務を誓う。

それらの制約条件の設定によって
参加者全員の本来の感覚。
無意識の力を十全に働かして
「聴く」場所が創出できたわけです。

きむらももこさんがうまくその場所を表現してくれました。

「みんなが直感の触手をゆらゆらと広げ、そうして感じ取ろうといているんだ」

このような場所を創出できたおかげで
たぶん
みんなは
安心して
それぞれの感じたことを
声に出して
ことばに置き換えて
ポエトリーリーディングできたんじゃないだろうか。

もし世の中
みんなが
無意識の力も存分に働かして
「聴く」
ことができるようになったら
詩人BJだいちの
革命家としての役割は
終了
だと思います。

そうなったら
ぼくはポエトリーリーディングをもうしません。
たぶん
詩も
書かなくなるでしょう。

そうなったら
たぶん
ぼくは
たいへん満足して
「死」
を受け容れるでしょう。

そんな気がするんです。

2005年6月16日

BJだいち

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