にのねぬな

にのねぬな

アリの話

アリの話

インドネシアは、蟻が多い。
暖かい(暑い)国なので、仕方がないだろうけど。
屋外はもちろん、家の中にも蟻がたくさんいる。

日本では通常、黒い蟻をよく見るけど、インドネシアでは、黒蟻以外にも、赤蟻もよく見かける。色は赤茶色で、透明。太陽の光の下で見ると、おしりの部分が飴色にひかって、きれいだ。
黒蟻も赤蟻も大きさは、大中小さまざま。大きいのは、体長1.2~1.3センチにもなる。甘いものがないところにも、沢山いる。

この、赤蟻、人にも噛み付くから、困る。
弱い毒をもっていて、噛まれると、痛痒くなり腫れる。蚊に刺された時と似ているけど、噛まれたときにチクッと痛い。Nは、よく足を噛まれて泣いたので、日本に帰ってきたばかりのころは、日本の普通の小さい黒いありが、公園で足元に近づいてきただけで、”きゃ~っ!”と、飛んで逃げていっていたものだ。

蟻は、屋外ならどこにでもいる。どこから近づいてくるか分からない。サンダル履きの足など、じっとしているとすぐに登ってきて噛まれる。木陰で休めば、上から蟻が降ってくる。要注意。
蟻が井戸水用のくみ上げポンプのモーターに入り込み、ショートしてしまったこともあった。

家の中にも小さい蟻がうようよ。
いったいどこから入ってくるんだろう、と思っていたら、実は蟻は、外から入ってくるんじゃなくて、私たちの家に住んでいた。(!?)
蟻の行列の元をたどっていくと、家の窓や玄関の隙間など外部と通じる場所に、ではなくて、家の中の床や壁や天井に造った、巣穴の入り口にたどり着く。直径2ー5ミリくらいの穴が家じゅうあちこちに造ってあって、あっちの穴から入って、こっちの穴に出てくる・・・を繰り返していた。

でも、家は、鉄筋コンクリート風。(笑)
コンクリートの質が悪くて、蟻でも穴があけることが出来るほど、もろいのか・・・?それとも、インドネシアの蟻は、コンクリートをもかじるほど、強靭なのか・・・?
友達の住むマンションでは、16階の部屋なのに、蟻が同居していた。こちらも、床や壁に巣穴があって、蟻が出入りしている。
もう、マンション中、人間と蟻が一緒に住んでいるとしか思えない。ある意味、怖い。

また、もう1人の友人の家では、家の中を蟻が卵を抱えて大移動しているのを目撃した。蟻の行列は、よく見かけるので、あまり驚かないけど、その日は、白い行列。(!)黒い石の床の上を白い点々が動いている・・・
最初は、米粒を蟻が運んでいるのか、と思ったけど、よく見たら、違う。それは、蟻の卵だった。私は、蟻の卵を見るのは初めて。白い粒々が、ゆらゆらと線状に動いている。
アリたちは、すっかり人間の家を自分たちの家として活用していたのだった。

蟻や蟻の卵は、とても栄養があるらしく、食品として使われる、と聞いたことがある。
そういえば・・・赤蟻を捕まえて、パクッと口に入れて、”マニ~ス!”(甘くておいしい!)と、言ってた人もいたなー。・・・確かに色は、飴色だけど・・・舌を蟻に噛まれたりしないんだろうか・・・???


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